境港での地域交流
15日の記事で紹介したお二人が、手づくり体験をする前の話。
境港駅前のホテルに宿泊していたお二人が20時ごろにうちの宿に寄り「近くでおいしい店ないですか?」と聞かれたので、近くにある海鮮のお店を紹介した。
22時近くになって「妖怪ショップゲゲゲ」に来られたので話を聞くと「隣に座っていた人がお寿司をくださった」とのこと。写真を見せていただくと、豪華な盛り合わせだった。
その後に手づくり体験をしながら、2時間くらい妖怪や水木漫画、ロードの話などで盛り上がって、気が付いたら日付が変わっていた。
うちに泊まった人の中にも、夜に食べに行った店で「地元の人と話が盛り上がって、ごちそうしていただいた」という人がいる。皆、そのことをうれしそうに話してくれる。
これこそが「地域交流」!
境港は古くからの港町なので、昔から観光以外で地域外からの人が入ってきていた。だから、地元の飲食店などで集まる人が結構フレンドリー。見知らぬ人にごちそうしてもらうようなことが普通にある。
飲食店や土産物店で地域交流ができるのが、境港・水木しげるロードの魅力の一つだ。
うちは、宿泊者がいる時間帯に地域住民の立ち入りはできない。
それだけを言うと「交流を楽しめる宿じゃない」と思われるかもしれない。
だが、旅人でない地域住民が宿内に入ると、賛否を宿泊者側が決めることができない。飲食店での交流や手づくり体験なら、好むか好まざるかは宿泊者側が選択できる。
宿の中では「旅人同士」で「旅」という一つのテーマに基づいたコミュニケーションに徹して「偶然性」と「対等性」を重視した空間づくりを目指す。
そして、宿の外で地域を楽しむ。
境港のゲストハウスだからこそ、そのスタンスを貫きたい――。
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