鳥取境港❝縁❞

水木しげるロードの近くに、境港初の簡易宿泊施設(ゲストハウス形態の宿)をオープン!
https://guesthouse-en.jimdo.com/
ドミトリーは女性専用で、ゲストハウス初心者でも安心できる健全さを重視。子ども連れのご家族も歓迎です!
「旅を愛し、旅を知り、旅を学び、旅を語り合う空間」がコンセプト。偶然に集う旅人同士の❝縁❞を大切に「楽しいことやってます!」
米子や大山、松江、美保関などへの起点としても生かせる「妖怪と魚の町」を楽しんでください!

ハプニングを思い出に変える

うちの宿は「『旅そのもの』を境港・水木しげるロードを楽しむ」を基本に、安心してゆっくり寛げる空間づくりを大切にしています。
なので、宿泊理由は「水木しげるロードを楽しみたいため」が大半ですが、「隠岐や美保関へ渡る人」「近隣のイベントへの参加」も一定数あります。「仕事で来られる人」も僅かながらいます。


そんな中、「隠岐フェリーの欠航」「米子空港便の欠航」「飛行機が満席で当日予約が取れなかった」「フェリーに乗り遅れた」「高速船の予約をし忘れた」――といった「ハプニング」による予約が入ることがあります。
本来なら「泊まる必要がなかった人」なので、ご利用いただく理由は「白紙状態」。根本的には「やむなく」でしかありません。通常のご予約以上に、偶然性が高い“縁”になります。


だからこそ「コミュニティ」を重視する宿として「ハプニングを『心に残る想い出』に変えられるくらいの、楽しい空間づくり」をしなければならないと思っています。


こういったケースによるご利用は、共通して次の傾向になります。
1・境港・水木しげるロードには関心がないが、滞在が長くなるので散策時間が取れる。
2・時間に余裕があるので、話が広範囲に発展して楽しめるうえ、宿泊者同士も打ち解けやすくなる。
3・金銭的には余裕がない(スーパーで値下げした食材を買ってきて夕食を採る人が多い)。
4・「1~3」の理由から、必然的に宿内で過ごす時間も長くなる。


つまり、「1」を生かして「境港が『楽しい町』だと感じていただけるよう努めること」が重要になります。そして「2~4」によって、「ゆっくり寛げる空間づくり」が求められます。
うちは普段から“緩い”ですが、こういったハプニングに対しては、チェックイン・チェックアウトの時刻を大幅に緩和し、日中の滞在も認め、夕食時にご飯を提供するなどのサービスを付加します。柔軟に対応するとともに、「せっかくなので手づくり体験やライトアップを楽しみましょう」と、「町を楽しむ」方向へも展開させるよう心掛けています。


ハプニングによる利用者は、なぜか普段以上に個性的で楽しい人が多い気がします。
8月上旬にには、台風による隠岐フェリーの欠航で、一人旅の女性が2人、朝からの電話予約で入りましたが「2人とも関東在住、30代前半、旅の目的地が海士町」と共通しており、すぐに意気投合。日中は水木しげるロードを散策し、夜はほかにご宿泊いただいていたご家族ら交えて食事会になりました。現在も地元で、何度も一緒に食事を共にするなど“縁”が繋がっているようです。
この時は午前11時には宿を開放して受け入れ、雨が酷くなった午後2時過ぎには宿内で滞在できるようにしました。雨が収まってきたのでライトアップを楽しんでいただこうと案内した際、お一人が「鬼太郎には関心がなかったけど、愛着がわいてくる」と話してくださったのが印象的で、ハプニングによって生じた1日を、有意義に変えられた日になったと思っています。

《その時の様子です》


逆にチェックアウト時刻を大幅に緩め、ゆっくり宿内で過ごしていただいたケースもあります。「時間」に縛られないため会話が多くなりますし、親密度は確実に高くなります。
ハプニングには大抵、天候不良が付き纏い、町の散策が難しい場合もありますので、それは「コミュニティスペース」の魅力を上げることで補っていかなければなりません。


自分で管理するだけですから、何とでもなりますので「柔軟性」は大切にしていかなければならないと思っています。


ちょっと余談ですが、うちの宿は、卒業生も含めて「早稲田率」が結構高いのですが、なぜかハプニング時ほど「早稲田大の現役生・卒業生」が多いです(それ以外でも早稲田は「当日予約」が大半。他大生は事前予約が多いのに・・・?)。偶然だとは思いますが、これも面白い“縁”。あと、ハプニングは平日ばかりで、土曜日や繁忙期は、ある意味「無難」です・・・(平日や閑散期に旅する人のほうが、個性が強めですから)。


自分も旅先などで「大雨が降った」「列車が遅れた」「予定の列車に乗れなかった」「日程を急遽ずらした」「事故で足止めされた」――などにより「本来の予定どおりなら、会うことがなかった人」との“縁”が紡がれたことが多々ありました。


不思議なことに、こういった“縁”ほど、その後も繋がりが続くものです。
「地獄で仏」という諺がありますが、不測の事態のほうが意外と心に残り、そのうえでの“縁”ほど感謝の念が強くなるからだと思います。


つまり「ハプニング」は、負の出来事。そこからいかに気持ちを切り替えて楽しんでいただくか、それは宿として、すごく重要な意味を持ちます。なので、サービス面の強化は普段以上に必要だと思っています(もともと柔軟で“緩い”ですが)。


「フェリーの欠航」などの不測の事態に関しては、台風や暴風雪など事前に悪天候が予想されると旅行自体を取りやめる人がおり、「飛び込み」よりも「直前キャンセル」のほうが若干多いです(うちは「事前予約型」でもあり、ほかの宿ができてから当日予約が減ってきています)。
「隠岐フェリー欠航の当日予約」は《割引特典》に表記しているものの、宿としては「コンセプト重視」なので、普段から「じっくり調べて決める人」が多く、ハプニングに遭った人の心理としても「安息」や「値段」が優先されるでしょうから、マイナスのほうが多くなるのは致し方ない、と思っています。
だからこそ、このケースでうちに来る人も結局「調べて比較して選んでくださる感じ」なので、良い傾向になるのだとも思います。


これからも「ハプニングを『心に残る想い出』に変えられるくらいの、楽しい空間づくり」を行い、良い“縁”が繋げるよう努めていきます――。

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