「旅の宿家」鳥取境港❝縁❞ ブログ(^^♪

とにかく「旅」が好きな自由人。
「旅そのものと境港・水木しげるロードを楽しむ」に拘った「旅の宿家」(ゲストハウス様式)を、2016年8月26日にオープンしました。
https://guesthouse-en.jimdo.com/
女性客とファミリー主体の”遊び心”いっぱいの寛ぎの空間です!
米子や大山、松江、美保関、隠岐などへの起点としても生かせる「妖怪と魚の町」を楽しんでください!

濃いファンが続きました

今年の8月は全体的に「濃いファン」のご宿泊が多く入りました。
水木作品のファン、アニメのファン、先生自体のファン――など、さまざまでしたが、波長の合う「ファン同士」が一緒になった日は、コミュニティスペースの雰囲気が格段に良くなりました。


「コミュニティ」という点では、ゴールデンウィークに来られたご家族と母子旅の母親が再会したところに40代の濃いファンが加わった8月3日と、20代の濃いファン3人と気さくな母子旅が重なった25日は、非常に良かったと思います。

また、ほかのご家族との交流は少なめでしたが、16・17日と連泊していただいた2人も、かなり濃い鬼太郎アニメのファン。一人は1月に来てくださっており、友人と合流しての再訪となりました。
ファンの「再訪」が計7組17人もあったのは、喜ばしい限りです。


また、16・17日の二人組は、愛媛と埼玉から。
25日の二人組は、高知と熊本から。
それぞれが「境港で合流」という形で楽しまれていました。
今はSNS上で、こういった「ファン同士の繋がり」が濃く、どちらもそのケースです。
濃いファンの方々が泊まられると、うちに貼られているメッセージカードを見て「この人分かる」となることもしばしば。今回も、この4人と、3回目の訪問で25・26日と連泊してくださった京都の人は、SNS上での薄い繋がりがありました。

うちに泊まられるのは、ファンとしては濃いですが「どちらかと言えば個々で楽しんでいて、一般の客層ともコミュニケーションが取れる人」です。「ファンとしての密度は濃いけれど、楽しみ方は一般的」という感じ。
昨年も感じたのですが、ファンの好みも得意分野もそれぞれなので、SNSでの繋がりは持たない人(薄い人)も多くいて、そんな客層に広まってくだされば、と願います(3回目となった京都の人は、そのタイプで、ほか数人います)。
また、結束の強すぎるSNSグループは「仲間内だけで楽しみたい」となるので、うちのような宿には来ない傾向ですが、「生誕祭」など「参加者限定で予約を受ける日」に来てくだされば、と願っています。


うちは「旅資料」も豊富にありますが「水木しげるロードの古い資料」も結構、所持しています。最も古いものは1998年のパンフレット。今は売られていないグッズや箱類も残していて、ファンには“必見モノ”です。
この「古い資料類」がファンには非常に好評で、写真に収めていかれる人も多いです。だぶっているものは差し上げているのですが、昨年秋に殆どなくなりました。
まちづくりの基本計画なども保存しているので、まちづくりに関心が深い人や卒論で取り上げる人にも、もっとご宿泊いただければと願っています。


今はアニメブームもあってファミリー層が多くなっていますが、もともと「水木しげるロード」は、どちらかと言えば「コアなファンの聖地的な存在」でした。特にイベント系への参加者はそうでした。自分が訪れたきっかけも、そんな感じです。
その要素は「生誕祭」の日には受け継がれている感じですし、先述のようにSNSでの繋がりが強まっていることで「オフ会」的な感じの人も見られます。


宿としては、こういった「濃いファン」と「濃い旅好き」の2つの軸を持ち、なおかつ「子どもを積極的に受け入れる方針」ですが「混在すると必ずしも良い雰囲気にならない」のも確か。また、相対的には、密度の差こそあれ「水木しげるロードの観光が目的で宿泊する人」が8~9割のため、隠岐や美保関、大山などが目的の人は「人数が多い日はコミュニティに入りにくくなる傾向」はあります。
それでも女性客の多くは「ついでに水木しげるロードも楽しむ」という傾向が強く、夜間ライトアップを見に行かれたりはします。「コミュニティ」としては「水木しげるロードを観光したいという意識があるか」が、雰囲気を決めると言っても過言ではありません。
ちなみに、女性専用ドミトリーは、GWやお盆などの繁忙期ほど「水木しげるロード以外」が入る傾向があり、後述しますが、人数が多いとまとまらない感じがあります。


現在「水木しげる生誕祭」「妖怪ジャズフェスティバル」の両日は「参加者限定で予約受け付け」としています。こういった日に一般の旅人さんが入ると「対等感」がなくなりますので、空室が出てもいいので「ファンの集い」にしています。
理想としては「境港妖怪検定の前日」も同様に対応したいと考えています(生誕祭やジャズフェスほど泊まる人がいない)。


ちなみに唯一、ドミトリーがすべて埋まった11日は、それぞれの目的が異なり、一人旅同士での交流は皆無でした(ファミリーと一人旅が仲良くはなりましたが)。GWや11月下旬も同様で「水木しげるロードへの関心が薄い人は、コミュニティスペースを楽しまなまい傾向が強い」です(ジャズフェスの日は例外)。
難しい点ではありますが、もともと自分自身が「水木しげるロードの、まちづくりの原点」が好きなので、関心度の濃さはともかく「水木しげるロードを楽しむための情報交換や収集をしてくださる人」にご利用いただきたいとは思います(合わないと感じられても、お互いに楽しめませんから)。


なお、翌12日はファミリー3組だけでしたが、子どもたち6人の結束が強くなりました。
「子ども同士」に関しては、ファンの度合いよりは、年代と性別が揃うかどうか次第。やはり年齢が近いほうが仲良くなる傾向はありますが「場をリードするタイプの女児がいること」も、雰囲気をよくする決め手だと感じます(特に男児同士の兄弟は、仲は良いですが、ほかの子どもたちには積極的に声をかけない傾向があります)。


「ファン」の形態はさまざまですが、根底に「水木先生・作品」があれば、必ず「まちのファン」になります。そういう人が増えて、集い憩える場にできればと思います。