「旅の宿家」鳥取境港❝縁❞ ブログ(^^♪

とにかく「旅」が好きな自由人。
「旅そのものと境港・水木しげるロードを楽しむ」に拘った「旅の宿家」(ゲストハウス様式)を、2016年8月26日にオープンしました。
https://guesthouse-en.jimdo.com/
女性客とファミリー主体の”遊び心”いっぱいの寛ぎの空間です!
米子や大山、松江、美保関、隠岐などへの起点としても生かせる「妖怪と魚の町」を楽しんでください!

長旅の大学生一人旅が続きました(残り3人の話)

先日、18日にご宿泊いただいた一人旅さんについてブログで記しましたが、さらに20日・22日・23日と一人旅の大学生が続きました。


皆、青春18きっぷを使って移動しながらの長旅(しかも“小柄女子”ばかり)。3月前半は女子か男女の2人組ばかりでしたが、この1週間は傾向が変わりました。すべて“貸し切り状態”になったため、御案内やプランニングなど、ゆっくり対応できました。


3月は学生が多めとは言え、うちは平均年齢が高めなので、かなり珍しい現象になりました。2月以降、子ども連れのご家族と社会人の一人旅が激減した影響はあります。
あらためて確認したら18・20・23日は「ほかの予約がキャンセル」になっており、22日は当日予約。コロナウィルスの影響がなかったら全く違った雰囲気になったかもしれないので、そう考えると、これも“縁”としか言えません。


ということで、一人ずつご紹介いたします。


≪1人目≫
20日にご宿泊いただいたのは、福岡からの医大卒業生。
実はなかなか特徴的なことを行っている人なのですが、割愛します。


列車の運休によりご到着が予定より2時間ほど遅れ、チェックインは22時半。青春18きっぷを使って「福岡→伊豆」の大移動で、旅の初日としてご宿泊いただきました。
ゲストハウス系のご利用は今回の旅で何度かあるようですが、うちが「初」。到着の遅れに関して何度もメールをくださるなど、非常に真面目で丁寧な人でした。


遅い時間のご到着ながら、夕食を提供。「少し多いかな」と思う量を、しっかり食べてくださって良かったです。夜は、翌日の水木しげるロード観光の見どころと、伊豆のフリー切符のプランニングなどの話になりました。

翌日は早起きして午前8時過ぎから散策に出掛けられ、昼前まで水木しげるロードと記念館を楽しまれた後、鳥取砂丘へ。その後は東へと移動され、数日かけて「伊豆の珍スポット巡り」をされています(「怪しい少年少女博物館」や「まぼろし博覧会」の話で盛り上がりました)。


「最大の目的地が伊豆」に対して「境港を経由して宿泊された」のは、やはり水木先生・水木作品のファンだから。決して口数が多いとは言えない中、的確な発言に“想い”を感じました。
ご到着が遅かったので多くは話せず、宿外の案内は行いませんでしたが、楽しんでいただけたようです。


≪2人目≫
22日の旅人さんは東京からの大学1年生。
当日夕方の予約です。既に2週間ほど旅を続けていて、始業が延期になったためもう少し旅するようで(しばらくオンライン授業らしい)今はゆっくりと西へ向かっています。


水木しげるロードに着いたのは16時を過ぎてからで、夜のライトアップを楽しんでいただくために、急遽ご宿泊となりました。もし、日中に水木しげるロードに着いていたら松江か出雲に向かわれる予定だったそうなので、これもまた“縁”でした。


夜はライトアップ観光とともに「妖怪ショップゲゲゲ」で、ぬりかべストラップの手づくり体験。
その後、松江・出雲と萩・長門、尾道、下関など、翌日以降の目的地などについてプランニングに興じました。

前日や当日に宿を抑えながら動かれていて、かなり“自由”でしたが「松江城は興味ない」と話すなど、目的地は明確に抱いていました。ほかの3人とは違い、ゲストハウス慣れした「旅人タイプ」でした。
翌日は昼前まで水木しげるロードを楽しまれ、松江・出雲方面へ向かわれました。


≪3人目≫
23日も東京からの大学生。美大生です。
1月末にご予約を頂いており、その後も丁寧なやり取りを重ねていたので、こちらも来られる前から好感度が高めでした。


