「旅の宿家」鳥取境港❝縁❞ ブログ(^^♪

とにかく「旅」が好きな自由人。
「旅そのものと境港・水木しげるロードを楽しむ」に拘った「旅の宿家」(ゲストハウス様式)を、2016年8月26日にオープンしました。
https://guesthouse-en.jimdo.com/
女性客とファミリー主体の”遊び心”いっぱいの寛ぎの空間です!
米子や大山、松江、美保関、隠岐などへの起点としても生かせる「妖怪と魚の町」を楽しんでください!

観光調査に来られた大学生

昨日と今日、龍谷大学の学生さん5人が「観光調査」として境港・水木しげるロードに来られました。
たまたま昨日の夕方、そのうちの2人とお会いし、少し話をさせていただきました。


住民への質問としては「観光客の増加」「町の変化」に関すること。
現在、大学生の人たちは「水木しげるロードが誕生した時には生まれていない人が多い」ので、20数年前からの変遷と現状を簡単に説明するとともに、「楽しんでいただくための未来」についても話しました。
暴風が吹き荒れる寒い中でしたので話したのは5分程度でしたが、真摯に「水木しげるロードのまちづくり」について学びに来てくださったことに感謝し《折り紙目玉おやじ》を提供しました。


悪天候でしたので「調査とともに水木ロードも堪能」とは、いかなかったかもしれません。
それでも自分ができる案内に、真摯に耳を傾け、熱心にメモを取られていたので、学生さんたちが学ばれていることへの力にはなれたかな、と思っています。


本日も雨の中、地域住民や観光客に話を伺ったそうで、残りの3人とも昼ごろにお会いしました。午後からは観光協会へ話を聞きに行かれていました。


学生5人と引率の先生(?)は、境港駅前の大型ホテルにご宿泊されたそうです。
2年前にできたこのホテルは、地域内で最も大きな宿泊施設。駅前でもあり、利用者は観光客が中心です。
しかし、ホテルでは「夜間ライトアップ」や飲食店、遅くまで開いている店などの案内はなかったとのこと。今までも宿泊者から話を聞くことがありますが、地域の観光に関するサービスは「訪ねない限り、皆無」なようです。


これは、町としての大きな課題だと思います。
リニューアル工事中でご不便をおかけするからこそ、不便さが相殺されるように、積極的に「楽しさ」を提供していくのが、観光にかかわる者の務めです。これは観光案内所やロード内の店舗にも言えることです。


私は時間の許す限りロードに目を向けて、ちょっとしたコミュニケーションを積極的に行って、いろいろな“町ネタ”を案内しています。もともと自分が観光客でしたから、観光客目線は理解しています。案内する中から、好みに合ったプラスアルファの“楽しさ”を感じて帰途に着いてほしい、そして「また来たい!」と感じていただいて、その中から1%でも泊まってくだされば本望です。
日帰りエリアの人でも、簡単に来られない遠方の人でも、心通わせるサービスは同じように行っているつもりで、とにかく「境港・水木しげるロードの観光に来てくださった人に、少しでも“想い出”を持ち帰ってほしい」、それが一番の願いです。


昨年夏から行われている「大リニューアル工事」も、道路の形状は殆ど出来上がってきました。「世界妖怪会議」のブロンズ像も、かなりロード本線に戻りました。あと4か月足らずで「新生・水木しげるロード」として、美しく生まれ変わります。併せて「ゲゲゲの鬼太郎」の第6期アニメもあり、それなりにブームはできるでしょう。


しかし、それだけでは「町のファン」はできません。
5年先、10年先、そして次世代を見据えれば、ソフト面の充実がすべてです。故・水木しげる先生の願いも、そうだと思います。


大事なのは、「輪」が広がり繋がっていくこと。
そのために、自分は本質的な観光振興に努めます。


今回、真摯に観光調査に来てくださった学生さんたちが、リニューアル後に来てくださったとき、「すごく楽しい町になった」「何度でも訪ねたい」「友達にも積極的に勧めたい」と思っていただくためにも――。

ちゃんちゃんこ着て散策―純粋に町を楽しむ―

昨日は、大学を今春に卒業する宮崎県からの女子旅2人組にご利用いただきました。
鳥取県内の“アニメの聖地巡礼の旅”で、岩美から鳥取砂丘を経て由良を訪ね、夜、境港にご到着。おそがけのご到着でお疲れでしたが「水木しげる記念館」のライトアップはしっかり堪能。今日は朝から「鬼太郎のちゃんちゃんこ&目玉おやじのヘアクリップ」を着用して「成りきり鬼太郎さん」に変身し、ずっと散策していただきました。
記念館の見学やスタンプラリー、“妖怪たち”との記念撮影などを楽しむのはもちろん、「おさかなロード大漁祭」へも出向かれました。最後はちょっと時間が足りなくなってバタバタでご出発されましたが、目いっぱい堪能していただいた感があります。

すっと「鬼太郎のちゃんちゃんこ」を着て歩かれたので周りの観光客からも注目を浴びながら、終始、すれ違う家族連れなどにも愛想を振りまいていました。水木作品では世代的に「第5期ゲゲゲの鬼太郎」に詳しく、かと言ってマニアすぎず、「町そのもの」を楽しむ気持ちが伝わってきました。


「水木しげるロード」の魅力は、何と言っても“遊び心”のあるまちづくりです。
純粋に、雰囲気に溶け込んで楽しむ。そして、周りを巻き込む。それができる町です。
その「本質的な楽しみ方」を守り伝えるのが、うちの宿の役割でありセールスポイントです。


なので、こうした「成りきり鬼太郎さん」で楽しんでくださることほど、ありがたいことはありません。
多くの旅人さんに、このように「純粋に町を楽しむ」気持ちで、この町らしく成りきっていただければと願っています。

お二人は春から新社会人となられますが、持ち前の明るく素直な性格を生かして、充実した日々を過ごされると感じました。
遠方ではありますが、またいつか再開できる日を楽しみにしています(^_-)-☆

大漁祭の様子(あす18日まで開催中!)

