「旅の宿家」鳥取境港❝縁❞ ブログ(^^♪

とにかく「旅」が好きな自由人。
「旅そのものと境港・水木しげるロードを楽しむ」に拘った「旅の宿家」(ゲストハウス様式)を、2016年8月26日にオープンしました。
https://guesthouse-en.jimdo.com/
女性客とファミリー主体の”遊び心”いっぱいの寛ぎの空間です!
米子や大山、松江、美保関、隠岐などへの起点としても生かせる「妖怪と魚の町」を楽しんでください!

境港を「拠点」に山陰旅①《「縁結びパーフェクトチケット」を使って松江・出雲2泊3日》

※このデータは2018年までのもので、2019年3月より「境港-松江」間のバスは本数が減り、時刻も変更されておりますが、基本プランとしてそのまま掲載しております。公共交通機関のダイヤ変更などには、ご注意ください。


当宿では「公共交通機関を駆使して、工夫して旅を楽しんでいる人」を大歓迎している。


そこで紹介したいのが、一畑電車㈱が発行している「縁結びパーフェクトチケット」。3日間乗り放題3,000円で、松江・出雲エリアを中心とした一畑電車とバスが利用できる。



このチケットは「松江―境港」間のシャトルバスが利用できる。
JRだと米子を経由して乗り継ぎになるため1時間半ほどかかってしまうが、松江と境港を約40~50分で行き来でき、非常に便利だ。
そこで、「関東から米子空港発着」「関東や関西、九州から米子駅発着の夜行バス利用」「JRで岡山方面、鳥取方面から入る」といった旅人には、「境港を『拠点』にして、松江や出雲を巡る」という方法がある。手段にもよるが、概ね値段的には割安になるので、ぜひ参考にしてほしい。


今回は、到着日(1日目)境港、2日目=出雲、3日目=松江、でプランニングしてみた。
天候など諸条件によって出雲と松江を逆にできるし、3泊4日ならさらに融通が利く。


「縁結びパーフェクトチケット」は2日目から使う。
境港駅前始発のバスは「9:30」。早くはないが、朝食を済ませて動きやすい時間ではある。
バスは中海を通るため、左右どちらに座っても海が見える。行きと帰りで逆側に座り、景色を堪能したい。車のCMで話題となった「べた踏み坂」(江島大橋)は、島根側からの眺め。松江から境港へ戻る際には正面から確認できる。


一畑電車の松江しんじ湖温泉駅には「10:21」に到着。「10:41」発の電車があり、出雲大社前駅に「11:42」着。土日祝日は直通、平日は川跡駅で乗り換えとなる。
出雲へ向かう場合の車窓は断然、左側。しばらく宍道湖沿いを走るので、晴れた日は湖面が美しい。一畑口駅で進行方向が変わる。
川跡駅から先も左側に座りたい(直通の場合は座席を移ろう)。次の高浜駅を過ぎると、左手に赤い鳥居が見えてくる。「粟津稲生神社」の社殿と鳥居の間を列車が走る珍しいスポットを通過する。出雲大社前駅に着く手前では、左手に「一の鳥居」も見える。

出雲では最短でも「13:56」発の列車まで、2時間ほど滞在可能。
出雲大社を参拝し、食事を取って土産物店などを見て、余裕があれば古代出雲歴史博物館や吉兆館、旧大社駅などへ足を伸ばそう。

松江しんじ湖温泉駅には「14:57」着(この時間は平日も土日祝日も乗り換えが要らない)。駅前に足湯があるので、疲れを取るのに利用したい。
ちなみに次の「14:52」発・「15:53」着の列車でもギリギリ戻れるが、慌ただしくなるので、ここは余裕をもっておきたい(この時間だと、松江しんじ湖温泉駅でのバスの乗り継ぎが1分しかない)。
ここから2キロちょっと離れたJR松江駅から、境港へ戻る最終バスは「16:25」発。
1時間以上あるので、宍道湖畔を散策しながら、ゆっくり歩いて戻るのもいい。路線バスを使えば10分ほどで概ね5分~10分おきにあるが、時間帯によって偏りもあるので注意しよう。
「17:06」に境港駅へ到着。日没が遅い季節なら、それから水木しげるロードを散策できる。


なお、もっと出雲でゆっくり時間を取りたいなら“裏技”がある。
朝は「7:42」発の「はまるーぷバス」で米子空港まで行き、空港から「8:30ごろ」に出るJR松江駅前行きの空港連絡バスに乗る。路線バスで松江しんじ湖温泉駅まで行けば、一本早い「9:47」発の列車に乗れるので、1時間ほど余分に取れる。
また、日御碕まで行くなど夕方まで出雲を散策し「17:13」発(土日祝日は16:59発)で戻る。あるいは15~16時台の列車で松江に戻り、宍道湖の夕陽を堪能する。
そして松江駅を「19:20」ごろ(飛行機の時間により若干の変動あり)に出る米子空港連絡バスに乗って、JR米子空港駅「21:07」発(土日祝日は20:59発)で境港へ戻る手もある(米子空港で40~50分あるので、ここで夕食でもいい)。
「はまるーぷバス」(100円)、「JR米子空港―境港」(190円)だけ別途必要だが、これで出雲に6時間以上滞在できる!


3日目も同じ時間に出発し、終点の松江城まで乗車(10:26着)。「16:25」発のバスまで、約6時間ある。
松江城周辺を散策し、武家屋敷や小泉八雲記念館、八重垣神社、カラコロ工房、堀川遊覧船、宍道湖畔、島根県立美術館、松江フォーゲルパーク――などを堪能しよう。松江市内観光循環バス「レイクライン」が使えるが(車内で引き換え)、バスは一方通行なので、廻る順番は考えておきたい。

夕陽を観賞してから、前述のように米子空港連絡バスで戻るのもいいだろう。

また、松江を早めに切り上げ、由志園で途中下車して1時間ほど見学するのもいいし、美保関(美保神社)に行って境港へ戻る手段もある(コミュニティバスの料金は別途必要)。夕陽を堪能してから空港連絡バスで戻る手もある。
この日は「0円観光」できる。


通常料金は、以下のとおり。


「境港―松江」バス往復2,000円
「松江しんじ湖温泉―出雲大社前」一畑電車往復1,500円(1日券の値段)
「レイクライン」500円
「松江市内バス」200円~(八重垣神社など)


つまり「境港―出雲」を1回往復するだけで元が取れるどころか、このパターンだと最少でも「1日目=3,500円、2日目=2,500円」分は乗車するので「50%OFF」。巧くすれば、1万円分ほど乗ることも可能だ。


荷物を置いたまま行動できるし、バスの車窓の景色もいいので、選択肢として悪くはないと思う。
出雲空港から帰るなら、2日目と3日目を逆にする手もあるし(出雲空港への連絡バスも使える)、3泊4日なら、再び一畑電車で平田(木綿街道)へ行くか、ここに美保関(美保神社)を加えるのもいい。気に入った場所を再訪することも可能だ。
境港―松江間のバスは概ね1時間に1本。多くはないが、拠点にするのに大きな不便はない。


ゴールデンウィークのような時期こそ、こういった公共交通機関をうまく駆使して、旅を楽しんでほしいと願っている――。
(列車やバスの時刻は、2017年4月1日現在です)


(②として、《「大山るーぷバス」を使って大山など2泊3日》を執筆し、近日中に公開します!)