「旅の宿家」鳥取境港❝縁❞ ブログ(^^♪

とにかく「旅」が好きな自由人。
「旅そのものと境港・水木しげるロードを楽しむ」に拘った「旅の宿家」(ゲストハウス様式)を、2016年8月26日にオープンしました。
https://guesthouse-en.jimdo.com/
女性客とファミリー主体の”遊び心”いっぱいの寛ぎの空間です!
米子や大山、松江、美保関、隠岐などへの起点としても生かせる「妖怪と魚の町」を楽しんでください!

初一人旅を満喫!

先週18日、新潟からの大学生にご宿泊いただきました。
「初一人旅」で、ゲストハウス系の宿泊も今回が初めて。トータル9泊の長旅で、大阪→兵庫→鳥取の順で来られ、うちの宿泊が「3日目」。その後、島根→山口&福岡→広島→岡山→京都と廻られており、まだ、旅の途中です。

有名景勝地プラス神社仏閣系を中心に廻っている感じで、境港へのご到着は19時、朝から美保関(美保神社)へ向かわれたので、日中の水木しげるロードは観光されていません。夕食後に、水木しげるロードの夜間ライトアップを楽しんでいただきました。

夜中にかけて今後の旅の相談などに応じ、うちの膨大な資料が結構“引っ張り出され”ました!(^^)!
「唐戸市場が15時までしか開いていないので、いつ行くか」「門司港と下関をどのように廻るか」「萩はレンタサイクルを使おう」「宮島のもみじ饅頭のお勧め」――など、資料と提案を基に行程を組み直したり、おやつとアイス(ライトアップから戻った後と、途中でシャワーを使った後とで2回も!)を食べながらの雑談やメッセージカードを書いていただいたのも含めて、午前3時過ぎまで会話が弾みました。

自社予約で、旅の目的や“想い”が具体的に記載されていたうえ、メールの返信も早く事前連絡が丁寧だったので、来られる前から信頼できました。
「予約ルールが守られ、やり取りが迅速で丁寧な人は、総じてマナーが良く好感度が高い」のを、まさに証明してくださる存在でした。


性格的にも明るくて素直。話しやすさもですが、周りに惑わされない自分軸を持っていて“人間味”にあふれ、旅を“純粋に”楽しまれているのが伝わってきました。


大学生は社会人と比べて「予約から来られるまで」のやり取りが丁寧で、好感度が高い人が多めです。これは日常の中に「学ぶ」があることによると思っています。
すべてではないですが「年齢が高くなるほど事前対応力が下がる傾向」はあり、特に男性客は顕著です(女性に限ると、なぜか60歳過ぎると丁寧な人が増えますが)。


「初ゲストハウス」も結構おられますが、程よい緊張感と自由さが相俟って、健全に寛いでいただけます。
また、女性客は全般的に公共交通機関で来られる人が多いですが、学生は一人旅だと100%、グループでも95%以上(車で来た学生は通算で1組だけ)。「目的地意識の強さ」が明白です。長旅でも「ほかはホテルや旅館」が多くなるのも一人旅の女性の特徴で、これも目的地意識と相俟っています(ちなみに、男性が含まれるグループだと交通手段が車かバイクが殆どになり「滞在時間が極端に短い傾向」。学生は一人旅だと大差ないですが、グループは男女差があります)。


まちづくりや観光振興など「学ぶ」と直結している人もいますし、日常的に「学んで」いることで「情報や説明を“吸収する”意欲」も強めです。


昨年秋以降だけで主な人を上げても、9月に姫路城や松江城なども巡られた初一人旅&初ゲストハウスの茨城からの大学1年生、同じく9月に隠岐へ渡り戻られた後にも立ち寄ってくださった4人組、10月に隠岐旅の前泊で来られた鳥大生、年末に卒論で来られた大阪の大学院生、今年1月に中国地方5県制覇の旅の初日としてご宿泊いただいた茨城の大学生、卒論で水木先生について取り上げるために6泊もしてくださった札幌からの2人組――など、好印象の人は多いです。
あるいはご宿泊以外でも、11月にお会いした國學院大生さんや今春お会いした杏林大生さん、早稲田と宮城教育大の卒業旅行生、東京からや京都からの2人組や早稲田&専修大の2人旅さん――など、たくさんの“縁”をいただきました。


うちの特性として「自分軸で考え、目的地意識を持って行動できる人」で「旅慣れしすぎていない人」と合う傾向があり、一方で、流行や周囲に影響されやすいタイプや「自分ですべて決めた通りに行動する人」だと、合わない面もあります。
そのため「本質」に行き届けるように見つけにくく、簡単に予約できるようにもしていませんし、他人軸の情報や感覚的なものより「文章を読む」に特化し、どちらかと言えば「PCで探す人向け」なので、決して学生層は多くありません。
全般的には年齢層が高めなだけに、社会人以上に「来られるタイプが揃う」のはあるかもしれません。


また「次の旅の相談」で連絡してくださるのも「学生でご宿泊してくださった人」が多く、2年半前の夏休みに泊まられた一人は、今でもやり取りが続いています。


「旅を学ぶ」は一つのテーマですので、これからも学生の旅人さんを応援していきます。
ぜひ、うちの豊富な資料を活用してください!


