「旅の宿家」鳥取境港❝縁❞ ブログ(^^♪

とにかく「旅」が好きな自由人。
「旅そのものと境港・水木しげるロードを楽しむ」に拘った「旅の宿家」(ゲストハウス様式)を、2016年8月26日にオープンしました。
https://guesthouse-en.jimdo.com/
女性客とファミリー主体の”遊び心”いっぱいの寛ぎの空間です!
米子や大山、松江、美保関、隠岐などへの起点としても生かせる「妖怪と魚の町」を楽しんでください!

水木先生の一周忌に向けて

11月30日は、水木しげる先生の一周忌。早いもので、亡くなられてから間もなく1年だ。


昨夜、有志で集まって、感謝を込めて「何かしよう」という話になった。
日数がないため大掛かりなことはできないが、その日に来てくださった旅人さんに楽しんでいただき、水木先生の功績や水木しげるロードの歴史などを語り合うことはできる。


水木先生がいなければ、境港に多くの旅人が集うこともなかった。そして、自分が移住することも当然、なかったことだ。
だからこそ、心から感謝し、それを形にしなければならない。


今、残念なことに「水木しげるロード振興会」と「境港市観光協会」が全く機能していない。
ロード誕生から続けられてきたさまざまな催しは「やる気がない」ために廃止の一途をたどり、当然、一周忌にも何一つ感謝を表そうとしない。
イベントの減少、ただ歩いているだけになっている妖怪たち、観光案内所の応対のまずさやサービス精神の欠如――。そして、自店の儲けだけを追求した客引きや呼び込みが増加する一方で、ロードのことを知らなかったりやる気のない店員も増加している。


今のロードにも楽しいことはいっぱいあって、来てくださっている人たちは、それなりに満足して帰られるだろう。だが、「また来たい」と思わせるだけの仕掛けやサプライズ感、面白さは、5年前、10年前と比べて明らかに落ちている。ロードを支えてきたファン層が去りつつあるのも、無理はない。


そういう意味では、大リニューアル計画はチャンスでもある。
道路の改修とともに、ソフト面の改善を訴えることができるのは、今しかない。


その布石として、とりあえず一周忌の11月30日および前後の休日を使って、水木先生と来てくださった旅人への感謝を表したい。振興会が当てにならないからこそ、自分たちでやるしかないのだ――。


話変わって最後に、鳥取県観光連盟が発行している「トリパス」について一言。


県内の施設や店舗で割引特典が受けられるパスポートで、「春~夏号」に続いて、10月~翌3月まで有効の「秋~冬号」が発行されている。境港エリアでは「水木しげる記念館」の100円割引などがあるので、ぜひ利用してほしい。豪華賞品が当たる可能性もある。


一方で、この「トリパス」に「境港市観光案内所」が「売店」として掲載され「1000円以上お買い上げの人に粗品進呈」としているが、明らかに本質を誤っていると思う。
以前にも何度も述べてきたことだが、「案内所」がやるべき業務は、まず何よりも「案内」。こんなことに積極的になっているようでは駄目だ。
今の観光案内所は「物販店」であり「スタンプラリーの受付所」でしかない。中古傘を売る案内所など、全国どこを探しても見たことがないし、宿泊を探している人を「ロード内の店で聞いてください」と“丸投げ”しるなど、ありえない。
これもリニューアル計画に合わせて、絶対に改めなければならない。


私は、私利私欲だけの金儲け第一みたいな考えは全くない。今の生活は「余生」だと思っている。最高に楽しい町だったころの境港・水木しげるロードの姿を取り戻し、そこで旅人と一緒に楽しめる空間をつくれれば幸せだ。
だから、一周忌に向けての企画を、そのための一歩としたい――。