「旅の宿家」鳥取境港❝縁❞ ブログ(^^♪

とにかく「旅」が好きな自由人。
「旅そのものと境港・水木しげるロードを楽しむ」に拘った「旅の宿家」(ゲストハウス様式)を、2016年8月26日にオープンしました。
https://guesthouse-en.jimdo.com/
女性客とファミリー主体の”遊び心”いっぱいの寛ぎの空間です!
米子や大山、松江、美保関、隠岐などへの起点としても生かせる「妖怪と魚の町」を楽しんでください!

《水木しげるロードクイズ》を作ってみました

暇なので勝手に《水木しげるロードクイズ》を作ってみました(^_-)-☆


以下の40問にお答えください(01~20は1問2点、21~40は1問3点)。
70点以上の人は、勝手に「水木しげるロードファン」に認定し、ご宿泊いただいた際に記念品を贈呈いたします。
問題は、難易度別に分けて10問ずつ出題しています。
問1~10は難易度「C」、以下「B」「A」が10問ずつ続き、最後の問31~40は「Sランク」の難題です。


回答はInstagramもしくはfacebookページのDMでお願いいたします(個人のTwitterをフォローしてくださっている人は、そのDMでも可)。
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《Cランク/各2点》
Q01:境港駅前にある、30~40代のころの水木先生をイメージした「水木しげる先生執筆中」の像、主要キャラクターが先生を見守っていますが、水木先生から見て左側にいるのは誰?


Q02:「河童の泉」にある像の中で、池の中で溺れているのは「ねずみ男」、では、小便小僧になっているキャラクターは?


Q03:「妖怪ショップゲゲゲ」の店内には「妖怪ポスト」があり、6種類の消印を選んで投函できますが、この中で「水木ロード郵便局」の消印になっているキャラクターは?


Q04:「妖怪楽園」の入り口にある看板の上部には、5体のキャラクターが顔をのぞかせていますが、さて、その中央にいるのは誰?


Q05:JR境線の各駅には妖怪の愛称が付けられていますが、境港駅の愛称となっているキャラクターは?


Q06:JR境線で現在運行されている「鬼太郎列車」、ラッピング車両は何種類?


Q07:大正川の欄干に設置されているブロンズ像、南側は、掌に目玉おやじを載せた「鬼太郎」ですが、では北側で寝そべっているキャラクターは?


Q08:水木しげるロードの大リニューアルに先駆けて2015年2月に設置された、水木しげる記念館前庭の夜間ライトアップ、影絵は2つありますが、一つは「踊る水木先生」、ではもう一つのキャラクターは?


Q09:「妖怪神社」の鳥居に模られている妖怪は何?


Q10:「妖怪神社」の絵馬で、漫画「ゲゲゲの鬼太郎」に登場するキャラクターを模ったものは「目玉おやじ」「ぬりかべ」と、あと一つは何?


《Bランク/各2点》
Q11:大正町交差点付近にある等身大の「ねずみ男」の像、握手を差し出しているのは左右どちらの手?


Q12:JR境線に沿って並べられている「妖怪レリーフ」、全部で何種類ある?


Q13:水木しげるロードへの“序章”となるJR境線、米子駅からの列車は「何番」ホームから出発する?


Q14:「河童の泉」「水木しげる記念館」「妖怪神社」、このうち最初につくられたものはどれ?


Q15:水木しげるロードにある下水蓋に描かれているキャラクター、全部で何種類?


Q16:「世界妖怪会議」の場所にある水木先生の胸像の下に書かれている台詞には「『何』になりなさい」と記されている?


Q17:「世界妖怪会議」の場所で、鬼太郎を囲んで“会議”に参加している妖怪は「女夜叉」「アササボンサン」「バックベアード」と、あと一つは何?


Q18:水木しげる記念館が開業した年月日は?(西暦でお答えください)


Q19:現在(2020年3月)の「妖怪スタンプラリー」のスタンプの設置数はいくつ?


Q20:「妖怪スタンプラリー」を兼ねている「妖怪ガイドブック」、現在(2020年3月)の1冊の料金はいくら?


