「旅の宿家」鳥取境港❝縁❞ ブログ(^^♪

とにかく「旅」が好きな自由人。
「旅そのものと境港・水木しげるロードを楽しむ」に拘った「旅の宿家」(ゲストハウス様式)を、2016年8月26日にオープンしました。
https://guesthouse-en.jimdo.com/
女性客とファミリー主体の”遊び心”いっぱいの寛ぎの空間です!
米子や大山、松江、美保関、隠岐などへの起点としても生かせる「妖怪と魚の町」を楽しんでください!

「怪フォーラム2019in京都」+漫画と遠野の話

26日、「京都国際漫画ミュージアム」で開催された「怪フォーラム2019in京都」を訪ねてきました。


この「怪フォーラム」は、「世界妖怪協会」(永久会長:水木しげる)が「妖怪文化の普及に貢献した地域」として「怪遺産」に認定している遠野市・境港市・徳島県三好市が、地域活性化の推進や観光誘客を図ることを目的として、近年は3県持ち回りで行われていました。2015年9月に遠野、2016年9月に境港、17年11月に徳島で開催されていたので「18年は遠野」と思っていたのですが、開催されず今回に至ったようです(理由は不明)。


会場では、境港で何度かお会いしている人たちの姿があったほか、2016年の境港開催でお会いした岩手の方々とも再開でき、さらに岩手・遠野を中心に新たな“縁”をいただくこともできました。
京都漫画ミュージアムの館長である荒俣宏さんらとも、いろいろ話ができましたし、今年4月に広島県三次市に誕生する「日本妖怪博物館」(三次もののけミュージアム)の関係者らともお会いでき、充実した時間を過ごせました。
宿泊に繋がる感じとは言えないかもしれませんが「旅」として、「地域」としての繋がりを大切にしていければ、と思います。



「京都国際漫画ミュージアム」も好きな場所で、開館直後に訪ねて以来(通信の第1号を所持しています)、好みの企画展に合わせて何度か訪ねています。
とにかく「一日かけて、ゆっくり過ごせる場所」。気候の良い時期だと「一日中、芝生で漫画を読む」という「贅沢な時間」が過ごせます。学校を改装した建物の造りも良く、「飽きない施設」の一つです。


自分は漫画に特別詳しいわけではなく、学生時代にはあまり読んでいなかったのですが、作家や漫画家の“生き様”や経歴など「人物像」には関心が深く「『旅』として漫画家の記念館・博物館などに、かなり足を運んでいる」ので、特に、自分より少し上の世代が好んだ作品には詳しいです。


有名どころでは故・石ノ森章太郎さんと永井豪さんが好きで、「石ノ森作品」だと、幼少期に「星の子チョビン」や「がんばれロボコン」、あと「レッドビッキーズ」のシリーズ。「永井作品」では「デビルマン」と「どろろんえん魔くん」などは、TVをきっかけに漫画も読みました。ちなみに故・水木先生については、作品よりも「人間味」に惹かれます。
ジャンル的には、野球を中心としたスポーツ系と学園物が好みではありますが、「絵の雰囲気」と「ストーリー性」で、メルヘンタイプの作品もよく読みました。あとは「マイナー志向」なので「人気作品は読み飛ばす」タイプです。
妹が多いので少女漫画も結構読んだ一方で、テレビアニメもですが「ロボット・メカニック系」「格闘系」などは、あまり好みませんでした(今も“工業系”のものは苦手ですし、格闘技は嫌いです)。


最も好きな作品は、えだまつかつゆき(枝松克幸)氏の「4SPIRITS」。4人の不良高校生の生き様を中心にした人間模様を描いた作品で、泉谷しげるさんらの歌が随所に差し込まれ、主役以外もキャラクターが魅力的な“名作”です。


えだまつ氏は1980年代前半ごろに活動しており、野球漫画が多く「フォーエバー神児くん」「じゃりガキ9」が、やや知名度が高いと思いますが、古本屋でもあまり見かけない、マイナーな作家。「京都国際漫画ミュージアム」にも、「4SPIRITS」は全8巻のうち5巻までしかありませんでした
ほか、五十嵐浩一さん、小山田いくさん、原秀則さん、聖日出夫さん、星里もちるさん、水島新司さん、少女漫画系では川原由美子さん、鈴宮和由さん――などは、よく読んでいました。


さて、漫画についてはここまでにして、次は「遠野」の話。
個人的に「遠野」はすごく好きな町で、初めて訪ねたのは1994年か95年の夏。まだ20代半ばで「3泊4日で東北一人旅」でした。
「アメリカ横断ウルトラクイズ」の予選や「中古レコード店巡り」など、一人で出掛けることは多く、近隣への1~2泊の旅にも出ていましたが、初の「4泊」で、本格的な「旅デビュー」が、この東北旅。仙台に2泊、盛岡に2泊し、三陸エリアを中心に、花巻や遠野はもちろん、青森や秋田、田沢湖まで足を延ばしました。


その後、遠野・花巻を中心に岩手へは10回ほど旅しており、よく遠野駅で自転車を借りて、あちこち駆け回りました(後述する「飛行船」の名曲「遠野物語」の歌詞を、そのとおり楽しんだ感じです)。
遠野駅に併設されたホテル「フォルクローロ」は何度もお世話になりましたが、2015年に廃止されたのは残念です。


釜石出身の歌手・あんべ光俊さんが、ソロデビュー前に「飛行船」というフォークグループを組んでいて、1976年に「遠野物語」という歌をヒットさせており、遅ればせながら高校時代にその歌の存在を知りました。自分の中で「昭和の名曲ベスト5」に入る大好きな歌で、この歌が「東北好き、遠野好き」になったきっかけと言っても過言ではありません。
余談ですが、確か1999年だったと思いますが「飛行船・再結成ライブ」が盛岡で行われ、縁あって参加。この時にあんべ光俊さんをはじめ元・飛行船のメンバーと親交が生まれ、今も多少、付き合いが続いています。


「好きな都道府県」という視点で、岩手県はトップ5に入ります。
今年3月には、東日本大震災で壊滅し不通になっていた旧・山田線の「釜石―宮古」間が復旧し、三陸鉄道に移管され、「盛(大船渡)―久慈」が一本化されるので、4月か6月をめどに休業期間を設け、旅に出るつもりでいます。