本日から、おさかなロード「大漁祭」が開催されています。

今年で4回目となりますが、毎年、晴天に恵まれており、今回も青空が広がりました。
朝から大勢の人でにぎわい、観光客にも足を延ばして楽しんでいただくことができました。
明日も行われますので、ぜひ境港の“Sea級グルメ”をご堪能ください!

「新」「旧」が連結された鬼太郎列車

インスタグラムで載せてきたので見ていただいている人もいらっしゃるかと思いますが、3月3日の「5代目・鬼太郎列車/きたろう号&ねこむすめ号」のお披露目以降、4代目と5代目の「きたろう号」「ねおむすめ号」が連結されることがあり、このたび、すべてのパターンが確認できました。

5代目の「ねずみおとこ号」と「めだまおやじ号」は7月に披露される予定ですので、この編成が見られるのは、せいぜい5月末まででしょう。貴重な「今だけ」の光景です!
平日は境港16:43発と19:05発の列車がこの編成になることが多く、土日祝日は日中の1時間ごとに運行されるようです。長く滞在するほど、いろいろなパターンを楽しむことができます!


また、1月20日に公開された「こなきじじい号」と「すなかけばばあ号」は今のところ2両連結で運行されていますが、今後は組み合わせが変わる可能性もあります。
かつてゴールデンウィークなどの繁忙期は4両編成で運行されたこともありましたので、新たなパターンが見られるかもしれません。乞うご期待です!

面白みを増してきた「“縁”メッセージリレー」

10月中旬から始めた「“縁”メッセージリレー」。
「前の人が残した質問に答え、次の人に質問を残す」、その繰り返しで、だいたい宿泊者の半分くらいに参加していただいています。

「結婚するならどんな男性がいいですか?」など、女性向けでしかない質問の時に「男性客が泊まる」など、「質問のターゲット層」と「答える人」が合致せず「答えようがない」ケースが結構あって、面白いです。
男性客は書かれない人のほうが多く、ご家族の参加も若干少なめ。ご家族やグループは、みんなで考えて誰かが代表して書かれるのが大半です。ご参加は「女子旅」が主のため、ネタも女性向けになることが多め。基本的には「同じ日に泊まられた人が順に書かれた場合しか、自分の質問への答えを知ることはできません」。なので、いつか再訪して、あの時の質問を見返し、答えを楽しんでいただければ、と思っています。


これまでで面白かった「Q&A」を、少し紹介。


※「今回の旅の総移動距離は?」と問うたのは、山口県下関から7時間ほどかけて車で来た女子大生2人組。朝から369キロドライブしてきたので、この質問になりました。答えたのは隠岐在住の男性2人組ですが、朝に記入しているので(10:00現在)という「但し書き」が付いています。


※「あなたにとって妖怪とはどんな存在?」に対して「人生を共にするもの、であってほしいです」と答えているのは、「境港妖怪検定」の受験に来られた19歳の女子大生。大学で妖怪文化を学んでいるそうで“らしい”回答ではあるけれど、それでいいのかな・・・(^^😉


※「今回の旅で一番助かったことは?」の問いには「宿泊先を決めずに、当日夕方にOKだったこと」の答え。うまい具合に、質問の翌日は夕方に飛び込み客が入り、ぴったり当てはまる流れになりました(#^.^#)


※「人生で一番後悔したことは?」に対しての答えは「今まで生きてきた16年間の中ではまだありません」。この質問の翌日はご家族でのご利用でしたが、16歳の高校生が代表して答えるには無理があったにもかかわらず“スパッと”言い切るあたりが面白いです。


※「あなたの大切な人に、普段言えない本音のメッセージをどうぞ」に答えたのは、50代の女性。「そばにいなくても、いつもささえてもらっています。ありがとう」と、すてきな言葉が遺されています。さすが大人の回答ですね。ちなみに質問者は20代の女性でした。


※先日も載せましたが、大学生5人組が順番に回したのも、面白かったです。簡潔なやり取りが多いので“がっつり”記していただいたのはインパクトがあります。

時々“脱線”していますが、概ね旅ネタが多く、狙い通りに叶っている感じ。これからも“遊び心”に拘り「旅宿」としての個性を生かしていきますので、もっともっとご記入いただけるとうれしいです。


このように私は、「旅」の“縁”は「その日にあった人同士」の繋がりだけではない、と思っています。
「この人はどんな感じだったんだろう?」「どんな人が自分の質問に答えてくれるのだろう?」――。そんな“想像”から生まれる“パラレルワールド的な感覚”を楽しむのも、旅の一つの醍醐味ではないでしょうか?
頂いた菓子なども概ね、当日ではなく「翌日以降」に提供する“順送り”にしているのですが、うちの宿は、こういった“直接的ではない見えない繋がり”も大事にしているからです。
「旅は、移ろい、動くもの――」。「点」ではなく「線」で捉えている雰囲気も楽しんでいただければ幸いです。