「旅の宿家」鳥取境港❝縁❞ ブログ(^^♪

とにかく「旅」が好きな自由人。
「旅そのものと境港・水木しげるロードを楽しむ」に拘った「旅の宿家」(ゲストハウス様式)を、2016年8月26日にオープンしました。
https://guesthouse-en.jimdo.com/
女性客とファミリー主体の”遊び心”いっぱいの寛ぎの空間です!
米子や大山、松江、美保関、隠岐などへの起点としても生かせる「妖怪と魚の町」を楽しんでください!

26万冊のマンガ本と温泉

今月7日、鳥取県中部に位置する関金温泉の「グリーンスコーレせきがね」に、26万冊のマンガ本と温泉が楽しめる宿泊施設が開業したので、先週、1泊してきました。


倉吉駅からバスで30~35分に位置する「関金温泉」。近くにある「三朝温泉」と比べると知名度が低めですが、つくり込まれていない田舎の温泉街の雰囲気が残る、素朴な町です。


今回の宿泊プランは「まんが王国とっとり」としての取り組み。
施設のコンセプトとして「旅館的サービスではなく、アウトドア的なサービスを心掛け、お客さまが滞在する時間をお客さま自身が楽しんでいただけるよう、余分なサービスを排除し、ありのままの滞在を楽しんでいただくことを最大のホスピタリティと考えています。私たちが提供する宿は、関金での感動体験の拠点です」と、公式ホームページに記されています。


広い館内は、入った途端に「マンガ」の本棚が目に入る状態。ジャンル別に分かれているうえ、概ね作家名で五十音順に並べられており、目的の本を探すのも比較的簡単です。
フィギュアやポスター、小物類が棚の上などに並べられていて「楽しい感じ」を演出していますし、よく見ると本棚が手づくり。“拘り”と“遊び心”が随所に散りばめられているのは、魅力の一つでもあります。
蔵書としては、平成以降の流行作品が多め。人気作、話題作はきっちりそろっていましたが、昭和時代の作品やマイナーな漫画家さんは少なく「大衆向け」な感じ。個人的には昭和50~60年代ごろの名作がもう少しあれば、と思いました(最も好きな漫画家「枝松克幸」さんは1冊もなし。五十嵐浩一さんなど少年画報社系の作家も殆どないのは残念)。


素泊まりプランで税込み5,550円で、36時間の滞在が可能(客室内は15時~翌10時)。部屋は何もないシンプルな状態ですが、最低でも8畳と広く、静かでゆっくり休めます。部屋へのマンガの持ち込みも可。
大浴場は23時まで、フリードリンクも22時まで利用できますし、食堂や売店もあります。


また、宿泊だけでなく「12時間1,000円(温泉入浴、フリードリンク付き)」(10時~22時)の「日帰りプラン」もあり、かなりお得。鳥取県中部に位置するため、県内や岡山県北部などからは、日帰りでの半日滞在は十分に可能です。


現在は開業間もないため、日帰り利用者のほうが多めの様子。
日曜日に宿泊したので、夕方に着いた際は日帰り客で混雑していましたが、19時を過ぎたころから帰途に着く人が目立ちました。男女はほぼ同数で、20~30代くらいが多めだと感じました。ゴールデンウィーク以降は宿泊予約が多く、夏休みなどは合宿利用も増えるとのことです。


うちに宿泊する旅人さんの傾向を見ると、ファミリー層は鳥取砂丘か大山へも廻る人が主ですが、旅慣れたタイプだと三朝温泉や、岡山県北部の美作や湯原温泉などに宿泊するご家族もいます。女性の一人旅は出雲大社や鳥取砂丘が主ですが、30~50代の客層には三朝や関金、智頭など古い町並みや温泉街を好まれる人もいますので、「マンガ」としての繋がりをアピールし、ゆっくり滞在する人が増えればと思います(インスタグラムで載せたところ、マンガ好きな女性から「境港と関金に1泊ずつで楽しみたい」というメッセージを頂きました)。


アクセスは、倉吉からの路線バスは1時間に1~2本程度と、特に不便ではありません。途中、倉吉のメーン観光地である「赤瓦・白壁土蔵群」を経由しますし、「円形劇場(くらよしフィギュアミュージアム)」も経路上のバス停から徒歩5分ほどです(帰りに立ち寄ってきました)。
ただ一つ難を言えば、バス停から「グリーンスコーレせきがね」までは500mほどと決して遠くはないのですが、かなり高台にあり、公共交通機関で行くとハードな坂道を上ることになります。荷物が多かったり、暑い時期は大変なので、バス停からの送迎があればと思いました。
ちなみに帰りは「円形劇場(くらよしフィギュアミュージアム)」まで、ご厚意で送っていただきましたので、このあたりは繁忙期でなければ緩く対応してくださる感じです。


余談ですが現在、「円形劇場(くらよしフィギュアミュージアム)」では、5月12日まで「ジオラマ劇場」を開催中。荒木智さんによる“超絶”な作品が展示されており、必見です!