「旅の宿家」鳥取境港❝縁❞ ブログ(^^♪

とにかく「旅」が好きな自由人。
「旅そのものと境港・水木しげるロードを楽しむ」に拘った「旅の宿家」(ゲストハウス様式)を、2016年8月26日にオープンしました。
https://guesthouse-en.jimdo.com/
女性客とファミリー主体の”遊び心”いっぱいの寛ぎの空間です!
米子や大山、松江、美保関、隠岐などへの起点としても生かせる「妖怪と魚の町」を楽しんでください!

二人の「長旅」さん

5月上~中旬、長旅を楽しまれている人に二人続けてご宿泊いただきました。


1人目は「自転車で日本一周半」。大学を休学しての長旅。うちに2泊されて隠岐へ渡り、戻ってきて1泊追加。計3泊、ゆっくり楽しんでいただきました。
初日のご到着は夜遅めでしたが、そのままライトアップ鑑賞。2日目は近隣散策に加え、自転車で夢みなと公園周辺、大篠津の本池秀夫美術館、米子空港など郊外を巡られました。3日目は、隠岐から戻る前に美保神社に立ち寄ってからチェックイン、再びライトアップ鑑賞。夜遅くまで翌日以降の計画を練るなど、ゆっくりお過ごしいただきました。また、めっちゃよく食べる人で、今までご宿泊いただいた中ではベスト3に入る大食漢だったのも、好感度が高かったです。
Instagramで見る限り、その後の行程もかなりゆっくりで、観光スポットを丁寧に巡っている様子。さらに、自転車旅仲間の男子大学生にご紹介してくださり、このあとご宿泊いただく予定。こういう“繋がり”も、ありがたいです。


2人目は小型バイクでの長旅。20代後半で仕事を辞めての旅で、特に「日本一周/○日目」といった主張はしない長旅型でした。
夜はライトアップを楽しんだのちに夕食を採り、旅話に興じました。翌朝は開館に合わせて水木しげる記念館へ。時間が足りず夕方に再入館されるなど「知る、学ぶ」意識を持って、じっくり堪能されていました。朝だけでは記念館を見切れなかったのもあって、1泊で立たれる予定でしたが延泊を決め、ご実家へ出すはがきをつくったり、撮影スポットで遊んだり、うちの蔵書を読んだりも。この日も夕食後に再びライトアップへ繰り出し、傘を使っていろんな写真を撮って遊び、翌朝早くにご出発されました。
お酒が全く飲めない人でしたので、より共感できたのもありますし、純粋で素直な性格と楽しみ方が、自分と感性が近く、お互いの気遣いがない会話が弾みました。


ちなみに、自転車旅さんは「殆どがゲストハウス系の宿で、時々、野営/朝はギリギリまで寝たい夜型」。逆にバイク旅さんは「大半が野営で、たまに宿/早寝早起きなほう」でした。
また、2人とも、ほかの宿泊者らにライトアップをご案内している時にご到着されたので「観光案内しながらコミュニケーション→チェックイン」の流れになりました。普段、列車やバスで来られる人は「境港駅で出迎え→宿まで観光案内→チェックイン」のスタンスを採っているのですが、宿で迎えるよりも自分にはコミュニケーションが取りやすいからです。ゴールデンウィークなどの繁忙期や、車やバイク、自転車などで来られる人には、これができないので“流れ”がつくりにくく対応するリズムが合わないことがあるのですが、今回は偶然にも観光案内が先になったのも良かったと思います(今後、自転車旅さんは境港駅での待ち合わせにする予定)。


うちの方向性は、まず「地域のコンテンツに、どれだけ関心を持ち、楽しんでいただけるか」。そのうえで「次の目的地について知る、学ぶ」など「日本一周や縦断などの本人が掲げるテーマ」に繋げていく感じ。そういった視点で“共感”できる人が続いて、自分も楽しめました。
長旅タイプは「地域観光の滞在時間が短い人」も多く「目的地意識/地域コンテンツを楽しむ」を重視するうちの方針と合いにくい人もいますが、今回の二人は深い関心を持って「学び」のある楽しみ方をされていて、好印象でした。ちなみに「自転車旅」は昨年と一昨年で「延泊」が計3人いて、健康的なスタンスと相性が合う傾向はあります(バイクの人は「手段型/旅人型」だと合うけれど「走るのが好き/メカ系が好き」だと嗜好や楽しみ方が違いすぎるため、宿のルールや雰囲気的にも男性のバイク乗りから好まれにくい傾向はあり、実際、相性が合わなかったことが多々ありました)。


今、“ご時世的”に“動いている客層”が偏ってしまっており、うちが大切にしている「スローツーリズム(車を使わず、健康的にゆっくり楽しむ)」が推進されない状況下で、全体的な動向としては合いにくくなっています(「車・近隣」を勧める世の中と逆行しているため)。それでも「旅・観光」に対して「知る、学ぶ」意識を持ちつつ「コンテンツ自体を純粋に楽しんでくださる人」を歓迎、応援することには、拘りたいです。


あらためて、ご宿泊ありがとうございました。