《Aランク/各3点》
Q21:境港駅近くにある「魔女の花子」のブロンズ像は、境港市出身のある有名人が娘のさゆみさんと連名でスポンサーになったものです。さて、そのスポンサーになっている人は誰?


Q22:「ねこ娘」のブロンズ像が口にくわえているのは「魚」、では、境港駅近くにある「死神」のブロンズ像が食べている果物は何?


Q23:2000年代前半まで行われていた「妖怪オブジェコンクール」、当時の優秀な作品が各地に展示されていますが「妖怪神社」の構内にある作品は何のキャラクターを模ったもの?


Q24:「妖怪神社」で「妖怪結婚式」を行ったのは、今まで何組?


Q25:水木しげるロードの大リニューアル後から行われている、樹木やブロンズ像を照らず夜間ライトアップ、日没から点灯されますが、消灯は「何時」?(終日点灯している歩道上の影絵や街灯は除きます)


Q26:水木しげるロードの大リニューアル工事によって、JR境線に沿って一列に配置された「目玉おやじ街灯」、この場所に並ぶのは全部で何本?


Q27:「妖怪屋敷風ATM」の立て看板に「妖怪を聞かれても教えないでください」と記されているものは何?


Q28:水木しげる記念館は、現在は基本的に年中無休ですが、開業当時は休館日が設けられていました。さて、それは何曜日だったでしょう?


Q29:水木しげるロードのトイレの看板、車いすトイレのマークには「目玉おやじ」が使われていますが、では「授乳室」(ベビールーム)として描かれているキャラクターは何?


Q30:米子駅と境港駅を結ぶJR境線には、各駅に妖怪の愛称が付けられていますが、さて、駅の数は米子と境港を含めていくつ?


《Sランク/各3点》
Q31:水木しげるロードにあるブロンズ像は、2005年に設置されたものから「スポンサー公募」となりましたが、2005年当時の設置料金は1体いくらだった?


Q32:現在設置されているブロンズ像の中で、スポンサー料金が「290万円」と最も高額のものは?


Q33:1992~93年に行われた水木しげるロードの「第一期工事」で設置されたブロンズ像は何体?


Q34:1996年8月24日、水木しげるロードが境港駅前から本町商店街の手前まで延びたのを祝して「完成式」が行われましたが、この時点でブロンズ像は何体あった?


Q35:境港駅前にある「水木先生執筆中」の像で、机の上に置かれた本の背表紙に書かれているタイトル名は何?


Q36:境港駅前の広場に映し出される大きな影絵、キャラクターは「ぬりかべ」と「一反木綿」ですが、表示される3種類の文字は「WELCOME」「歓迎」と、あと一つは何?


Q37:「境港へは、米子から『鬼太郎列車』で行きたい。」で始まる、水木先生監修、五十嵐佳子さん著による書籍のタイトル「こんなに楽しい」に続く言葉は何?


Q38:水木しげる記念館が開業するまで、現在の記念館がある本町商店街は水木しげるロードに加盟しておらず、道路上にブロンズ像はありませんでした。記念館開業後、2005年に初めて本町商店街にもブロンズ像が置かれましたが、その時設置されたのは何体?(記念館の敷地内にある像は除きます)


Q39:水木しげる記念館はもともと、1998年の完成を目指して別の場所に建立される予定でしたが、ある魚の漁獲高が大幅に減少したことで、市の財政も悪化し、いったん計画が中止されました。さて、その要因となった魚とは何?


Q40:出雲が10月に定めている「神在月」にちなんで、2000年代後半まで水木しげるロード振興会は「8月」に特別な呼称を付けていました。さて、その呼称は「何月」と言ったでしょう?


「さぁ、みんなで考えよう」(^^♪

故・逸見政孝さん風に言ってみてください(って、たぶん20代の人には分からない💦)
しつこいですが、回答はDMでお願いいたします。


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「旅を“学ぶ”人」に向けて(一部改訂しました)

5月6日(水)までを対象にコロナウイルス感染拡大防止に関する予約ルールを定めましたが、並行して以下のプランを受け付けいたします。


プランと言っても宿泊予約サイトで販売するわけではなく、普段から積極的に歓迎している対象を明文化しただけで、積極的に宿泊を勧めているつもりもありません。「宿のコンセプトや方針を明確にする」うえで、あえて下記の人を対象にしたご利用プランをつくった次第です。


