「旅の宿家」鳥取境港❝縁❞ ブログ(^^♪

とにかく「旅」が好きな自由人。
「旅そのものと境港・水木しげるロードを楽しむ」に拘った「旅の宿家」(ゲストハウス様式)を、2016年8月26日にオープンしました。
https://guesthouse-en.jimdo.com/
女性客とファミリー主体の”遊び心”いっぱいの寛ぎの空間です!
米子や大山、松江、美保関、隠岐などへの起点としても生かせる「妖怪と魚の町」を楽しんでください!

今日3月12日よりJRダイヤ改正

本日、春恒例のHRのダイヤ改正が行われました。昨年は秋にも改正があり、その際にJR境線は夜の便が1往復減少しましたが、今回は日中に大きな影響を及ぼす改正になりました。
主な改正点は、以下のとおりです。


《平日》
※午前2往復、午後1往復の計3往復減(1本は臨時扱い)。
※課題=8時台と15時台の廃止は、日中観光としても宿泊者へも、影響は少なそう。むしろ通学利用者は困るかも。一方で、11時台が「臨時」になるのは、気掛かり。今の動向を見ていると、昨日までの「境港11:20着」は、観光利用が多い時間帯。日中観光型には不便になる感じがするし、米子空港便から乗り継げる時間帯でもあるので、影響が出そう。一方で、次の12:20着は比較的、境港駅で降りる人が少なかったので、こちらが廃止のほうが良かったのでは、と思ってしまう。


《土曜・休日》
※午前が1往復減。
※課題=9時台が廃止されるが、影響が大きい。境港に来られる人は少ないが「宿泊者の出発時刻」としては、かなり利用がある時間帯。かなり厳しい。ちなみに、うちがチェックアウトを「09:30」に設定した理由でもある(開業当初は、土産店などの営業時刻を基に9時にしていたが、列車に合わせて9時~9時半の間に出発される人が多いので変更)。


《他方面との乗り継ぎ》
※松江・出雲方面=上記のとおり「土日祝日の9時台の廃止」により、週末に泊まって向かわれる人は、一つ前の8時台の利用になりそう。松江・出雲方面から来られる場合は、あまり影響はなさそう。
※鳥取・京都方面=こちらは影響が大きい。乗り継ぎ自体はさほど不便になるわけではないが、米子⇔鳥取の快速列車が激減し、所要時間がかかるようになってしまった。こちらも、週末に泊まられると8時台の利用が多くなりそう。
※岡山・山陽方面=伯備線との乗り継ぎの影響は、殆どなさそう。青春18きっぷでの乗り継ぎなども、今までと変わらない。現在、特急「やくも」が減便中で、この影響がありそう。
全体的には、泊まる人にとって「境港へ来る」は影響が少ないが「泊まった人が次の目的地へ」の選択肢が減る。「宿泊前に観光、翌朝出発」の人には、厳しくなる感じ。


改正によって、旅人さんへの影響は確実に生じます。それでなくても、2018年まで一日7往復以上あった松江(由志園)とを結ぶシャトルバスが1往復まで減ったり、一畑グループのフリー切符が3,000円→4,000円に値上がりしたりと、年々、公共交通機関が利用しづらい状態になっていましたが、強く追い打ちをかけられた感じです。


うちは「公共交通機関で旅を楽しまれている人」を歓迎しています。
この方針は最初から変わりません。


理由は、まず何と言っても「目的地意識の強さ」。水木しげるロード・美保関・隠岐など「目的地のコンテンツを楽しむ」への意識は、圧倒的に車やバイクの人よりも強い傾向です。


次いで「滞在時間の長さ」。車やバイクの人は「移動型」になるので、観光滞在時間が短め。特に3連休やGWなどは「殆ど観光しない人」もいます。実際、うちは連泊の約9割が公共交通機関で来られる人で、特に3泊以上になると、車やバイクの人は皆無。交通手段による「楽しみ方の違い」は、明確に出ます。


