「旅の宿家」鳥取境港❝縁❞ ブログ(^^♪

とにかく「旅」が好きな自由人。
「旅そのものと境港・水木しげるロードを楽しむ」に拘った「旅の宿家」(ゲストハウス様式)を、2016年8月26日にオープンしました。
https://guesthouse-en.jimdo.com/
女性客とファミリー主体の”遊び心”いっぱいの寛ぎの空間です!
米子や大山、松江、美保関、隠岐などへの起点としても生かせる「妖怪と魚の町」を楽しんでください!

2018年の水木しげるロードに向けて

正月三が日は駅伝三昧(^_-)-☆
ニューイヤー駅伝は旭化成が連覇、市田ツインズは2年連続で2人そろって区間賞を獲得しました。兄の孝選手のほうが大舞台で活躍していますが、私は特に弟の宏選手を応援しているので、優勝を決定づける激走に感激しました!
一方で箱根駅伝は・・・、往路は東海大も神奈川大も苦戦する大波乱の中、下級生主体の東洋大が好走。終わってみれば「やっぱり青山学院」でしたが、シードは有力と思われていた順天堂大や駒澤大、神奈川大が10位以内に入れず、法政大や城西大、拓殖大などの頑張りもあって、大会自体は見ごたえがありました。
大東大は16位がやっと。本来は1区と2区を走るべき4年生の前田選手と原主将を欠いては「勝負」になりません。1年生の藤岡選手と三ツ星選手が経験を積めたことが唯一の収穫。力のある4年生が抜けてしまい厳しくなりますが、新年度の立て直しを期待します。


さて、年末年始の「水木しげるロード」ですが、例年よりも観光客が明らかに少なかったと感じました。
12月30日と1月2日、3日はまずまずの天候でしたが、あとは強風で寒かったり雨や雪が降るなど「散策日和」とはいかなかった日が多かったです。


市販の観光雑誌は「リニューアル後」に向けた発信をしていますし、地域としても「リニューアル後には人が増えるだろう」「今は少なくても仕方がない」と見ているような雰囲気があります。
今は「リニューアル工事」を知らずに来られている人が多いので「リニューアル後にもう一度、来ていただく施策」が必要だと思うのですが、催し物が少ないうえに情報発信が遅く、「催しに合わせて来ていただこう」という感じになりません。
観光振興は「細く長く」で「微増を続ける」のが理想だと思っていますが、行政や観光業関係、あるいはマスコミなどは、「ブーム」をつくりたがり、それに「乗っかかる」感じでの宣伝やアピールが強いのが現実です。


ブームは要りません。それよりも「ソフト面の充実」が大切です。


現在、リニューアル工事は「ようやく半分」といったところでしょうか。だいぶ「形」が見えてきました。今年夏の完成に向けて、日に日に変化しています。
そうなればマスコミの報道が過熱し、それなりに人は訪れるでしょう。ただ、それが「本質的」に「楽しんでいただけることにつながるか」は別物です。
「ブーム」ができると「商売っ気」の強い店が出てくるし、ブームに乗って「行った、という記録上だけ」の人も増えてきます。相対的に見て、必ず「質」は下がります。


リニューアルはハード面での大きな変化として期待を寄せていますが、「特別視」することではありません。それよりも大切なのは「今」で、「その時その時」を「楽しんでいただくこと」です。
個人でできることは限られていますが「成りきり鬼太郎さんシリーズ」など、楽しんでくださる人に、もっと町本来の魅力を感じていただけるよう、取り組んでいきます。


「『旅そのもの』と境港・水木しげるロードを楽しむ」に特化した宿として、「町」を楽しんでいただいて初めて、「宿」を楽しんでいただけると思っています。
とりあえず、1月末まではライトアップが華やかに、町を演出していますし、21日には「カニ感謝祭」、3月3日には「生誕祭」、その後も「大漁祭」などの催しが予定されています。これらに合わせて来ていただけるよう「プラスアルファの催し」を行っていくのが理想ですが、情報収集に努め、早期の発信をして、少しでも観光客に恩恵があるよう尽力します。


