「旅の宿家」鳥取境港❝縁❞ ブログ(^^♪

とにかく「旅」が好きな自由人。
「旅そのものと境港・水木しげるロードを楽しむ」に拘った「旅の宿家」(ゲストハウス様式)を、2016年8月26日にオープンしました。
https://guesthouse-en.jimdo.com/
女性客とファミリー主体の”遊び心”いっぱいの寛ぎの空間です!
米子や大山、松江、美保関、隠岐などへの起点としても生かせる「妖怪と魚の町」を楽しんでください!

三陸鉄道全線完乗と、石巻・久慈・遠野・花巻②

久慈を離れ、宮古に1泊して朝早くから釜石へ。
ここで三陸鉄道に別れを告げ、JR釜石線で遠野へ。
釜石線は「銀河ドリームライン」として、各駅に愛称名が付けられています。駅名標もおしゃれで、すべての駅を写真に映したいと思うほど。前回訪ねた際は、宮沢賢治童話村などへの玄関口である「新花巻駅」と「銀河ステーション」の「土沢駅」で降りました。


今回は、まず遠野に立ち寄り、駅から徒歩5分ほどの「蔵の町ギャラリー」へ。ここは僅かながら、名だたる漫画家さんの「河童」にちなんだ作品が飾られており、石ノ森章太郎さんや水島新司さん、里中満智子さんらの原画が見られます。昭和の町家を模した展示もあるので、駅からも近いですし、もう少し“町歩き”の人に立ち寄ってもらえればと思いました。
ここで荷物を預かってもらい、町並みを少し散策。列車の乗り継ぎの関係で2時間程度しか取れなかったため、カッパ淵などの観光名所は断念。ここはフォークグループ「飛行船」のヒット曲「遠野物語」(1976年発売)の歌詞にもあるように「自転車で廻りたい町」なので、またゆっくり訪ねます。


遠野で感じたのは、観光案内所の変化。前回3年8か月前に訪ねた時から、駅前にあった観光案内所がなくなり「旅の蔵 遠野」という総合施設に変わったことで、どうしても「町の観光案内」という雰囲気ではなく「事務所的」になったのは、昭和以前の伝承を守る町のイメージとかけ離れているようで、少し違和感を覚えました。
愛用していた駅ホテル「フォルクローロ」もなくなり、ここも「駅=玄関口」のイメージが薄れつつあります。


自分は「観光案内所の在り方や雰囲気」で「町の印象が決まる」ほうなので、特にサービス面に関する対応や様相をかなり重視しています。今回で言えば、「久慈」は最秀逸。花巻と石巻も優れているほうで、岩手と宮城は全体的に温かさを覚えるのですが、ほかと比べると遠野は少し劣ると思いました。「観光資源」が豊富で魅力ある町だけに、もったいない気がします(「蔵の町ギャラリー」のおばちゃんは、丁寧な説明と気さくな応対に好感を覚えましたが、メーンである駅前の案内所は、もっと「遠野らしさ」を感じさせてほしいです)。


続いて花巻へ。
花巻と言えば「宮沢賢治」。童話村や記念館がメーンの観光スポットで、新花巻駅周辺からのアクセスが便利です。また、町中には賢治ゆかりの地がたくさんあり、案内看板などが全体的に素朴でおしゃれなので、飽きることなく町歩きできます。
童話村や記念館は前回もを含め何度も訪れているので、今回は花巻温泉郷の大沢温泉にある「昭和の学校」を訪ねました。というか、「あまちゃんハウス」と並んで今回の「最大の目的地」です。


3年8か月前、現地でその存在を知ったのですが、日程的な都合がつかず断念。ようやく訪れることができました。
山間にある廃校になった学校を使い、個人の方が集めた「昭和」に関するさまざまなものを「これでもか!」とばかりに展示。ジャンルは幅広く、建物が広いのもあって、見やすく工夫されています。
閉館ギリギリまで1時間半ほど見学しましたが「あと1時間ほしかった」と感じました。


大きな特徴としては「展示品をガラスケースなどに入れず、オープンにしているものが多いこと」。レコードや書籍は「触って見ることができる」ので、楽しさが増します。全国各地にある「昭和レトロ関連施設」の中でも規模の大きさはトップクラス。
所蔵品が多いだけにもう少し細かな分類があっても良いと思ったのと、所蔵品の説明が少ないので珍しいものには添付して記してほしいと感じましたが、館長さんらが随所に説明してくださるので退屈することはありません。
大沢温泉郷から2キロほど離れる山間にあるので、雰囲気も抜群。アクセスは便利とは言えませんが、大沢温泉に宿泊して訪ねるのも良いと思います。


こうした「昭和レトロ系」の施設は大好きなので日本中訪ねましたが、「規模」に関しては大分・豊後高田昭和の町に次ぐレベル。立地や建物とも素晴らしく適合しています。「つくり物っぽさがない」という点でも魅力度が非常に高い施設でした。


また、夕方と夜に花巻市内で町歩き。宮沢賢治にちなんだベンチがかわいいし、案内板などのデザインもおしゃれ。駅から徒歩3分ほどの場所には「未来都市銀河地球鉄道」の壁画があり、必見です。


(③につづく)