そして「弱者目線」。特に「子どもを連れて気兼ねなく列車やバスが利用できる世の中になってほしい」と願っているので「遠慮・委縮する雰囲気」も「車のほうが楽という思考」も好めません。


ほかでは「到着時刻が明確になるので、境港駅で待って案内しやすい」「車やバイクの人よりも“感覚的”に行動しない」「目的地型が多いため、宿の特徴などもよく調べてくださっている」「事前予約が主になる」――などもありますし、自分が、時刻表や観光冊子などを駆使し「調べて工夫する旅」を楽しむタイプで、公共交通機関で楽しむプランニングも特技としているので、旅の感性が合うとともに、旅人さんの役にも立てます。


また、自分が初めて境港を旅した時、もう20数年前ですが「米子駅からのワクワク感」を強く覚えました。JR境線が“序章”で、境港駅に降り立った高揚感は、今も忘れられません。なので、列車で初めて来られた人から「まちづくりが徹底していますね/拘りを感じますね」などと言われたり、この感動を共感してくださる旅人さんが泊まってくださると、よりうれしくなります。


自分の願いとしては、やはり「ゆっくり滞在/ブロンズ像やライトアップなどのコンテンツを楽しむ」で、そのための「拠点」として泊まってほしいので、どれだけ不便になろうと、世の中の情勢が変化しようと「公共交通機関で旅を楽しまれている人」を歓迎いたします。

水木しげる先生生誕100年記念企画、期間限定で≪学生割引≫を実施いたします。

新型コロナウイルスの影響により「学生が旅しにくい」状況が顕著のため「旅を知る、学ぶ人」を応援する観点から、春休みバージョンの影絵が点灯される予定の2月16日(水)から「学生応援プラン」を実施いたします。販売終了は3月31日(木)の予定です。


【対象者】
※公共交通機関で旅を楽しまれている学生全般
(保護者の同意があれば中高生でも可。年齢は問いませんが「就労経験のない“新卒”の人」に限ります。通常プランとは違い、こちらは「新卒社会人1年目の人」は含みません)。


【ご利用条件】
※①:公共交通機関で来られる「1~4人でご利用」の学生
(車やバイクの人は対象外)。
※②:20:30までにチェックインし、水木しげるロードの夜間ライトアップを鑑賞(悪天候時は除く)。
※③:できれば日中も2時間以上は境港を観光してください(3月7日と8日は必須)。
※④:可能であればInstagramなどで、水木しげるロード観光の様子を投稿してください。


【料金】(「女性専用ドミトリー兼個室」の場合)
※当宿は「ドミトリー(相部屋)」が女性専用のみのため「男女で最低料金が異なります」。男女混合および男性のみの料金は【その他の注意事項】でご確認ください。


※月~木曜=         1人あたり1,600円(2月22・23日と3月7・8日を除く)
※日・金曜、2月22・23日、3月5日= 2,200円(3月20日は除く)
※3月7日・8日=           1,000円
※毎週土曜日と3月20日=        2,500円(3月5日は除く)


※曜日などによって、料金が異なります。連泊プランは通常どおり販売いたしますので「金~日曜日の間および2月22・23日の連泊」については「学生連泊プラン」のほうが安くなります。
※3月8日は故・水木しげる先生の生誕日で、例年は「水木しげる記念館」が無料開放になります(今年は不明)。生誕日当日および前日(3月7日・8日)は「生誕100年お祝い特別料金」といたします。