「観光客の楽しさだけを考えて、動く」。


2018年もそんな感じで過ごし、多くの人に心から「楽しさ」を感じていただけるよう努めていきますので、本年もよろしくお願いいたします。

2017年を振り返って

2017年も、あと数時間となりました。
1年間のご利用人数は、延べ「322人」。それぞれに中身の濃い、個性あふれるすてきな旅人さんに「境港・水木しげるロード」と「宿のコミュニティ」を楽しんでいただくことができました。ご利用いただいた人は殆どが良い人ばかりで、「感謝」の一言に尽きます。


また、「町を楽しんでくださっている人」とお会いしてロードをご案内したり、宿を見学していただいた人が30人ほどいます。
今年、こういった見学やご案内の“縁”をきっかけに、再訪してご宿泊してくださったのが男女合わせて3人。皆、関東以遠の人ばかりでした。
被り物や鬼太郎ちゃんちゃんこを貸し出し、心を込めて「町を楽しんでくださっている人との直接的なコミュニケーション」に努め、「折り紙目玉おやじ」も今年だけで優に1千個は提供してきたと思います(ご家族やグループが多いので300~400組くらい)。その“想い”が来年以降、「再会」「宿泊」という形で、少しでも結果に表れてくれれば幸いです。


私は「20年ほど前から『観光客』として水木しげるロードを楽しんできた延長として移住」し、今に至ります。なので今も「観光客の目線で境港・水木しげるロードを見て」捉えています。「今年、最も頻繁に水木しげるロードを観光した人」と言っても過言ではないと自負しています。


さまざまイベントや取り組みなどに対して今も、常に気持ちは「観光客」です。


そして、その目線で「良いことは良い、悪いことは悪い」と、感じたことをストレートに記してきました。厳しい意見も述べました。「数字」に対しても客観的に検証・分析してシビアに捉えてきました。
それもすべて「観光客にとって楽しいと思えるか」に拘ってのことです。
「個性豊かなまちづくり」が徐々に観光地へと発展していくのを何年も見続けてきた“想い”は、損得や商売にはなく、「観光客の満足」がすべてです。リニューアルによって「観光地化」が明確になる「今」こそ、「原点」を守り伝えつつ「今」を楽しんでいただくことに努めるのが、うちの宿としての“形”で、その基本線は、ぶれずに貫きます。


とは言え、町としても宿としても課題は多く、目標の「480人」には遠く及ばず、「最低の最低ライン」と考えていた「336人」(480人の70%)にも届きませんでした。この「14人の差」は、もう少し考えてうまく対処していれば取り込めたかもしれません(夏ごろまで宿泊予約サイトはすべて前日で止めていました。これで「満室」と判断されてしまったケースがあるので、今は開始も停止も「段階」を設ける形に変更しています)。
最大の「想定外」は、9月が目標の30%ちょっとしか入らず、3連休が台風に泣かされてキャンセルが多発したのもあり、オープン直後の2016年よりも5人下回ったたこと。12月も後半が伸び悩んで目標の50%に満たず、結局、9~12月で「130人」を目標にしていたのが「79人」と、この最後の4か月のマイナスが大きかった感じです。
また、先述のとおり、4月中旬などに「予約の段階」での違反やトラブルがあったのは残念です。


それでも、2018年も「コンセプト重視」の方針でいきます。
宿としては「境港・水木しげるロードと『旅そのもの』を楽しむ」という大前提の下で、「女性客や初心者への安全性の配慮と健全な雰囲気づくり」「観光資料の豊富さと公共交通機関を使った旅のプランニング」は「日本一」を目指します。そんな「個性」や「特徴」に拘ります。


実際、9月以降はホームページだけでなく宿泊予約サイトでもコンセプトを強めに打ち出しています。
そのためか「女性の一人旅」「ゲストハウス初心者」は前年より増えています(人数が下回った9月も、この層は増加)。「男性および男女混合グループ」と「ご夫婦・カップル」のご利用が激減しているのが「数」の上での苦戦に繋がっているものの、「宿の雰囲気」という視点では、特に8月後半~10月にかけては、かなり理想的な感じになりました(11月以降は総人数が少なく“貸し切り状態”も多くなりました)。
5月後半も“うちらしい客層”に恵まれましたが、これも変革を行った直後の時期。今は「町自体が閑散期」ということも考えると、方向性という点での下落がないのは良いことだと思っています。


