「旅の宿家」鳥取境港❝縁❞ ブログ(^^♪

とにかく「旅」が好きな自由人。
「旅そのものと境港・水木しげるロードを楽しむ」に拘った「旅の宿家」(ゲストハウス様式)を、2016年8月26日にオープンしました。
https://guesthouse-en.jimdo.com/
女性客とファミリー主体の”遊び心”いっぱいの寛ぎの空間です!
米子や大山、松江、美保関、隠岐などへの起点としても生かせる「妖怪と魚の町」を楽しんでください!

「神迎祭」と重なった1週間

17日~24日、出雲の「神迎祭」が行われました。
例年、この期間中は松江・出雲で宿が取りにくくなるのですが、今年は3連休と重なったことで、より混雑したようです。
水木しげるロードもファミリーの増加で「休日集中型」になっており、特に23日はゴールデンウィークやお盆並みに、1か月以上前から個室は満室。女性ドミも11月上旬の時点で「1人旅×4人」で埋まっていました。お盆は女性ドミ満室になったのは1日だけありましたが「2・1・1」の形(しかも個室がゼロでした)でしたので、「1人旅×4人」は5月4日以来でした。
24日は直前まで空室がありましたが、結果的に23日と同じ状態で満室。完全満室が2日続いたのは、実は初めてです(5月3日は女性ドミが1ベッド空き)。
ドミトリーは4人部屋ですが、宿泊予約サイトでは「2ベッド」しか販売していないのもあって、すべて埋まることは滅多にありません(なるとしても「2人組×2」か「2・1・1」です)。


「神迎祭」の期間中は毎年「女性1~2名での個室希望の問い合わせ」が多く、「空いていないので女性ドミで仮予約」→「ほかで取れたらキャンセル」が多発します。今年も23日のドミトリーは半分入れ替わりました。
昨年は悩まされた「プランに該当しない誤予約」(家族プランや女性ドミに、ご夫婦のみや男性1名で予約――など)も、今年も数件ありました。
11月だけは昨年も一昨年も「成立した予約よりも取り消した人数のほうが多い(電話での問い合わせは除く)」という現象が起きていました(昨年は「ポケモンGO」による影響も)。今年はそこまで酷くはありませんでしたが、年間で見ると圧倒的に「予約ルール違反」「不成立」が多い月で「“読まない”率」も、ほかの時期より高めです。


結局、17日~24日の8日間で、子どもも含めて50人と、思いのほか盛況になりました。前週、前々週の平日はほとんど利用者がなかったのに対し、木曜日が計9人になるなど平日もにぎわいました。既に11月・12月分は、2か月単位で定めている目標人数に届きました(子どもが多いので、あくまでも人数上ですが)。
しかも、女性2人組が3組、4人組が1組、学生の男女5人組も入るなどグループも多め。うちの宿はグループ利用が非常に少ないので珍しい現象でした(それだけ松江・出雲で取りにくかったということです)。
女性ドミは30~50代が多め。うちはもともと平均年齢が高めですが、繁忙期は特にこの傾向が出ます。また、外国人も計5人。これも非常に珍しく、しかも韓国・香港・台湾・ポーランド・アメリカと、すべて違うお国の出身。3人は日本在住、ポーランド出身で隠岐に住む女性は2度目のご宿泊です。昨年春「韓国人の不泊が3件続いたため」、予約に際して「日本国内で連絡が取れる手段がない場合は不可」と定めているのですが、香港と韓国の2人はlineやメールできちんと事前連絡が取れたので受理しました。
境港観光ではない人も入ったので「寝るだけ」も数人いましたが、半数の人はコミュニティスペースで子どもたちの遊び相手をしてくださったり、子どもが寝た後で談笑を楽しまれるなど、全体的な雰囲気は悪くなかったと思います。


また、20日~22日に3連泊してくださった旅人さんは、うちが最も推し進めている「公共交通機関での旅で、境港を拠点に、フリー切符を駆使して松江や出雲も楽しむ」というスタイルを、まさに完璧に実践してくれました。
「目的地意識」が非常に高く、「拠点」(今回は智頭と境港)を据えて「そこから行動できる範囲を効率良く廻る」姿が、自分自身の旅のスタイルと非常に似ていたのもあって、旅話が弾みました。


当初は2泊の予定でしたが3泊に変更し、初日昼過ぎから境港を観光。2日目は出雲へ向かい、フリー切符の“裏技”を生かして半日堪能。3日目は松江と玉造温泉へ行かれました。


来られた時は「出雲へは行こうかな」という程度の“ざっくり”とした計画でしたが、フリー切符のエリアから取捨選択し、うちで観光パンフレットなどを見て玉造温泉などへ行くと決め、目的と効率を考えて楽しまれていました。
3日間3,000円のフリー切符をフル活用し、換算すれば6千円分以上は乗車した感じ。ちなみに、うちに来られる前は岡山から鳥取市方面へ入って智頭に2泊しており、旅の話を伺った感じから都市型の宿は好まないようでした。


女性客はゲストハウスの利用頻度が高い人でも「ゲストハウスありき」にはならず「目的地優先」の意識が強めで、やはり「合う、合わない」を意識し「旅の宿」として利用される人が多いようです(うちに泊まるタイプはそんな感じ)。


余談ですが「一人旅の女性は95%以上が公共交通機関で来られる」ので、交通アクセスが決して良くない境港へ泊まるということは「目的地意識」の高さが証明されます。実際、「水木しげるロードを楽しみたい」「美保神社や隠岐へ行く」だけではなく「〇〇の海鮮丼が食べたい」「〇〇の店へ行きたい」など「目的が具体的」な人が多いです。
うちは予約ルールが厳しめなことと、一般的な主流のゲストハウスの雰囲気ではなく「観光地の民宿やユースホステルの雰囲気」をつくっていることで「目的地意識」が高めな人が多くなっているとは思います。個人的な想いとして「旅」という視点で見た時、すごく大切にしたいことです。


実際のところ、ファミリーは水木しげるロード観光が大半なので「近隣から週末1泊2日」が殆ど、女性客は「2~3泊の旅で、うちに1泊、鳥取か倉吉周辺、あるいは出雲か松江にも泊まる」という人が多め。
境港を拠点に連泊する場合、移動時間のロスもありますが、荷物を置いたままにできるメリットもあるので、帰途の拠点が米子空港や米子駅だと、金銭面でも移動型より有効になる場合もあります。連泊が少ないのは大きな課題(現時点で昨年より総宿泊人数は100人以上増えているのですが、連泊は10人以上減)なので、今回のようなスタイルの旅人が増えてくれれば、と願います。


さて、先週とは打って変わって、しばらく予約が激減。
12月の予約は昨年より少なく、ファミリー主体と「ブーム型」になっている影響を受けそうです。実際、宿泊人数が増えている割に稼働日数は微増程度で、ファミリー以外は微増か微減。7月以降、土曜日・繁忙期に集中する傾向が強くなっています。特にファミリーはそうなりますし、女性ドミも昨年と比べると土曜日の宿泊者が多めで、総人数こそ100人以上増えているにもかかわらず、月曜日と金曜日は昨年以下。特に月曜日が苦戦しています。
一応、定めている目標人数に対して、7月以降は各月95%~110%くらい入っていますが、3部屋しかないため繁忙期の取り込みは限界があるので、結局は平日の集客を伸ばすしかありません。「上記のような『拠点に据える旅人さん』の増加」を願うばかりです。