「旅の宿家」鳥取境港❝縁❞ ブログ(^^♪

とにかく「旅」が好きな自由人。
「旅そのものと境港・水木しげるロードを楽しむ」に拘った「旅の宿家」(ゲストハウス様式)を、2016年8月26日にオープンしました。
https://guesthouse-en.jimdo.com/
女性客とファミリー主体の”遊び心”いっぱいの寛ぎの空間です!
米子や大山、松江、美保関、隠岐などへの起点としても生かせる「妖怪と魚の町」を楽しんでください!

「旅を“学ぶ”人」に向けて(一部改訂しました)

5月6日(水)までを対象にコロナウイルス感染拡大防止に関する予約ルールを定めましたが、並行して以下のプランを受け付けいたします。


プランと言っても宿泊予約サイトで販売するわけではなく、普段から積極的に歓迎している対象を明文化しただけで、積極的に宿泊を勧めているつもりもありません。「宿のコンセプトや方針を明確にする」うえで、あえて下記の人を対象にしたご利用プランをつくった次第です。


全国的に感染が広がる中、確実な拡大防止策として「休業」を選択するのが最善だとは思います。近隣の宿も「休業」を選択するところが出てきましたし「1日1組限定」も増えているようです。
しかし、ごく僅かではありますが「明確な目的を持って訪れる人」もいると認識しています。
3月の動向から「危機管理意識の強さと目的地意識の強さは比例する」と感じており、その見解の下、より明確にターゲットを絞った状態で運営していきたいと考えています。
ご理解いただきにくいことではありますが、よろしくお願いいたします。


《タイトル》
【旅を“学ぶ”人、歓迎プラン。膨大な観光使用を活用してください!】


《説明》
当宿は、自分が20年かけて旅して集めた「全国各地の観光パンフレットやフリーペーパー類」と、水木しげるロードの初期のまちづくりをはじめ、観光振興に関する書物がたくさんあります。また、自身が「公共交通機関を使った旅」が好きなので、自身が訪ねた場所に関しては「町歩きの目線」でご案内できます。この点を生かし、普段から「まちづくりや観光振興について“学んで”いる人に、ご活用いただきたい」と考えていますが、今の情勢を鑑み、あえて提示いたしました。


《期日》
とりあえず5月6日(水)まで(延長・変更の可能性あり)。


《料金》
女性のみの場合=1人1泊2,500円(水・木曜日は2,200円)
男女混合または男性のみの場合=1人1泊3,100円(水・木曜日は2,800円)


※ご利用は1名でも「個室扱い」となります。「相部屋」(ドミトリー)には致しません。
※建物の構造上、男性は2階の畳部屋、女性は1階のベッドルーム(ほかの宿泊者がいない場合は選択可能)となります。
※長期滞在(6泊以上)については、今のところ「1階のベッドルームのみ可」とする予定です。また、その際は「全日程を水・木曜日料金に割引」いたします。


《対象者・条件》
まちづくりや観光振興を学んでいる、水木しげるロード・水木しげる先生に関心がある大学生や専門学校生などで「公共交通機関で来られる人」。


※1日1組まで。
※1グループの最大定数は「男女混合=4人」「女性のみ=4人」「男性のみ=2人」といたします。
※子ども連れのご家族からご予約が入っている日は、男性のみでのご利用はできません(滅多にないとは思います)。


《予約》
ご予約の受け付けは「宿泊希望日の前日まで」といたします。公式HPの予約フォーム・メール・SNSへのメッセージなど文書でご連絡ください(電話予約は不可)。


《特記事項》
※3連泊以上の場合、洗濯機と自転車は無料でご利用できます。
※夕食については「要相談」で対応いたします(3月に6泊していただいたケースでは「2,000円で白ご飯や冷蔵庫の食材などを自由に提供」としました。キッチンの利用は可、朝食は食パンを無料提供です)。
※男女混合グループでご利用の場合は2室利用となり、1階と2階に分かれます。
※あくまでも「学ぶ」をテーマにしたプランです。もともと「仲間内だけで楽しみたい人向け」の宿ではありませんので、ご理解・ご了承をお願いいたします。


4月に入り水木しげるロードは、一気に観光客の姿が減りました。
さすがに本格的な「自粛」に入る人が多くなったのを感じます。特に「公共交通機関を使って旅を楽しんでいる人」は急激に少なくなっています。


一方、特に3月下旬以降「山陰は感染がない、施設が開けているなどの理由だけ」で「直前に思い立って」来られる大人のグループや人数が多めのご家族(友人や親戚と一緒など)が主になっています。
「ねずみ小僧/ねずみおやじ」などと間違えて呼ぶ人に対し、今までなら、ご家族の場合は子どもが、グループでも誰かが訂正する感じでしたが、今はそれが見られず、地域への関心度、いわゆる“想い”という点で、弱い人が主になっていると感じています。月末はバイクの集団と車の駐車違反が立て続けにあるなど、マナーの悪さも露呈されました。