2018年の目標は、今年と同じ「480人」で設定します。採算ラインは「600人」と考えていますが、これはもう1年あとの目標とします。
ただ11月後半以降、明らかに観光客が前年より減っています。工事の影響から「来年」に目が向けられている感があるうえ、寒さや週末の天候不良もあって、平日は「韓国人と団体ツアーしか目にしない」日も多くなりました。「青春18きっぷ」の時期に入ったにもかかわらず「旅人っぽい人」が見受けられず、特に「学生~30代」が減少している感じがします。
そんな状況を見ると、リニューアル工事が終わっていない上半期は「今年並でも上出来」かもしれません。ほかの宿ができて分散してしまった感もありますし、今年撒いた“種”は、夏以降に“実”を結んでくだされば、と願います。


泊まっていただける「数」が増えなければ困るのは確かですが、満足していただくことが何よりも大切。宿の「コンセプト」に「共感」していただける旅人さんには全力で応えていきますので、2018年もご支援のほど、よろしくお願いいたします。

大人と子どもが一緒に楽しめるように

うちの宿の今までの利用状況を比率で表すと、以下のような感じになる。


女性の一人旅:45%
男性の一人旅:14%
女性グループ:12%
男性グループ:3%
混合グループ:3%
男女2名利用:4%
子連れの家族:19%


子どもを含めた総数では男性が約31%、女性が約69%。ご夫婦やご家族を除くと女性が76%くらい。
乳幼児も含め、宿泊者の約19%が中学生以下。「子ども連れのご家族」には想定した以上にご利用いただいたくことができ、ゲストハウスとしては高い比率だろう。
「水木しげるロードの観光」という観点からすれば良い傾向だし、ゴールデンウィークは「ほかに空きがないため」というケースもあったが、お盆期間中は「あえて選んでくださったご家族」が多く、女性ドミの利用者とのコミュニティもいい感じになった(ゴールデンウィークの課題と反省点を修正できたと思っている)。
ちなみに、一家族あたりの子どもの人数は「1・8人」。「ご夫婦と子ども1~2人」が多いが「子ども4人のご家族」も2組あった。


うちは「交流スペース」ではなく「コミュニティスペース」と名付けている。「境港・水木しげるロードと『旅そのもの』を楽しみ、初心者でも気楽に寛げる空間づくり」という「核」になる方向性を明確にし、「安心・活用」を定義としているためだ。
なので上記のような利用傾向となっており、特に7月~10月にかけては「コミュニティスペースで大人の女性と子どもが一緒に楽しむこと」が結構あった。

中学生以下の子どもに「旅の楽しさ」を感じていただき、普段は接しない大人と過ごす時間を楽しんでほしいので、こういったコミュニティが出来上がるのはうれしく、見ていて微笑ましい。
ただ、子ども連れのご家族と男性客が一緒になったケースでは、男性は子どもとのコミュニケーションを嫌がる傾向が思ったより強く、少し残念に思っている。
「水木しげるロード」の観光という視点で見たとき、基本的に“遊び心”の濃い町の特徴もあって、子ども連れのご家族と女性は楽しみ方が近く、一方で男性は「水木しげるロードの観光以外が目的の人が多い」のとゲストハウスの捉え方などから、致し方ないかもしれない。


そういったこともあり、子ども連れのご家族が増え始めてから少しずつ女性の比率が上がっている。
同様の宿が増えた夏以降、全体的にグループ利用が減っているのは大きな課題で、特に「男性グループ」と「男女2名」が激減している(9月以降ほぼ皆無)。だが、逆に言えば「うちの特性」が明確になってきたとも言える。
今後は「一人旅」を主軸にしながら、土曜日や繁忙期に「子ども連れのご家族」と「女性グループ」をどれだけ取り込んでいけるかが課題になりそうだ。あとは、男性は火~木曜が極端に少ないので、隠岐へ渡る旅人などを取り込めればと思う(木曜日は年間で2人だけ。女性は26人と土・日の次に多いのに・・・。
今は停止しているが、男性の「当日予約」の扱いは本当に悩む・・・。

来年1月21日は「カニ感謝祭」

先日も記しているが、今年末の「大感謝祭」は「観光客にとって最も恩恵が大きく、最もやるべきこと」であるはずの「水木しげる記念館の無料開放」が行われない。
ただでさえ「告知の遅さ」と「マスコミ向けのパフォーマンス色の強さ」が課題だったのに「『観光客』への感謝が薄れた内容」になってしまった。リニューアル工事中でご不便をおかけする「今年こそ」観光客へのサービス強化を望んでいただけに、返す返すも残念でならない。


