町を、旅を楽しんでいる人を、大切にしたい
最近ちょっと思うことがあって、お盆の客層や新しくできた同業者、まちおこしのイベントなどへの考え方などから、今までやってきたことを見つめ直しています。
まちおこしに熱心な人でも、商売をしていると結局「自分の店で買うかどうか」で判断してしまうものだと分かって残念に思っています。うちは「興味を示すか」を基準に紹介や斡旋をしてきましたが、「店に入るか」→「商品を見ているか」→「買い物をするか」みたいな話になるもので、それははっきり言って嫌です。自分はやはり「町を、旅を、楽しんでいるかが基準」、それが何よりも優先でありたい、そう思っています。
確かに、うちも「泊まってくださる人は増やしたい」です。しかし、それよりも「町を、旅を楽しんでいただいている人に満足していただければいい」という気持ちを純粋に抱いています。「コンセプトへの拘りは崩したくない」ので、泊まる人数だけ増えればいいとは思っていませんし、旅人としては魅力的だけれどうちには合わない人でも、満室などで結果的にご利用いただけなかった人でも、損得抜きに「気持ち」で接しているつもりです。
そこで“種”を撒いて、5年後でも10年後でもいいから少しでも“実”になればいいと思っています。「結果」は求めるものではなく、付いてくるものですから。
私は、境港を、水木しげるロードのまちづくりを愛しています。それぞれの店への好みや適合性はありますが、旅人さんが「どんな楽しみ方をしているか」は自由。「ちゃんと“町全体”を楽しんでいればいい」と思います。
それを「原点」に、自分ができることをしながら、宿を守っていきます――。
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