【ご予約】
※公式サイトの内容をご確認いただき、予約フォームより「前日の17時まで」にご予約ください。


※Instagramをフォローしてくださって入れば、DMでのご予約も可能です(《yohkaisan》でお探しください)。


その際「①代表者氏名/②希望日/③全員の年齢と性別/④交通手段/⑤境港で楽しみたいこと、旅の目的や想い/⑥在住都道府県」を必ずご記入ください。


※電話によるご予約・お問い合わせは受け付けておりません。メールまたはDMでご連絡ください。


※女性の一人旅および2人組に対しては、楽天トラベルやじゃらんネットなどの宿泊予約サイトでも販売いたします。


【その他の注意事項】
※ほかの《割引特典》とは併用いたしません。週末の連泊など「ほかのプランのほうが安くなる場合」は、安いほうを適用いたします。
※ドミトリーにはせず、全日「個室」として提供する予定です。
※ご宿泊の際に上記の条件を満たさなかった場合(チェックインが21時以降になるなど)は、通常料金に変更して追加徴収いたしますので、ご了承ください。
※コミュニティスペースは「お酒を伴わずに交流を楽しむ雰囲気づくり」を行っていることを、ご理解・ご了承ください。
※ご予約状況次第で、食事会の実施や夕食の提供を行います。


《男女混合および男性のみでご利用される場合》
※建物の構造上の観点と感染予防対策における条件などから、男性が含まれる場合の受け付けは以下のとおりとなります。特に「シャワールームの利用に制約が生じ、定められた感染予防対策に支障が出る」ため、現状のルールを定めていることを、ご了承ください。
※3月5~8日と土曜日は「一般個室が子ども連れのご家族優先」のため、ご利用できません。
※「中学生以下を連れたご家族からの予約がある日/女性客のご予約が2組以上入っている日/男性のみ/2泊以上」は、ご利用できない場合がありますので、ご了承ください(要問い合わせ)。
※料金は、通常の「一般個室・公共交通機関で来られる人」の料金から、上記の「女性専用ドミトリー兼個室」と同じ比率で割引いたします(一人当たり2,200~3,400円)。
※男女混合の場合、ご予約は「1室」で受理し「当日空室があれば2室利用も可」となります(ただし一人当たり300円追徴)。


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新型コロナウイルスの感染拡大状況が1月以降、急速に悪化し、収まる気配がありません。3月の「水木しげる生誕100年祭」も、会場イベントは「無観客オンライン」が決定しました。式典は行われるようですが、配信があるので「現地でお祝いする」という人は少なくなりそうです(実際、入っていた予約もキャンセルが続いています)。


「生誕祭」については、もともと「命日(ゲゲゲ忌)は調布で、生誕日は境港でイベントを行って祝うのが主旨です。しかし、ここ2年、11月は比較的落ち着いているのに対し、冬に感染者数が増えて3月は実施できない状態です。ただでさえ「東京」と「地方」というハンデがある中「目的型の人を呼び込めない」のは、未来に繋がりません。
催事の内容についてもいろんな意見がありますが、まず「現地で実施できること」が最重要だと思っていますので、やむを得ないとはいえ、虚しさが募ります。


また、コロナ禍で「目的計画型」の人ほど旅・観光ができない状況が、ずっと続いています。
一昨年から「動く客層に偏り」が生じていて、「近隣/車/グループ」での週末行楽型が顕著。「鉄道やバスでの旅」が敬遠されているのと「事前に計画が立てにくい」状態が、なかなか解消されません。特に昨年の特徴として、ワクチン普及の時期から「7~9月は40~60代の比率が高かった」のと「大学生が減少、特に1~2回生が動けていない」です。ほかの宿の情報からも、全体的に「年齢が高めの男性の比率が高くなっている」とも聞きます(地域性などもあるでしょうが)。
こうした「偏り」が解消され“棲み分け”が成されないと、厳しいと感じています。


あくまでも個人的な見解ですが「行楽」と「旅・旅行・観光」は「別物」と捉えています。うちとしては「知る、学ぶ、調べる、考える」といった「賢くなれる楽しみ方をされる人を歓迎したい」、その点では「学生が動けていない」のは残念です。世間的には若者に否定的な声も聞かれますが、自分は「学生のほうが総じて目的地意識が強く、マナーが良い」と感じています。少なくとも一人旅や2人組に関しては、男女とも謙虚で真面目な人が多いです(うちは公共交通機関での一人旅で「酒を飲まない人」が多いので、グループが入ると、また違うのでしょうが)。


