「旅の宿家」鳥取境港❝縁❞ ブログ(^^♪

とにかく「旅」が好きな自由人。
「旅そのものと境港・水木しげるロードを楽しむ」に拘った「旅の宿家」(ゲストハウス様式)を、2016年8月26日にオープンしました。
https://guesthouse-en.jimdo.com/
女性客とファミリー主体の”遊び心”いっぱいの寛ぎの空間です!
米子や大山、松江、美保関、隠岐などへの起点としても生かせる「妖怪と魚の町」を楽しんでください!

拠点に据える旅

11日と12日、三重県伊賀市から一人旅の女性に2連泊していただきました。


雨が激しくなった11日の午後に到着し、水木しげるロードをのんびりと散策。記念館もじっくり堪能され、夜はほぼ地元の人しか行かない店で地域交流を楽しまれました。
翌12日は、雨が上がってからゆっくりご出発。前日にプランニングした結果、美保関を経由して松江城周辺へ向かわれ、天候が回復したので宍道湖の夕陽も堪能、さらに米子空港の鬼太郎関連オブジェを見てから戻られました。
最終13日も自転車を使って、昼前まで水産物直売センターや夢みなと公園など郊外へ足を延ばし、目いっぱい楽しまれて帰られました。
(ご出発の様子と頂いたメッセージ)


両日ともほかの宿泊者が入らず“貸し切り状態”(「キャンプ予定だが雨なら泊めてほしい」「高速船のキャンセル待ち次第」といった問い合わせはよくありますが、結局ほとんど泊まりません。この日もそうでした)。そのため、夜、宿に戻られてからゆっくり話す時間が取れました。


旅のスタイルが自分と似たところがあって、特に「最優先の目的地を拠点に連泊する」「公共交通機関を駆使し、無理しない範囲で廻る」という点で感性が合いました。


また、旅慣れてはいましたが、ドミトリー型のゲストハウスのご利用は初めてとのこと。あと、珍しく既婚女性の一人旅でした。結婚しても一人旅ができる寛容な家庭環境も素晴らしく、仕事の話などもいろいろお伺いしましたが、家庭と仕事と趣味のライフバランスの良さを感じました。


うちに泊まられる女性は、水木作品のアニメや映画の放送時期などからも20代後半~30代前半が主で、サービス業に従事する人が結構います。平日休みが主の職場だとシフト制の中に希望の休日を組み込むことが多いので、工夫して連休にし「1~2泊の旅へ年に何度も出る」感じの人が来られます。自分も新聞社などに勤めていたころは、そんなスタイルでした。そのため女性専用ドミトリーの利用者は曜日別の偏りが小さく、逆に言えば「週末1泊」の人を取り込めていないのが課題です。
そして「宿」「飲食」「名産」などは事前によく調べている反面、行程プランは大まか。「プランニング」という点が生きるのも、この世代です。


この世代の「初ゲストハウス」率も高く、共通して感じるのは「《水木しげるロード》をキーワードに宿泊地として選んでくださっている」「目的地を絞って旅されている」「地域の飲食店などを楽しみたい人が多い」など。観光目的の「拠点」を最優先に決める旅をされているからか、うちの雰囲気が「民宿っぽさ」が濃いことで、ご利用いただけている感じです。


うちは通常、1泊のみの人が圧倒的に多く、鳥取砂丘や松江、出雲大社などへの移動型の旅をされている人が主ですが、少しずつ拠点に据える旅人も入るようになってきました。8月は隠岐への旅の“中抜け”も2組入りましたし、拠点にしていただけるように、もっとアピールしていかなければなりません(そのためには「水木しげるロード」自体の魅力を高めなければ・・・)。


昨日も男性1名だったので、7日(木)から13日(水)まで、休業した9日を除いて「6日連続で宿泊者1名!」。今日はご利用がないですが、明日と明後日は再び、現時点で1名(16日は台風の影響で子ども連れのご家族がキャンセルになりました)。普段だと、もっと被ったりゼロになったりするのですが、9月はここまですべての日が“貸し切り状態”。今月は平日に男性のご利用が多いため今までにない傾向が出ており、早々とすべての曜日に利用者がありました(これは過去に先月のみ。3月や5月でさえ、ゼロの曜日がありました)。


この状況では集客的に厳しいですが、その日の宿泊者とじっくり向き合うので、「楽しめる」という点では自分も充実した時間を過ごせます(2組以上の宿泊者がコミュニティスペースを利用するときは、絡みは少なくなりますので)。
うちはキャパが小さいうえに子ども連れのご家族が多いので、繁忙期でも「入り込み組数」はせいぜい4組まで(6組まで可能ですが、最多は5組で一度だけあり)。個人で運営して個々の旅人さんと向き合っていくには、実際これくらいまでが、ちょうどいい感じです。


3連休は台風の影響を受けそうです。16日に入っていた子ども連れのご家族は、旅行自体を中止するということでキャンセルになり、18日も隠岐から戻られる人のご予約がありますが、フェリーの運航が危ぶまれそうです。天候ばかりは仕方がないこととはいえ、せっかくの繁忙期が最悪の状況になるかもしれません。
それでも「旅の安心、安全」は最も大事。「水木しげるロード」がすぐ消滅するわけではないですので、またいつか、来てくださったらいいと思います。