全国的に感染が広がる中、確実な拡大防止策として「休業」を選択するのが最善だとは思います。近隣の宿も「休業」を選択するところが出てきましたし「1日1組限定」も増えているようです。
しかし、ごく僅かではありますが「明確な目的を持って訪れる人」もいると認識しています。
3月の動向から「危機管理意識の強さと目的地意識の強さは比例する」と感じており、その見解の下、より明確にターゲットを絞った状態で運営していきたいと考えています。
ご理解いただきにくいことではありますが、よろしくお願いいたします。


《タイトル》
【旅を“学ぶ”人、歓迎プラン。膨大な観光使用を活用してください!】


《説明》
当宿は、自分が20年かけて旅して集めた「全国各地の観光パンフレットやフリーペーパー類」と、水木しげるロードの初期のまちづくりをはじめ、観光振興に関する書物がたくさんあります。また、自身が「公共交通機関を使った旅」が好きなので、自身が訪ねた場所に関しては「町歩きの目線」でご案内できます。この点を生かし、普段から「まちづくりや観光振興について“学んで”いる人に、ご活用いただきたい」と考えていますが、今の情勢を鑑み、あえて提示いたしました。


《期日》
とりあえず5月6日(水)まで(延長・変更の可能性あり)。


《料金》
女性のみの場合=1人1泊2,500円(水・木曜日は2,200円)
男女混合または男性のみの場合=1人1泊3,100円(水・木曜日は2,800円)


※ご利用は1名でも「個室扱い」となります。「相部屋」(ドミトリー)には致しません。
※建物の構造上、男性は2階の畳部屋、女性は1階のベッドルーム(ほかの宿泊者がいない場合は選択可能)となります。
※長期滞在(6泊以上)については、今のところ「1階のベッドルームのみ可」とする予定です。また、その際は「全日程を水・木曜日料金に割引」いたします。


《対象者・条件》
まちづくりや観光振興を学んでいる、水木しげるロード・水木しげる先生に関心がある大学生や専門学校生などで「公共交通機関で来られる人」。


※1日1組まで。
※1グループの最大定数は「男女混合=4人」「女性のみ=4人」「男性のみ=2人」といたします。
※子ども連れのご家族からご予約が入っている日は、男性のみでのご利用はできません(滅多にないとは思います)。


《予約》
ご予約の受け付けは「宿泊希望日の前日まで」といたします。公式HPの予約フォーム・メール・SNSへのメッセージなど文書でご連絡ください(電話予約は不可)。


《特記事項》
※3連泊以上の場合、洗濯機と自転車は無料でご利用できます。
※夕食については「要相談」で対応いたします(3月に6泊していただいたケースでは「2,000円で白ご飯や冷蔵庫の食材などを自由に提供」としました。キッチンの利用は可、朝食は食パンを無料提供です)。
※男女混合グループでご利用の場合は2室利用となり、1階と2階に分かれます。
※あくまでも「学ぶ」をテーマにしたプランです。もともと「仲間内だけで楽しみたい人向け」の宿ではありませんので、ご理解・ご了承をお願いいたします。


4月に入り水木しげるロードは、一気に観光客の姿が減りました。
さすがに本格的な「自粛」に入る人が多くなったのを感じます。特に「公共交通機関を使って旅を楽しんでいる人」は急激に少なくなっています。


一方、特に3月下旬以降「山陰は感染がない、施設が開けているなどの理由だけ」で「直前に思い立って」来られる大人のグループや人数が多めのご家族(友人や親戚と一緒など)が主になっています。
「ねずみ小僧/ねずみおやじ」などと間違えて呼ぶ人に対し、今までなら、ご家族の場合は子どもが、グループでも誰かが訂正する感じでしたが、今はそれが見られず、地域への関心度、いわゆる“想い”という点で、弱い人が主になっていると感じています。月末はバイクの集団と車の駐車違反が立て続けにあるなど、マナーの悪さも露呈されました。


「目的地意識の強さ」「マナーやルールの遵守」「危機管理意識」は、かなり比例すると感じており、特に「大人のみで来られる人」に関しては「公共交通機関の人」のほうが圧倒的に「良い」と感じます。


