娯楽は「妖怪UNO」と「妖怪トランプ」
当宿は観光資料を膨大に設置しており、境港周辺はもちろんのこと、鳥取市内・智頭あたりから出雲・石見銀山あたりまでは、手広く提供しています。
個人として「観光パンフレット類の蒐集」は「旅の趣の一つ」で、特に北海道・東北は豊富にあります。長旅の人だと岡山や広島、山口や北九州地方などへ向かわれる人も多く、倉敷や宮島、角島や秋吉台、仙崎などは重複しているものを差し上げることもありました。
「旅宿」への拘りと「旅は非日常を楽しむ」への想いから、客室はもちろんコミュニティスペースにも「テレビ」は設置していません(日曜日に「どうしても鬼太郎アニメが見たい!という場合のみ設置)。また「コミュニティスペースでの携帯ゲームの使用は、旅を楽しまれている人に対して好ましくない行為と判断し、禁止」にしています。
個人的に「旅先では『旅人』と『旅』の話を楽しみたい」ので、テレビのある宿は「会話が日常的になりがちになる」ため、あまり好みではありません。また「家族で旅行しているのに携帯ゲームに夢中になっている子ども」を見掛けることもありますが、正直なところ悲しくなります。
なので「娯楽品」としては「妖怪UNO」「妖怪トランプ」のカードゲーム2種類だけ置いています。
「妖怪の絵が描かれているので、学ぶこともできる」のと「テレビや携帯ゲームとは違い『滞在する人同士で相対する』『頭を使うという要素が入る』」のがポイントで、実用的に楽しんでいただいています(ちなみに「妖怪花札」もあるのですが、これは実用ではなく「飾りもの」となっています)。
もともとは「遊ぶため」というよりも「妖怪について遊びながら学べる」としての「小ネタ」として置いたのですが、昨年夏以降ファミリー層が増えたことで、「子ども同士」「子どもと一人旅の女性客」あるいは「女子旅さん同士」で楽しまれる人が多くなってきました。
「子ども連れのご家族同士の交流」として使いやすく、意気投合しやすいツールで、夏休みと9~11月の3連休時は、かなり活用されました。
「大人同士」の場合は、女性の一人旅の場合は「妖怪ショップゲゲゲ」へ「手づくり体験」に行かれる人が多いので滅多になく、2~4人のグループが遊ばれることが多いです。「負けた数人が皿洗い」(これはゲストハウスの定番)、「最下位は菓子が食べられない」(うちでは人気のルール)といった感じで楽しまれています(^^😉)。
「非日常感」は薄いものではありますが、テレビほど日常的ではないですし、何よりも「健全な雰囲気」になるので、微笑ましく見ていられます。
なお、人数が少ない時などは自分も混ざるのですが、子ども相手の時は「ハンデを付けて真剣勝負」が基本。ババ抜きなど「運の要素」が強いものは特に手を加えませんが、「スピード」は「4vs3」または「5vs3」などにしたり、「妖怪UNO」だと「自分は数字の重ね出しなし」で相対します。
特に小学生以上だと、中途半端に手加減するのは、相手を認めていないことにもなります。自分も含めて「宿泊者同士の対等な関係性を大切にしたい」と考えているので「手を抜く」のではなく、あくまでも「真剣」に相対することで、子どもからの「信頼」も高まると思っています。
「旅を楽しむ」という視点においても「真剣に、純粋に遊ぶこと」が大切だと思っていますので、その一つとして活用していただければ幸いです。
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