「目的地意識の強さ」「マナーやルールの遵守」「危機管理意識」は、かなり比例すると感じており、特に「大人のみで来られる人」に関しては「公共交通機関の人」のほうが圧倒的に「良い」と感じます。


今年は特に、ファミリー層のご宿泊が大幅に減っています。昨年までは「子どもが鬼太郎に興味を持って」が多く、事前予約型で宿泊に繋がり、春休みは「公共交通機関で来られる母子旅」も複数入りました。アニメ放映の終了もあって今春以降は減ると予測してはいましたが、コロナウィルスにより早まってしまいました。
さらに「公共交通機関で旅を楽しまれる人(特に社会人の一人旅)」は2月後半からキャンセルが続き、新規予約も入らないのが、厳しい状況に拍車をかけています。


うちはもともと「予約ルール」を厳しめにし「目的地意識をもって旅・観光を楽しんでいる人」を対象に「子ども連れのご家族からのご予約がある日は、隣室も同条件で揃える」など、相性を考慮して対象を絞っています。メーンターゲットは「子ども連れのご家族」と「公共交通機関で来られる一人旅か少人数グループ」で「旅そのものと水木しげるロードを楽しみたい人」です。
ビジネス利用者などは受け入れていないため、普段から「たくさんの人が集う宿」ではなく、冬期などは“開店休業状態”の日のほうが多いです。


しかし、ここまで危機的状況が進むと「目的地意識の強い、旅そのものが好きな人」ほど、リスク回避に努め自粛されます。「“想い”が強い人」も事前予約型なので「予約を基にコミュニケーションを取る形の宿」としては、今の客層では宿泊に繋がりません。


3月下旬「公共交通機関を使った一人旅女子」5人(すべて学生か今春卒業生)にご宿泊いただきましたが、一人だけ当日予約だったものの、ほかは早い人だと1月にご予約をいただいており、皆「目的地意識が強い人ばかり」でした。そのため、日に日に悪化する情勢についても小まめに連絡を取り合え、危機管理意識をもって来てくださった感はあります。
また、3月上旬には札幌からの女性2人組が「卒論で水木先生を取り上げたい」と来てくださったのですが、そのころ北海道は「非常事態宣言」が出たばかり。“避難”してきた感もありますが「絶対に感染しないように、感染を運んでこないように」という「強い意識」を持たれていました。直前1週間は、ほぼ1日おきに連絡を取っていました。


境港は鉄道では「盲腸線の終着駅」という特性から「公共交通機関で来て宿泊を選ぶ」のは「明確な滞在目的があるから」と言えるのです。


リスクは「公共交通機関の人」のほうが、はるかに高いのは当然です。それだけに「危機管理意識も強く持たれている」とも感じます。
これは「目的地意識」とも連動することで、普段でも「公共交通機関の人のほうが、圧倒的に観光滞在時間が長め」。宿としても「リピーター率は公共交通機関の人が90%近い」ですし、連泊者も同じような状況です。


3月の動向を見て、あらためて「目的地意識の強い人=危機管理意識の強い人」と感じましたし、ほかお会いした人と話したケースでも「公共交通機関で来られる少人数での旅行者」は、きちんと考えて行動されていました。


こういった傾向を基に「危機管理意識を強く持たれている人」を信じて迎え、信頼の下で「自由」に楽しんでいただけるよう努めています。


「移動」という大きなリスクはありますが「山陰両県で感染が確認されていないのを「安易な行楽」ではなく「利点として生かしてほしい」と願い、上記のプランを明文化した次第です。


先日から、繋がりのあるいくつかの宿が「休業」もしくは「1日1組限定」を選択し始める中「目的地意識があり、危機管理意識がある人がいれば受け入れていきたい」という気持ちから「休業」にも踏み切れず、悩んでいました。
そんな中、実は先週「宿の特徴を理解していない、最安値しか見ていない」当日予約の電話が複数ありました。「予約ルール違反者」を受け入れると、宿独自のルールに不満が出るか、事前予約され目的を持って来てくださるほかの宿泊者の自由を奪いかねませんので「不可」にしていますが、今は特に「危機管理意識」も問われますので、より厳密に対応したいと考えています。


上記のとおり「目的地意識と危機管理意識は比例する」と感じていますので、予約ルールを普段以上に厳しめにし、この絞り込みを公開することにしました。


もともと卒論でのご利用など「旅を“学ぶ”人」は大歓迎ですので、その点では特別なものではなく「方向性を明確にしただけ」とご理解いただければと思います。