今年は特に、ファミリー層のご宿泊が大幅に減っています。昨年までは「子どもが鬼太郎に興味を持って」が多く、事前予約型で宿泊に繋がり、春休みは「公共交通機関で来られる母子旅」も複数入りました。アニメ放映の終了もあって今春以降は減ると予測してはいましたが、コロナウィルスにより早まってしまいました。
さらに「公共交通機関で旅を楽しまれる人(特に社会人の一人旅)」は2月後半からキャンセルが続き、新規予約も入らないのが、厳しい状況に拍車をかけています。


うちはもともと「予約ルール」を厳しめにし「目的地意識をもって旅・観光を楽しんでいる人」を対象に「子ども連れのご家族からのご予約がある日は、隣室も同条件で揃える」など、相性を考慮して対象を絞っています。メーンターゲットは「子ども連れのご家族」と「公共交通機関で来られる一人旅か少人数グループ」で「旅そのものと水木しげるロードを楽しみたい人」です。
ビジネス利用者などは受け入れていないため、普段から「たくさんの人が集う宿」ではなく、冬期などは“開店休業状態”の日のほうが多いです。


しかし、ここまで危機的状況が進むと「目的地意識の強い、旅そのものが好きな人」ほど、リスク回避に努め自粛されます。「“想い”が強い人」も事前予約型なので「予約を基にコミュニケーションを取る形の宿」としては、今の客層では宿泊に繋がりません。


3月下旬「公共交通機関を使った一人旅女子」5人(すべて学生か今春卒業生)にご宿泊いただきましたが、一人だけ当日予約だったものの、ほかは早い人だと1月にご予約をいただいており、皆「目的地意識が強い人ばかり」でした。そのため、日に日に悪化する情勢についても小まめに連絡を取り合え、危機管理意識をもって来てくださった感はあります。
また、3月上旬には札幌からの女性2人組が「卒論で水木先生を取り上げたい」と来てくださったのですが、そのころ北海道は「非常事態宣言」が出たばかり。“避難”してきた感もありますが「絶対に感染しないように、感染を運んでこないように」という「強い意識」を持たれていました。直前1週間は、ほぼ1日おきに連絡を取っていました。


境港は鉄道では「盲腸線の終着駅」という特性から「公共交通機関で来て宿泊を選ぶ」のは「明確な滞在目的があるから」と言えるのです。


リスクは「公共交通機関の人」のほうが、はるかに高いのは当然です。それだけに「危機管理意識も強く持たれている」とも感じます。
これは「目的地意識」とも連動することで、普段でも「公共交通機関の人のほうが、圧倒的に観光滞在時間が長め」。宿としても「リピーター率は公共交通機関の人が90%近い」ですし、連泊者も同じような状況です。


3月の動向を見て、あらためて「目的地意識の強い人=危機管理意識の強い人」と感じましたし、ほかお会いした人と話したケースでも「公共交通機関で来られる少人数での旅行者」は、きちんと考えて行動されていました。


こういった傾向を基に「危機管理意識を強く持たれている人」を信じて迎え、信頼の下で「自由」に楽しんでいただけるよう努めています。


「移動」という大きなリスクはありますが「山陰両県で感染が確認されていないのを「安易な行楽」ではなく「利点として生かしてほしい」と願い、上記のプランを明文化した次第です。


先日から、繋がりのあるいくつかの宿が「休業」もしくは「1日1組限定」を選択し始める中「目的地意識があり、危機管理意識がある人がいれば受け入れていきたい」という気持ちから「休業」にも踏み切れず、悩んでいました。
そんな中、実は先週「宿の特徴を理解していない、最安値しか見ていない」当日予約の電話が複数ありました。「予約ルール違反者」を受け入れると、宿独自のルールに不満が出るか、事前予約され目的を持って来てくださるほかの宿泊者の自由を奪いかねませんので「不可」にしていますが、今は特に「危機管理意識」も問われますので、より厳密に対応したいと考えています。


