「旅の宿家」鳥取境港❝縁❞ ブログ(^^♪

とにかく「旅」が好きな自由人。
「旅そのものと境港・水木しげるロードを楽しむ」に拘った「旅の宿家」(ゲストハウス様式)を、2016年8月26日にオープンしました。
https://guesthouse-en.jimdo.com/
女性客とファミリー主体の”遊び心”いっぱいの寛ぎの空間です!
米子や大山、松江、美保関、隠岐などへの起点としても生かせる「妖怪と魚の町」を楽しんでください!

子どもの受け入れへの拘り

うちの宿は「中学生以下の子ども」を積極的に受け入れています。
昨年は約35%が「子ども連れのご家族」で、7月以降に限れば40%を超えています。12月~2月は閑散期で少なくなりますが、3月から増加傾向にあり、早くも春休みやゴールデンウィークの問い合わせも入り始めています(ファミリー層は予約が早いです)。
昨年はアニメの影響もあって、特に「3歳~8歳の男児」が大幅に増加しました。お盆期間は「6日連続でファミリーが2組以上」となり、最大で「子ども9人」(3室で4+3+2人。しかも男児が7人!)という日もありました。


コミュニティスペースは「『非日常』を大切にしつつ、ゆっくり寛げるアットホームな空気感」を醸し出すよう努めており、子どもたちを自由に気兼ねなく遊ばせるようにしています。「ご家族同士の交流が生まれる」「一人旅の女性が子どもの遊び相手になる」――、そういった雰囲気になると、うれしく思います。


写真は、1枚目は「このお父さんが朝食の準備をしているのを、別の家族の女の子が手伝いに行った様子」、2枚目も「右側のお父さんとこたつに潜っている男の子は、親子ではなく別々のご家族」(左手前のお母さんの子ども)。


僅かな時間でこういう雰囲気になるときは「父親」が場を和ませてくださることが多いです。
「旅宿冥利」につきますが、子どもの性格や相性も現れてきます(うちに泊まるような客層は社交的ですので、人見知りやおとなしい子どもは少ないですが)。
傾向としては「男同士、女同士のきょうだいは仲が良い反面、ほかの家族とは打ち解けにくい」「一人っ子同士だと、性別に関係なく意気投合しやすい」「積極性は女の子のほうが、かなり高い」――といった感じです。


また、一人旅女子は「子どもの遊び相手」をしてくださる傾向が強く、小学生くらいの女の子は積極的に懐いていきます。一方で「やんちゃで快活な男の子が、恥ずかしがって女性客には近寄らない様相」も、よく見られます(見ている分には、これが一番面白いです)。


雰囲気づくりをするうえで「宿泊者同士の対等な関係性」を大切にし、「大人も子どもも、それこそ乳幼児でも同じ一人の存在」として捉えています。子どもは「直観」で接してくるので「自分自身も同じ目線で応じること」を大切にしています。
子ども相手にトランプなどを行うことがありますが、自分は「ハンデを付けて真剣勝負」をします。「わざと手を抜いたり、負けてあげる」ことはしません。「大人との差を『ハンデ』として示して、同じ目線で真剣に応じる」(五分五分になるようハンデを付ける)、これは親密感を高める“秘訣”だと思っています。


「子どもの受け入れ」に関する、もともとの“想い”としては「旅好きな両親が、子どもにも旅の魅力を体感させてほしい、それを応援するような空間をつくりたい」というものです。
自分自身は家庭の事情もあって「親と一緒に旅行したこと」がありません。家族旅行は「憧れ」の一つだったので、「親子で楽しんでいただくこと」への“想い”を大切にしたいと考えています。
また、自分自身かなりの「子ども好き」で「人見知りが激しい子どもにも懐かれる」のは「特技」と言ってもいいと自負しています。「子ども相手の仕事がしたい」と思ったこともありましたし、友人や同級生からも、よく勧められました。
今、現実的には「子どもが鬼太郎のアニメに“嵌って”」という家族が圧倒的に多く、どちらかというと「旅好き」というよりは「子どもの興味に応える形」になっていますが、「目的地意識」という点では理にかなっていますし、それだけに「子どもたちの“楽しみたい”という気持ちが強い」です。「宿内での携帯ゲーム禁止」というルールをつくっていますが、今夏以降は「子どもの鬼太郎への関心度が高い」ので、全くありません。


子どもが多いと正直なところ、さまざまな想定外のことも起こります。
襖を破られることは日常的ですし、いろんなものが“壊され”ます。紙おむつなどのごみの問題や、鼻血、おねしょ、体調の急変などもあります。いきなりパソコンを触られたり、立ち入りできない場所へ入ろうとされることもあるので、目を離せなくもなります。
就寝時間は早いですが「全体的に早起き」で、夏は下手すると5時前後から騒がしくなります。「女性専用ドミトリー」とは離れているので影響は少ないのですが「個室同士は並び」なので「隣室を起こしてしまうこと」もあります(全体的に早起きなので特に問題はないですが)。
「大人同士」だと、ある程度「放任」できますから、子どもが多い日のほうが気苦労は大きくはなりますが、その分「純粋な笑顔」をたくさんいただけるので報われます。子ども特有の「懐く」という感覚が生まれ「帰りたくない」「もっと遊びたい」と言われると「情」が入り、うれしさが増します。


中でも「自閉症」「発達障害」「ダウン症」――など、少し障碍がある子どもを連れたご家族にもご利用いただけたのは「感謝」しかありません。


一般的なゲストハウスとなると「子ども不可」のところも多く、受け入れていても「個室で、交流場所には来ない」という傾向があると感じます。
開業当初は2階の畳部屋を「男性ドミ」と「個室」という構成にしていましたが、正直なところ「相性」が良くなく「子どもがコミュニティスペースで遊ぶ雰囲気」を好まれない人が多かったのもあって、現行の受け入れ体制になりました。「子ども連れのご家族」という存在は異質となる面もあり、それならば地域の特性も踏まえて「子ども大歓迎」に方向を定めました。今は、お互いの気遣いが少なくなるよう「2階の畳部屋は、子ども連れのご家族が入る日は、なるべく隣室も同条件に限定」しています(実際、家族単位でのご利用で「人数」が確保できることは非常に大きく、ファミリー優先でなければ、とても運営できません)。
この方針もいろいろ指南されることもあるのですが、「個性・特徴」としていきたい“想い”もありますので、ご理解いただければと願います。


最後に、中学生や高校生くらいになると「知識」がしっかりしてくるので「旅を学ぶ」という視点も持ってくれます。中高生のご宿泊は極端に少ないので、もっとご利用いただければと願っています。