旅に「学び」のある人への「恩恵」に拘りたいので、今の情勢を鑑み、今回のプランを作成いたしました。
一般の人とは料金差が大きくなりますが「学生が圧倒的に不遇な状況」だと判断してのことと、ご理解・ご了承いただければ幸いです。そして、これを機に学生さんには、楽しい想い出を重ねていただければと願っています。

3月5日(土)・6日(日)のご利用について(再改定)

※《無観客オンライン》での開催と決まりましたので、2月9日より、両日とも「通常販売」に切り替えました。


《こちらは、12月下旬・1月中旬に投稿したものを改定し、再掲載しています》


3月6日(日)の「水木しげる生誕100年祭」について、1月末、観覧希望者の受け付けが終了しました。感染拡大状況が激しいですが、今のところ「実施」の方向で進められているようです。おそらく、当選発表が行われる2月中旬に開催の決定を下すと思われます。
一昨年は開催日の1週間前に中止、昨年は調布からのオンライン開催となりましたが、今年こそ実施できることを願います。


基本的に生誕祭の前日と当日は「参加者限定」で宿泊予約を受け付けてきました。今回も、当初は同じ様式で予約を受け付けましたが、現在の予約状況と感染拡大状況を鑑み、本日2月6日より、予約方針を変更いたします。
ご宿泊については、下記の内容をご確認の上、ご連絡ください。なお、新型コロナウイルスの感染拡大状況などにより、会場での催しが中止になった場合は、通常の予約に切り替えます。


※女性専用ドミトリー(料金は3,100円、学生は300円割引、連泊は300円割引)
基本的には個室対応に変更いたしますが、予約状況によっては「女性一人旅×最大2人」でのドミトリーにする可能性も残します(ドミトリーに変更した場合は、300円減額いたします)。イベント開催日以外にも水木しげるロードを旅してほしいという願いから「一人参加の人を歓迎」しています。ご利用は高校生以上から可。2名以上でのドミトリー利用はできません。


※個室2室(料金は3,100円×人数、学生は300円割引、連泊は300円割引)
「女性のみの場合は2~4名」「ご家族や親子など男女混合の場合は3~4名」の場合のみ受け付けます。今回は両日とも「男性のみ」「大人のみの男女混合グループ」「同一グループでの2室利用(5名以上のグループ)」は受け付けておりません。また「子どもも含めて同一料金」といたします。なお、ご宿泊人数が8人以上になった場合、シャワールームの混雑が予想されるため「ご家族に成人男性が含まれる場合」は「さかいポートサウナ」などのご利用をお願いいたします(こちらは最初の設定から変更ありません)。


両日とも、一人700~800円くらいの予算で「夕食会」を実施します。基本的には必ずご参加ください。


コスプレの着替えなどが必要な場合、日中の部屋利用も柔軟に対応いたします。


宿の方針は「未知の人同士の健康的な交流」に主軸を置いています。感染予防対策に関する当宿の考え方は「目的地意識の強い人は危機管理意識も強く、マナーも良いので信用して迎える/予約ルールを厳しくして客層を絞っているので、お互いを信じ合って楽しんでほしい」です。共用設備のご利用などは県のガイドラインに沿った形を採りますが「いいかげんな予約を取らないことが予防対策になる」と考えていますので、ご理解・ご了承をお願いいたします。


一昨年は直前で中止になりましたが、ご予約いただいていた約半数が来てくださり、駅前ホテルの宿泊者も併せて、食事会やDVD鑑賞で盛り上がりました。リピーターさんがデザインしてくださったケーキも、大好評でした。このような、未知のファン同士が集って楽しむ雰囲気を大切にしたいので、SNSなどで普段は繋がりを持っていない新規の一人旅なども、大歓迎です。