上記のとおり「目的地意識と危機管理意識は比例する」と感じていますので、予約ルールを普段以上に厳しめにし、この絞り込みを公開することにしました。


もともと卒論でのご利用など「旅を“学ぶ”人」は大歓迎ですので、その点では特別なものではなく「方向性を明確にしただけ」とご理解いただければと思います。

ゲゲゲの鬼太郎、アニメ終了

3月29日(日)、アニメ「ゲゲゲの鬼太郎・第6期放映」が終了しました。



正直なところ、放送を見たのは4分の1程度。宿泊者の要望に応えてTVを設置し、一緒に見た回もありますが、日曜の朝だとチェックアウト対応などで見られないことも多く、内容や情報はSNSで繋がりがある人からのほうが主になりました。


水木しげるロードは、放送開始を前にリニューアル工事が始まり、放送から約3か月過ぎた時期にリニューアルオープンしたことで、相乗効果もあって2018~19年は観光客が増加しました。


宿としても、「子どもがアニメで鬼太郎に興味を持って」という客層が大幅に増えるとともに、大人のファン同士での交流も盛んになり、ファンの“熱い想い”が伝わってくることが、たくさんありました。いわゆる「目的地意識の強い人」が増えたと言えます。
3月の「水木しげる生誕祭」をはじめ妖怪検定や夏休みなどに固定ファンが付き、それまでは「旅の目的地の一つ」として訪れる人が多かったのが「水木しげるロードだけを楽しむ人」も増えました。
壁を飾るメッセージカードは現在、300枚を超えましたが、最初のころと比べて「絵が上手な人」が増加。また、最大で一人4枚、描かれています。

一昨年と昨年は「子ども連れのご家族が35~40%」に上りましたが、95%以上が「水木しげるロードの観光目的」。西日本から車で来る人が多い中、母子旅を中心に公共交通機関で来られる人もいました。「子どもが興味を持って」が主なので、交通手段が車になるのは致し方ないですが、中には車を置いて「境線に乗りに行ったご家族」もいました。


女性グループは、95%以上が「水木しげるロードの観光目的」で、自社予約率が高めでした。公共交通機関で来られる割合が70%ほどあり、連泊も多く滞在時間も長めで「目的地意識の強い人」が多かったと感じています。


一人旅の女性客は、水木しげるロード観光が約70%、残りは美保関や隠岐が目的。
総合的には「濃いファン」よりは「旅として水木しげるロードに関心を持って」が主ですが、公共交通機関で来られる人が多いので、やはり「目的地意識が強め」。移動型の人でも「半日観光」が多めです。
また、美保関や隠岐へ行かれる人でも「夜のライトアップを楽しまれたり、早朝に水木しげるロードを散策される」など「ついでに観光」の意識が高く「思ったより楽しい」「鬼太郎に親しみがわいた」などと話していただいたことも多々ありました。


ただ、一方でまちとしては「ブームに乗っただけのグループ」も目立つようになりました。
特に19年以降は「鬼太郎ブームのファミリー層」が少し落ち着いた一方で、前年のブームに影響された客層が増え、宿にも「2家族以上が一緒/5人以上のグループ/貸し切り」の問い合わせが結構ありました(すべて不可)。併せてインバウンドや団体客も増えており、水木先生や作品を知らない客層もいるので「総数」の増加は必ずしも喜ばしいことばかりではありません。
このあたり「大人だけ」の場合は、やはり「公共交通機関で来られる人/女性客/大学生や20代/一人旅か二人組」は「目的地意識」が強い一方で「車やバイクの人/男性または男女混合/年齢が高めの人/5人以上のグループ」は滞在時間が短く、関心度が低い傾向があります。


現在、鳥取県はコロナウィルスの感染者が出ていないのもあり、施設や店舗が通常どおり営業しているところが多いので、関西をはじめ西日本から「車」で来られる観光客が結構います。
ただ「ほかに行くところがないから」という感じで、やはり人数が多いグループが目立ちますし「ねずみ小僧/ねずみおやじ/鬼太郎ロード/妖怪ロード/鬼太郎記念館」など「間違った名称で呼ぶ人」(正しい名称を理解していない人)が増えています。
それもあってか、この1週間ほどで「公式サイトなどをちゃんと読んでいない電話での問い合わせ」が複数ありました。今年1~3月のご宿泊は昨年の半分程度、特にファミリー層が昨年の10%ほどまで落ち込んでおり、4月に至っては全く見通しが立ちませんが「予約ルールが守られていることが信頼への繋がり」なので「数」のためだけに妥協するつもりはありません。