ということで、年末年始は「何もない」。「ライトアップ」を堪能していただければ、と願うだけだ。


「水木しげるロード」の来年の展望としては、春ごろまでは引き続きリニューアル工事が進む。完成予定は来年7月の予定だが、春休みにはある程度の“形”が出来上がり、細部を残すのみとなるだろう。


そんなご不便をかける中だが、「カニ感謝祭」は例年通り、1月の第3日曜日(21日)に行われる。

漁の安全祈願と豊漁への感謝を込めて、リヤカーいっぱいに積まれた「カニ」を妖怪神社に奉納。
妖怪たちと一緒にパレードに参加すれば「カニ」が丸ごといただけるので、「カニ欲しさに地元民が殺到する」のだが、せっかくなのでなるべく“町を楽しみに来てくださった観光客”に恩恵があるものであってほしいと願っている。「ライトアップ」も開催中なので、夜の町も併せて楽しんでいただければ、と思う。


この時期は、1年中で最も閑散期に入る。雪が降る日もあり、わざわざ観光に来るには厳しい時期だが、リニューアル工事中の「今だけ」の光景と合わせて、楽しんでいただけることを願っている。


(写真は昨年の様子。雪のためパレードは中止、観光客は非常に少なかった)

「合わせ技」の必要性

先日から水木しげるロード各所で、夜間ライトアップが始まった。
来年1月末ごろまでの予定で、彩り鮮やかに夜の水木しげるロードを演出する。
(アルバムにまとめてありますので、ご覧ください)


だが、この期間中の水木しげるロードでの催しと言えば、「カニ感謝祭」(今年は1月21日(日))くらいしかない(詳細と昨年の様子は後日、あらためて掲載します)。
年末の「大感謝祭」も、「観光客にとって最も恩恵が大きく、集客できる方策」であるはずの「水木しげる記念館の無料開放」が、残念なことに今年は行われない。マスコミ向けでしかないセレモニーと「餅つき」では対外的な集客は望めず、「地域への感謝」にはなっても、一番大切な「観光客への感謝」には繋がらない。
リニューアルでご不便をかける今こそ「記念館の無料開放」で感謝を示し、その「無料開放」と「ライトアップ」が相俟ってこそ、より楽しんでいただくことができ、それぞれの意義が増すと思う。
≪一応「カニ感謝祭」と「大感謝祭」の案内です≫


「水産まつり」(10月の3連休)や「伯州綿てぬぐいのイベント」(11月の3連休)もそれなりににぎわったが、水木しげるロードでは特にイベントもなく、また、これらのイベントの告知も、ロードではあまり行われなかった。もう少し「連携」が取れていれば、さらなる「相乗効果」があっただろう。


「ライトアップ」の話に戻るが、「それだけで“外”から人が呼べるか」となると「足りない」というのが正直な感想。やはり「複数の魅力」が合わさらなければ厳しい。
期間も短いうえに最も閑散期でもあり、せめて「水木先生の生誕日である3月8日まで」行ってほしいと願う(相談を持ち掛けます)。そうすれば「生誕祭」で来られる人や、本質的に“水木先生への想いがある人”にも楽しんでいただくことができるし、「ライトアップは見たいけどきっかけがない」という人にも「生誕祭」が生きてくる(むしろこの層のほうが楽しんでくださると思う)。


「複数」の魅力が備わっており、早めに告知されれば、集客は「足し算」ではなく「掛け算」が期待できる。「子どもが楽しめるものと大人に魅力的なもの」「コアなファンにウケるものと一般的なもの」などを組み合わせることで、幅も広がる。


さらには現状の最も大きな課題として、物事すべてにおいて「告知が遅い」ために情報発信や拡散も足りず、催しが「地域(近隣)の人」にしか向かず、「催しを知っていて訪ねる人」が少ないだけでなく「たまたま来た人」への恩恵も及ばない(8月5日にあった「鬼太郎祭」が悪い例の見本みたいなもの。詳細が「数日前」では話にならない)。


早期の告知に加え、小さな催しを複数行うこと。そして、それぞれが連携すること。
この“合わせ技”が大切。
うちも「旅宿」として、今まで以上に情報収集に努め、展開していくことに尽力していく――。