「旅の宿家」鳥取境港❝縁❞ ブログ(^^♪

とにかく「旅」が好きな自由人。
「旅そのものと境港・水木しげるロードを楽しむ」に拘った「旅の宿家」(ゲストハウス様式)を、2016年8月26日にオープンしました。
https://guesthouse-en.jimdo.com/
女性客とファミリー主体の”遊び心”いっぱいの寛ぎの空間です!
米子や大山、松江、美保関、隠岐などへの起点としても生かせる「妖怪と魚の町」を楽しんでください!

長文を「読み解ける人」へ――。

12月中旬以降、「いい旅してるなぁ!」と感じた旅人さんばかり続いている。
相変わらず目標人数には届いていないけれど、「質」の面ではいい傾向だ。
3月は幸いにも少しずつ予約が入りつつある。また「初ゲストハウスの女性」が来てくださるし、「鬼太郎好きな子どもを連れて」という親子による予約が2組入るなど、楽しみが多い。9月の「怪フォーラム」に参加された男性2人も「生誕祭」で再び利用してくださる。こういった層に浸透して集客が伸びればうれしい。


オープン当初に比べて予約ルールが厳しくなった。というか、前面に出した。これに抵抗を覚える人もいるために男女比が逆転したと思う。だが「しっかり文章を読み、宿のコンセプトに賛同して予約される人」は増えている。
また、男性より女性のほうが、社会人より学生のほうが、長文を読むことに抵抗がないのだろう。
予約の際、「境港に宿泊する理由と旅の目的」「境港までの交通手段」「割引特典の有無と該当項目」をご記入いただいているが、丁寧に書かれている人ほど、いい旅をしている傾向なのは確か。20歳代、特に学生ほど詳しく書いてくださっている。
だからこそ、旅に真摯な若年層にはサービスを強化したくなる――。


年々、本を読む人が少なくなっていると言われている。「読書離れ」が進み、書店は受難の時代だ。
私は月5~10冊は本を読む。今みたいな暇な時期は20冊を超える。
事件モノのノンフィクションやドキュメンタリーは、今はなき新風舎文庫の「復刊版」をかなりそろえているし、旅行エッセイや観光、町づくりに関するもの、昭和史や漫画、70~80年代音楽などのサブカルチャーの本もいろいろ所持していて、旅人さんに驚かれることもある。一般小説も広範囲のジャンルで読んでいて、文庫本やノベルスを中心に大量所持している。


もともとは推理小説が主で、中高生のころから“はまった”小峰元はすべて持っているし、今でも愛読書。人気作家の東野圭吾や誉田哲也も初期の作品から読んでいる(むしろ売れる前の作品のほうが好み)。
古くは森村誠一や佐野洋、仁木悦子をよく読んだし、今は石持浅海、水生大海、五十嵐貴久、乾くるみ、乾ルカ、荻原浩、三浦しおん――などが好み。ほか、大崎梢、秋吉里香子、青柳碧人、垣谷美雨、秦建日子、山本幸久、柚木裕子あたりも読むし、ブラックな作風のものに限るが宮木あや子も面白い。スポーツ推理モノでは蓮見恭子、スポーツ小説なら堂場瞬一、須藤靖貴など。新鋭では相沢沙呼、青崎有吾、山田彩人、長沢樹、降田天――あたりも注目している。


私は新聞社に永く勤めていたのもあるが、図書館や書店で丸一日過ごせる人なので、読むことも書くことも抵抗がない。
だから、つい長々と書いてしまう。こういうブログならともかく、公式ホームページで現在の文字量は、抵抗を覚えられても仕方ないかもしれない。
ただ、やはり読書量が多い人には面白みがある。知識が豊富だし、理解力や読解力があるから、会話もスムーズに交わせる。そして、ちゃんと理解して来てくださるからこそ、満足していただけるのだと思う。
うちの宿は決しておしゃれでもないし、美しくもない。リノベーションに凝っているわけでもない。冬は寒いし、シャワーが使いにくいなど不便な点も多々ある。不備は「旅に関する豊富な資料類」と「来ていただいてからのサービス強化」でカバーしているつもりだが、事前にアピールするのは難しい。


そんな宿だけれど、だからこそ「長文を読んで、納得して来てくださる人」には感謝している。そんな人たちに「心から楽しんでいただくため」に、全力を尽くしていこう――。