子どもは飽きて新しいものに目移りするので、昨年までの「子どもがアニメで鬼太郎に興味を持って」という客層は、もともと4月以降は減ると想定していました。ブームに乗っただけの客層も同じ、始めから見込んでいませんでした。
なので「目的地意識を強く抱いて、“想い”を込めて来てくださる人」に向けた空間づくりに徹してきました。


今後どうなるか、まだ予知できない状況ですが「目的地意識を強く抱いて、“想い”を込めて来てくださる人」に楽しんでいただくのが、本質的な「まちづくり」で、それが「水木しげる先生の”想い”の原点」でもあると思います。
アニメ終了、という一つの節目を機に、ブームをつくり「数」を追うのではなく、本質的なまちのファンになり得る人に愛されるよう、努めていかなければならないと感じています。


最後に、アニメ放映に関する個人的な意見を一つだけ。
6期の話の中に、鳥取・境港を舞台にし、実在する人物を登場させた回がありましたが、自分としては「アニメは“架空”の世界観だから楽しい」と思うので「現実とのリンクは要らない」と感じました。「娯楽」としてよりも「商業的なベース」を感じてしまうと興ざめします。明らかにモデルにしたと分かる内容でも、名称は架空にしたほうが、まだ好感を覚えます。直接的過ぎるのは「短期的な集客」(ブーム)をつくりたいように感じてしまいます。
余談ですが、例えば野球漫画なども「完全な架空のチーム同士」のほうが好きで「架空の球団や選手が、実在する球団や選手と対戦する」のは好みません。


「モデルにする」と「そのまま使う」の違いで、あくまでも「この妖怪や人間のモデルは○○さん」という感じの、エピソード的な“伏線”を持たせる程度が好み。
「サラリーマン山田」(メガネ出っ歯)や「ねずみ男」は、実在する漫画家をモデルにしていますが、これらは「ある程度のファンには知られているが“学び”がなければ分からないこと」。
そんな感じで「知識を増やしていく策に繋げる」ほうが、本物のファンを増やすことになると思います。

5人目の学生一人旅

18日から23日まで4人続いた、学生の女子一人旅。
ここまでかと思っていたら26日も1人入り、5人連続で“一人貸し切り状態”となりました。


九州出身で、今春に3年間の専門学校を卒業され、4月から広島で就職。
これまでの4人は「水木先生や作品にも関心はあるけれど基本的には長旅型」でしたが、こちらの女性は「境港に移住したい!」と熱く語るほどの水木ファン。実際、米子と境港を中心に仕事を探したそうです(専門職のため叶わず)。
「ほぼ境港・水木しげるロードだけを観光」で、前日25日は皆生温泉にご宿泊。本来は1泊2日で帰られる予定だったのですが、半年ほど前にご宿泊いただいた人ら数人とSNSで繋がりがあることで宿に立ち寄ってくださり、うちの資料類に“はまって”、急所予定を変更してご宿泊いただきました。


なので、ご宿泊は26日だけですが前日もうちで夕食。夜間ライトアップは2日間に分けて、ゆっくり楽しまれました。
鬼太郎のアニメは初期の作品にも詳しく、キャラクターでは特に「死神」のファン。ほかの好きなアニメなども昭和末期のものが多い感じで、父親の影響を受けているようでした。


一見おとなしい雰囲気なのですが、好きなことを語り出すと“熱く”なり、“想い”の強さを感じました。「マニアックなこと語り続けてすいません」と言われましたが、それができるのが、うちの特徴です。
このタイプは「好きな物事への“想い”が半端ない」ので、感性が合えばすごく“はまり”ます。ゲストハウス系は初めて(存在すら知らなかった様子)ながら、うち特有の雰囲気に、ゆっくり寛いでいただきました。
広島在住なので、短期間での再訪も期待しています。