14時過ぎに境港入りしましたが、島根に住む知人と同行されていたので、チェックインは夜。
同行者も一緒に夜間ライトアップをご案内したあと、ご当地スーパーへ夜食と朝食を買い出しに行きました。

22時ごろからコミュニティスペースで寛いでいただき、夜食やおやつを食べながら、メッセージカードやお勧め旅ノートを書いてくださったり、目玉おやじトランプや妖怪UNOで遊んだり。途中でシャワーを使ったり洗濯したりと抜けた時間はありますが、最後は午前3時半を過ぎていました(@^^)/~~~

それまでの3人は移動距離が長い旅でしたが、往復は「ムーンライトながら」で、あとは山陰→京都。目的地を絞っていたので、プランニングは翌日のご出発→由良→鳥取くらい。どちらかと言えば「会話」を楽しみました。


翌日はゆっくり寝て、昨夜買い出ししたもので朝食。豪華ですが、あまり食べなかったので、ほとんど自分の夕食になりました。
午前中は水木しげるロードに繰り出し「妖怪楽園」などで楽しまれた後、早めの昼食で「大漁丸」で寿司を堪能。魚介類はあまり好きではないそうですが、ノドグロやカニにご満悦でした。午後は由良の青山剛昌ふるさと館へと向かわれました。

また、うちに2回ご宿泊いただいている隠岐島前高校生と「神戸のゲストハウスで一緒になっている」そうで、思わぬ繋がりに“縁”を感じました。ちなみに、この時が「初ゲストハウス」だったそうで、うちが2回目でした(うちはなぜか「神戸のなでしこ屋が初ゲストハウス、うちが2回目」という人が複数います=逆もいます=)。


≪まとめ≫
皆、基本的に「旅の目的地や大まかな行程を決める→宿を決める→あとは旅しながら考える」でした(22日の人は当日予約でしたが目的地は明確で、行程は定めていました)。うちは、このタイプに力を発揮できる宿だと自負しています。


山陰は公共交通機関の利便性が良くないので、大まかな行程を決めておかないと動きが取れなくなる場合があり、女性客は「訪ねる場所とベースとなる宿を決め、あとはだいたいの時間だけ決めている人」が多くなります。年齢が上がるほど「自分できっちり決めたとおりに動くか、殆ど決めずに行動する傾向」。
学生も、今のような青春18きっぷの時期は「細かく決めている人」が多くはなりますが「絶対に決めたとおり動く」という感じでもありません。これは後述しますが「調べ方としての応用力不足」があり、プランニングに応じる中で、より良いプランを探っていくことが多々あるからです。


境港・水木しげるロードでの滞在時間としては半日以下(夜に到着、午前中観光、昼前後に移動が多い)、夜だけ観光の人も多くなりますが、逆に言えば目的地は明確に定めて来られるとも言えます。特に女性の一人旅は「100%公共交通機関で来られる」ので「目的地意識がなければ宿泊しません」。これは、複数の人が交わった場合に雰囲気がまとまる決め手です。


滞在時間は短め、お土産はあまり買わないなど、経済効果としては薄いですが、大事なのは「楽しんでいるか」。学生にしかできないスタイルの旅でもあり、この楽しみ方でいいと思っています。


ただ「時刻表の“読み方”を知らない」など「計画を立てる」に慣れていない傾向があり「ご自身で考えてきたプランに応用力がない」と感じることは多々あります。その点で、学生にご宿泊いただくとプランニングの話になりやすく、また、プランニングが生かされます。
そこで「旅を学び」、次の旅へと繋げていき、そして時期をあらためて再訪してくださればと願っています。
それが「町のファン」「宿のファン」をつくることでもあります。


自分は「滞在中を楽しんでいただく」ではなく「予約から帰宅までをサポートする考え」で接しています。これは一人旅に限らずですが「次の旅に繋げていく」という視点から丁寧に応じてはいます。


学生の旅人さんは、特に「学ぶ」意識が日常的にあるので、目的地意識の強さもですが、単に楽しむだけでなく、いろんなことを「吸収」していかれます。「旅宿」として、そんな旅のスタイルを応援していきます。


と記していたら、また一人・・・(@^^)/~~~
「続く」になるかも!(^^)!