「旅の宿家」鳥取境港❝縁❞ ブログ(^^♪

とにかく「旅」が好きな自由人。
「旅そのものと境港・水木しげるロードを楽しむ」に拘った「旅の宿家」(ゲストハウス様式)を、2016年8月26日にオープンしました。
https://guesthouse-en.jimdo.com/
女性客とファミリー主体の”遊び心”いっぱいの寛ぎの空間です!
米子や大山、松江、美保関、隠岐などへの起点としても生かせる「妖怪と魚の町」を楽しんでください!

27日間の長期滞在

今年2月下旬から3月中旬まで、20日間の企業インターンに参加される大学生のご宿泊がありました。
20日以上の長期宿泊は、初めての受理。基本的な方針が「旅宿」なので、連泊は大半が2泊、4泊以上は年に数組という程度。人数的にも、通算では7~8人に1人くらいです。


うちの個室は2室並びで、2019年以降は相性を考慮し、原則として「①女性客同士/②子ども連れのご家族同士」で揃える、「③男性のみと①②は同じ日に受け入れない/同一グループの2室利用は学生以外不可」と定めています(一部例外あり)。もう1室が「女性専用ドミトリー(現在は、繁忙日以外は個室で販売)」という構成なので、長期滞在が可能なのは①②の客層のみ。それも繁忙期は難しくなります。今回も予約をいただいた時点で3月4日と7日は調整しづらい状況でしたが、原則を守った状態で対応はできたので、受理に至りました。


ご宿泊いただいた人は、19歳の大学生の女性(滞在中に20歳の誕生日)。ゲストハウス系の宿は未経験でしたが、コンセプトに共感してくださり、事前連絡も丁寧でしたので、予約段階で信頼して迎えることができました。実際のところ、うちが「お酒で交流しない/旅を《学ぶ》コミュニケーション/お金をかけずに観光コンテンツを楽しむ」などを重視する方針なのもあり、高校~大学生(特に20歳以下)が最も相性が合う傾向はあります。


休日も含めて、全27泊。インターン先が徒歩2分の場所だったのと、学生であまりお金を使わない工夫をされていたので、殆どの日で3食とも自炊。朝は5時半に起き、夜は21時くらいに休むという健康的な生活でした。「学ぶ」への意識の強さもあって、真面目で堅実。休日も図書館へ通うなど、精力的に「学び」を楽しまれていました。
それでいて気さくで気取らない性格もあり、ほかの旅人さんともすぐに打ち解けましたし、4回目のご宿泊となるリピーターさん2人が、それぞれ4泊と7泊していただいたのとも重なって、かなり親しくなりました。もともと冬は「目的型」が主で客層が良くなる時期なのもあり、27日間ずっと良い雰囲気が続いて、楽しく過ごしていただけたとは思います。


彼女の滞在中、10日間はほかの宿泊者がなく、逆に満室が4日間ありました(02/22、03/05・07・08日と、すべて土曜日以外なのも、うちの宿らしさです)。1~3月は、入り込み数としては2019年の8割くらいの上に連泊者数も下がりましたが、長期滞在に助けられ、総数では同年を上回って過去最多になりました(彼女の27泊を除くと、19年比で約85%)。


ただ、うちは「行楽型」をターゲットにしていません。週末繁忙期は「車/グループ(大人数)」ではなく「公共交通機関/個人客(小単位)」を優先していますので、行楽型が主体になる4~5月は、全国旅行支援の延長も影響して厳しい状況になりそうです(この制度には不参画を選択しています)。とは言え「相性が合わない」のは互いに不幸。ゴールデンウィークまでは、あえてターゲットを絞る考えでいます。


昨年は日本一周勢の繋がりと延泊で5月中旬~6月上旬は善戦できましたので、このあたりの客層が来てくださるかと、「連泊率は低く平日の稼働は悪いけれど目的型にはなる7月」が、今年の鍵になりそう。とりあえず3月までの好結果を維持できればと思いつつ、今後も方向性は毅然と貫いて、ファン化に努めていきます。


今後も「学び」を目的とする人の長期滞在は、大歓迎。学生さんなどにはぜひ、ご相談いただければと願っています(現実的には、現在、長期滞在が受け入れできるのは「女性1~2名」の場合で、できれば「1名で、繁忙日はドミトリーになっても可」だと受理しやすくなります)。


なお、4月以降も「全国旅行支援」には参画いたしません。割引やサービスは「コンセプトに共感し、ルールを守ってくださる人」への恩恵として行うもの。特に、無機質なクーポン付与よりも、気持ちでサービスすることに徹します。