《追記/今回の生誕祭について》
昨年までと大きく異なるのは「全席指定/当日席なし」の2点。


「全席指定」については「転売防止」の効果も多少あると思いますし、混雑を避けるなどの観点からも、特に見解はありません。


一方で「当日席なし」については、良い面もありますが、問題点や課題もあると感じています。
まず、現在の感染予防対策の観点からは、当日に会場で並ぶなどの行為は良くないと思いますので、賛同できます。
ただ、現状だと「とりあえず申し込むが、行けるかどうか分からない人」も多くなると思います。そのため「空席が多くなる可能性」もあります。抽選で外れた人への「救済」が何もないと、過年と違い「外れたら行かない」になる人も多くなるでしょう。そう考えると「何が何でも行きたい人」が「複数申し込むケース」も発生しそうで「競争倍率だけ上がる可能性」もあります。
本当に楽しみたい人に当たるかは分からないわけですし「行けない人は○日までに返却、補欠当選もあり」などの対策が取れれば理想だと思います。ウェブ上で対応できることですから、例えば「当選発表時に併せて補欠当選者を決めておき、辞退者がいれば繰り上げ」のような対応があれば、参加者の満足度や納得感も高まるでしょう。また「譲渡」については問題ないと思いますので、そういった“仲介窓口”みたいなものがあっても良いかもしれません。「多くの人が集う」に懸念があるとは言っても「無駄な空席はもったいない」ことです。


あとは「無事に開催できること」を願うしかありませんが、もし規模縮小や中止になったとしても、本質から外れずに生誕100年を祝う形が示せることが大事。そして、観光振興としては、節目やブームではなく「細く永く」繋がっていくことを願います。

2021年の総括

新型コロナウイルスの収束はおろか、感染拡大状況が悪化した2021年。
結局、19年比で80%以上ダウンとなった20年と、ほぼ同じような結果で終えました。


以下、昨年との比較です(19年比は軒並み大きなマイナスのため、本文内で一部触れます)。


入り込み人数 +2人
入り込み組数 +14組
延べ宿泊人数 -7人
稼働日数   +13日


女性一人旅  +17人
男性一人旅  +4人
女性グループ +2組
男性グループ 増減なし
男女混合   増減なし
ファミリー  -9組


連泊率は約21%。
前年の約24%より下がりましたが、それでも1~2月の“貯金”で20%超。ただ、今年は3泊以上が2人だけ(昨年は6泊の2人組をはじめ5人いた)。これが「入り込み人数が+2」ながら「延べ宿泊人数が-7」になった理由です。また「入り込み組数が+14」なのに「入り込み人数は+2」しかないのは「ファミリーが-9組」と減ったためです。


稼働日数は、19年比で約51%。
うちはコンセプト的に、県民割・地域割には参画しておらず、その状況で見ると悪くない数字だとは思うのですが、全体の入り込み人数は80%以上下がっているわけで、結局「1人(1組)貸し切り状態の日が多かった」だけ。今年は、特に週末繁忙期の客層が合わず、曜日別に見た時、平日(月~金)の入り込み組数を比較すると約41%あるのに対し、日曜日は約26%、土曜日は約22%しかありません。ただ、平日は健闘したと言えます。
これは「ファミリーの減少」が大きく、その最大の理由は「子どもを連れて列車やバスで旅しなくなった(特に母子旅、未就学児連れ)」こと。この傾向は昨年春以降から顕著ですが、昨年はまだ「目的型」の動きがありました。今年は、子どもの関心が移って薄れたことに加え、緊急事態宣言の影響により、ファミリーで出掛ける人の理由が「行きたい場所を目指す」ではなく「車で行きやすい場所で楽しむ」に変わってしまったことが厳しかったです。
観光コンテンツへの関心が薄い「行楽型」だと、うちでは合いにくい傾向。貸し切りや2室利用の問い合わせが多かったですが、うちとしてはコロナ禍でも「交流型」の要素は残したため、この点も差異が生じました。
あと、昨年から週末繁忙期は宿泊予約サイト(OTA)での販売を大幅に減らし、当日・電話予約を止めたこと。もともと電話予約は不可でしたが、行楽型の増加に伴ってOTAを制限したことで、ファミリー層には認知されにくくなったかもしれません。
このあたりは、全体的な世の中の動きが「車/近隣/行楽型」になったことで「ミスマッチを防ぐ」意図もあり、実際、客層の良化には繋がりました。うちは「事前計画型/目的型」に焦点を当てたいので、当面はOTAでの“売り方”が最大の課題になりそうです。