3月は、前半は女性か男女の2人組ばかり、中旬~下旬は学生の一人旅ばかりと、かなり偏りが出ました。明日は男児連れのご家族が入る予定ですが、そのあとはゴールデンウィークまで飛んでしまいます。1~3月の入り込み数としては前年の半分程度。ファミリー層が少ないのと、社会人の一人旅が自粛される傾向が強いです。
また「3月に限ると自社予約率が8割超」でした。「目的地意識の強い人に続けてご利用いただけたこと」は、非常に良かったです。


この先の見通しは厳しいですが「“想い”の強い人を確実に掴んでいくこと」しかありません。
きっと“流れ”が変わる時が来ると信じて、楽しんでいければと思っています。

長旅の大学生一人旅が続きました(残り3人の話)

先日、18日にご宿泊いただいた一人旅さんについてブログで記しましたが、さらに20日・22日・23日と一人旅の大学生が続きました。


皆、青春18きっぷを使って移動しながらの長旅(しかも“小柄女子”ばかり)。3月前半は女子か男女の2人組ばかりでしたが、この1週間は傾向が変わりました。すべて“貸し切り状態”になったため、御案内やプランニングなど、ゆっくり対応できました。


3月は学生が多めとは言え、うちは平均年齢が高めなので、かなり珍しい現象になりました。2月以降、子ども連れのご家族と社会人の一人旅が激減した影響はあります。
あらためて確認したら18・20・23日は「ほかの予約がキャンセル」になっており、22日は当日予約。コロナウィルスの影響がなかったら全く違った雰囲気になったかもしれないので、そう考えると、これも“縁”としか言えません。


ということで、一人ずつご紹介いたします。


≪1人目≫
20日にご宿泊いただいたのは、福岡からの医大卒業生。
実はなかなか特徴的なことを行っている人なのですが、割愛します。


列車の運休によりご到着が予定より2時間ほど遅れ、チェックインは22時半。青春18きっぷを使って「福岡→伊豆」の大移動で、旅の初日としてご宿泊いただきました。
ゲストハウス系のご利用は今回の旅で何度かあるようですが、うちが「初」。到着の遅れに関して何度もメールをくださるなど、非常に真面目で丁寧な人でした。


遅い時間のご到着ながら、夕食を提供。「少し多いかな」と思う量を、しっかり食べてくださって良かったです。夜は、翌日の水木しげるロード観光の見どころと、伊豆のフリー切符のプランニングなどの話になりました。

翌日は早起きして午前8時過ぎから散策に出掛けられ、昼前まで水木しげるロードと記念館を楽しまれた後、鳥取砂丘へ。その後は東へと移動され、数日かけて「伊豆の珍スポット巡り」をされています(「怪しい少年少女博物館」や「まぼろし博覧会」の話で盛り上がりました)。


「最大の目的地が伊豆」に対して「境港を経由して宿泊された」のは、やはり水木先生・水木作品のファンだから。決して口数が多いとは言えない中、的確な発言に“想い”を感じました。
ご到着が遅かったので多くは話せず、宿外の案内は行いませんでしたが、楽しんでいただけたようです。


≪2人目≫
22日の旅人さんは東京からの大学1年生。
当日夕方の予約です。既に2週間ほど旅を続けていて、始業が延期になったためもう少し旅するようで(しばらくオンライン授業らしい)今はゆっくりと西へ向かっています。


水木しげるロードに着いたのは16時を過ぎてからで、夜のライトアップを楽しんでいただくために、急遽ご宿泊となりました。もし、日中に水木しげるロードに着いていたら松江か出雲に向かわれる予定だったそうなので、これもまた“縁”でした。


夜はライトアップ観光とともに「妖怪ショップゲゲゲ」で、ぬりかべストラップの手づくり体験。
その後、松江・出雲と萩・長門、尾道、下関など、翌日以降の目的地などについてプランニングに興じました。

前日や当日に宿を抑えながら動かれていて、かなり“自由”でしたが「松江城は興味ない」と話すなど、目的地は明確に抱いていました。ほかの3人とは違い、ゲストハウス慣れした「旅人タイプ」でした。
翌日は昼前まで水木しげるロードを楽しまれ、松江・出雲方面へ向かわれました。


≪3人目≫
23日も東京からの大学生。美大生です。
1月末にご予約を頂いており、その後も丁寧なやり取りを重ねていたので、こちらも来られる前から好感度が高めでした。