月別で見た時、昨年と大きな人数差があるのは3月の「-24人」。結局、これが尾を引いて、総数が「-7人」で終えてしまった感じ。3月は昨年、コロナ禍の影響をあまり受けていないからでもありますが、今年は大学生の比率が減少したのも響きました。同じように学生が主になる8~9月も例年と違う傾向でした(後述)。
19年との比較で比率が高いのは、2月が約70%、12月が約52%。以下、1月が約45%、9月と11月が35%ほどで、あとはすべて20%以下。4~8月も全体的に低調、10月も苦戦しました。緊急事態宣言で全国的に人出が少なかった中、1~2月の出足は悪くなかったのですが・・・、うちは冬のほうが、客層が合う傾向は確かだと証明された感じです。


「一人旅」に関しては、男女合わせて19年比で約45%まで戻っており、まずまず。また、今年は男女比が「1:8」くらいでした(うちは相性を考慮し「子どもが泊まる日は男性のみでの利用は不可」。過去3年は子ども連れのご家族が多かったので「1:12」くらい)。
実際、年間の総入り込み数に対するファミリー率は、過去3年の平均は約35%。昨年でさえ約27%ありました。これが今年は9%ほど。鬼太郎アニメの放映終了だけでなく、上記のとおり「ファミリー層の旅の目的や理由の変化」を大きく感じました。なお、子どもも含めた男女比も、ファミリーの減少で例年より男性が少なく「16:84」ほどでした(過去3年平均は「32:68」くらい)。


曜日別では、女性の一人旅は月曜日が最多。1人差で土曜日。11月が土曜日が主になった以外、全般的に平日型になったのが大きかったです。また、今年は連泊が「月・火曜日」が最多、次いで「日・月曜日」でしたので、火曜日も日曜日と同数です。一方で男性は金曜日~月曜日に偏り、火・木曜日は3年続けて入らず。問い合わせも金・土曜日が大半で、このあたりが難しいところ(繁忙期でなければ受けられた学生が2人ほどあり)。
ちなみに女性グループも月曜日と土曜日が同数で1位。こちらは例年だと土曜日に偏るのですが、今年はすべての曜日に分散しました。


年代別のデータとしては、今年は50~60代の割合が、昨年より大幅に増加しています(+8人)。一方で、大学生は昨年と同数、20代は「-3人」と、伸びませんでした。このあたりは7~9月が顕著で「ワクチン接種を済ませた年代から動き始めた」と言えます。
例年なら大学生が主になる3月と8~9月の入り込み数が低く、比率が低下。今年は「卒論や研究」でのご宿泊もゼロ。過年は毎年1~2組あったので「学び」でのご宿泊がなかったのは残念でなりません。また、ご宿泊の大半が、就職が決まっている4年生。昨年は1~2年生が多かったのですが、今年は大幅減。このあたりはリピーターに繋げていくためにも、増えてほしいところ。
一方で、高校生は男女合わせて9人と、19年(10人)いで2番目に多くなりました。今年だけで4回ご宿泊いただいたリピーターくんをはじめ、男子は4人。女子は卒業旅行、一人旅、姉妹旅など5人。あと、今年は「中2の男女4人組」にもご利用いただきました。
学生に関しては、17年や18年のほうが高い比率だったので、若者の宿泊率が下がってきているのは残念に思っています。とは言え、大学生や高校生は好感度の高い人が非常に多く、繋がりも保てていて、社会人になってからも来てくださる可能性は秘めています。


来年に向けての最大の課題は、やはり「ファミリー層」と「学生」の動き。「車/近隣/グループ/直近型/行楽型」が多い状況から、どれだけ「公共交通機関/遠方/一人旅や母子旅・父子旅/事前計画型/目的型」になるか。
あとは軒並み中止になったイベント類の復活。
このあたりが鍵になりそうです。


まだまだ情勢が見通せない中、正直なところ、目標も立てられる状況にありません。ただ、かなり厳しい状況に立たされているのは確かです。かと言って、方向性を変えるのは、今までファンになってくださった人のためにも、簡単にはできません。
正直なところ、今年、特に夏ごろから「安さだけを基準に宿を探す問い合わせ」が多発していますし「動いている客層の変化」は明らかです。それでも、17年春に大きく変更したことで良化された要素は大きく、それを崩すくらいなら「駄目なら見切る」という考え方です。


とりあえずは、3月に予定されている「水木しげる生誕祭」。そして大学生や高校生の卒業旅行組が入るか。
今の情勢のままだと、4~11月、特に春先は苦しくなりそうなので、現状の感染拡大状況と、絡める県民割やGOTOトラベルの実施などが、3月までにどう動くかによって、いろいろ変わってきそうです。


年始は、1組目が札幌からの人、2組目と3組目がリピーターさんでした。
年末の最後も、リピーターさん2組3人と、その妹さんの連泊。
いろいろありましたが、最初と最後は最良でした。これを糧に、2022年へと繋げていきたいです。

「思い出の水木しげるロード」写真コンテストの受賞発表

本日、3月~6月末にかけて作品を募集していた「思い出の水木しげるロード」写真コンテストの受賞作品の発表があり、実は自分が応募した写真が「優秀賞・審査員特別賞」をいただきました。
また、ご宿泊いただいたりご案内した人にも声を掛けたところ、たくさん応募してくださったので、うちに泊まった中から3人が入賞されました。ありがとうございます。


写真は、水木しげるロードのリニューアル工事中、2017年11月28日と、2018年1月12日、ともに夕方「世界妖怪会議」の場所で撮影した2枚組です。
当時は境港駅前「世界妖怪会議」に、常時60~70体が集められていました。好きなブロンズ像の一つである「蟹坊主」は、ちょうど境港駅の駅名標の前に位置し、冬は夕陽もきれいな場所になるので、何度か撮りに行きました。
水木しげるロード本線は工事中でしたが、境港駅前に最大時77体のブロンズ像が集結した状態は壮観でした。「観光客にブロンズ像を楽しんでいただく」に関しては、最も叶っていたようにさえ思います。


自分自身がそうだったのもあり「列車やバスで旅し、境港駅を起点に、ブロンズ像自体を楽しんでほしい」と願っていて、今も境港駅~世界妖怪会議が、最も好きな場所です。
この写真と同じ構図で撮ることはできませんが「鬼太郎の指シリーズ」など、いろいろ“遊べる”場所ですので、ぜひ観光客には「駅からゆっくり歩いて楽しむ」であってほしいと願っています。


さて、今回の作品についてですが、今までご宿泊やご見学いただいたり、お会いした方々に応募していただきたいと思い、促進を込めて応募したものです。なので賞品は、この後ご宿泊いただける人に順次、ご提供いたします。どんな商品か分からないので現状では詳しく言えませんが、食品でしたらおやつや食事にし、グッズ類は先着順で選んでいただく感じになると思います。
秋バージョンの影絵は11月末まで付いていますし、その後もクリスマスやお正月バージョンなど、季節ごとに楽しめます。人出は戻りつつありますが、まだ「週末/車・バイク/グループ」が主体。うちは特に「公共交通機関で来られる目的計画型の人」を歓迎していますので、ぜひ遊びにお越しください!