14時過ぎに境港入りしましたが、島根に住む知人と同行されていたので、チェックインは夜。
同行者も一緒に夜間ライトアップをご案内したあと、ご当地スーパーへ夜食と朝食を買い出しに行きました。

22時ごろからコミュニティスペースで寛いでいただき、夜食やおやつを食べながら、メッセージカードやお勧め旅ノートを書いてくださったり、目玉おやじトランプや妖怪UNOで遊んだり。途中でシャワーを使ったり洗濯したりと抜けた時間はありますが、最後は午前3時半を過ぎていました(@^^)/~~~

それまでの3人は移動距離が長い旅でしたが、往復は「ムーンライトながら」で、あとは山陰→京都。目的地を絞っていたので、プランニングは翌日のご出発→由良→鳥取くらい。どちらかと言えば「会話」を楽しみました。


翌日はゆっくり寝て、昨夜買い出ししたもので朝食。豪華ですが、あまり食べなかったので、ほとんど自分の夕食になりました。
午前中は水木しげるロードに繰り出し「妖怪楽園」などで楽しまれた後、早めの昼食で「大漁丸」で寿司を堪能。魚介類はあまり好きではないそうですが、ノドグロやカニにご満悦でした。午後は由良の青山剛昌ふるさと館へと向かわれました。

また、うちに2回ご宿泊いただいている隠岐島前高校生と「神戸のゲストハウスで一緒になっている」そうで、思わぬ繋がりに“縁”を感じました。ちなみに、この時が「初ゲストハウス」だったそうで、うちが2回目でした(うちはなぜか「神戸のなでしこ屋が初ゲストハウス、うちが2回目」という人が複数います=逆もいます=)。


≪まとめ≫
皆、基本的に「旅の目的地や大まかな行程を決める→宿を決める→あとは旅しながら考える」でした(22日の人は当日予約でしたが目的地は明確で、行程は定めていました)。うちは、このタイプに力を発揮できる宿だと自負しています。


山陰は公共交通機関の利便性が良くないので、大まかな行程を決めておかないと動きが取れなくなる場合があり、女性客は「訪ねる場所とベースとなる宿を決め、あとはだいたいの時間だけ決めている人」が多くなります。年齢が上がるほど「自分できっちり決めたとおりに動くか、殆ど決めずに行動する傾向」。
学生も、今のような青春18きっぷの時期は「細かく決めている人」が多くはなりますが「絶対に決めたとおり動く」という感じでもありません。これは後述しますが「調べ方としての応用力不足」があり、プランニングに応じる中で、より良いプランを探っていくことが多々あるからです。


境港・水木しげるロードでの滞在時間としては半日以下(夜に到着、午前中観光、昼前後に移動が多い)、夜だけ観光の人も多くなりますが、逆に言えば目的地は明確に定めて来られるとも言えます。特に女性の一人旅は「100%公共交通機関で来られる」ので「目的地意識がなければ宿泊しません」。これは、複数の人が交わった場合に雰囲気がまとまる決め手です。


滞在時間は短め、お土産はあまり買わないなど、経済効果としては薄いですが、大事なのは「楽しんでいるか」。学生にしかできないスタイルの旅でもあり、この楽しみ方でいいと思っています。


ただ「時刻表の“読み方”を知らない」など「計画を立てる」に慣れていない傾向があり「ご自身で考えてきたプランに応用力がない」と感じることは多々あります。その点で、学生にご宿泊いただくとプランニングの話になりやすく、また、プランニングが生かされます。
そこで「旅を学び」、次の旅へと繋げていき、そして時期をあらためて再訪してくださればと願っています。
それが「町のファン」「宿のファン」をつくることでもあります。


自分は「滞在中を楽しんでいただく」ではなく「予約から帰宅までをサポートする考え」で接しています。これは一人旅に限らずですが「次の旅に繋げていく」という視点から丁寧に応じてはいます。


学生の旅人さんは、特に「学ぶ」意識が日常的にあるので、目的地意識の強さもですが、単に楽しむだけでなく、いろんなことを「吸収」していかれます。「旅宿」として、そんな旅のスタイルを応援していきます。


と記していたら、また一人・・・(@^^)/~~~
「続く」になるかも!(^^)!