と、こんなブログをほぼ書き上げていたところに、20日・22日・23日と続けて、それぞれ個性豊かな「大学生の一人旅」が続きました。まとめ直そうかと思ったのですが、このまま公開し、この3人の話を続きとして記します!
(ということで、つづく)

平日の終電が30分早まりました

3月14日、今年もJRのダイヤ改正がありましたが、平日の旅人さんに少し影響が出そうな内容となっています。
今回、米子発、境港発ともに、平日が1便減となりました。20時台までは1~2分程度の変更があるだけですが、21時台以降が1本減り、次のように変わります。


(改正前)米子21:26発、22:05発、23:16発
(改正後)米子21:43発、22:47発


(改正前)境港21:39発、22:25発、23:07発
(改正後)境港21:38発、22:38発


最終列車が約30分早くなってしまい、益田からの最終の快速列車(米子23:09着)から乗り継ぐことができなくなりました。また、大阪や京都からの、最終の高速バスからも乗り継げません。


「高速バスから乗り継ぎ、終電で到着」は年に数人おり、益田からの快速からの乗り継ぎも1人いました。総数的には僅かとは言え「選択肢がなくなってしまう」のは、日中の時刻変更以上に影響が大きいです。


昨年春、境港―松江シャトルバスも本数が半減し、境港駅で「縁結びパーフェクトチケット」を購入して旅を楽しむ人が大幅に少なくなりました。特に「境港に連泊して松江や出雲へ」というパターンは、米子空港連絡バスを使わなければならず、僅かですが出費が余分にかかります。また、時間的な制約が増えてしまい、複数パターンからの選択が困難になりました(先日の札幌からの卒論組が実践してくださったものの、長期滞在を決めていないと難しいでしょう)。


そこに、さらに今回のJR改正。「公共交通機関を使って旅を楽しむ」ための選択肢は、年々厳しい状況に追い込まれていきます。
伯備線と山陰本線の鳥取―米子間は変更は僅かですが、山陰本線の米子―益田間は、減便や時刻変更もあります。「ローカル線」には厳しい状態になるばかりで、「青春18きっぷ」の愛好者にとっては、ダイヤ改正のたびに不利益を被る感じです。


新幹線や特急列車の優遇で利便性は増していきますが「旅の醍醐味」は、やはり「普通列車」。日常的な利用者の減少で現実的には難しいとはいえ、もう少し「旅人に優しい」であってほしいと願うばかりです。


なお、境線の土日については1~2分程度の変更があるだけで、ほとんど影響はありません。

水木先生をテーマに卒論

先日も記したとおり「水木しげる先生を題材に卒業論文に取り組む」(来年春の卒業です)という札幌の大学生に6日間ご宿泊いただきました。


水木先生の生家近くのゆかりの地を巡ったり、初代の水木しげるロードの振興会長だった「妖怪ショップゲゲゲ」の野々村さんにロードの完成式典(1996年)のころの話を伺ったり、観光協会に話を聞きに行かれるなど、精力的に楽しまれました。
滞在中に「春休みバージョンの影絵」の付け替えもあったので、通常と限定との両方のライトアップを楽しんでいただくこともできました。



8日に予定されていた「水木しげる生誕祭」にも参加される予定でしたが、残念ながら中止となったため、出雲・松江観光に費やしたり、美保神社へ行かれるなど、一畑グループの「縁結びパーフェクトチケット」を活用して周辺観光も楽しまれました。
最終日はリピーターさんの協力の下、水木先生の誕生日パーティーでサプライズ的にケーキを用意したのもあって盛り上がり、9日の朝、名残惜しそうにご出発されました。


「6泊」もご利用いただいた人は、約1年4か月ぶり。観光としては最大3泊までの人ばかりで、長期滞在は殆どありません。リピーターさんが増えたことで昨年から2連泊は多くなっていますが、それでも全体の15%程度。1泊だと「情」が移るところまでは到達しにくいので、目的地意識の高い連泊の人が増えてくださることを願っています。


今までにも記してきましたが、うちにも水木しげるロードの古い資料がたくさんありますし、まちづくり関係の冊子や、自ら集めてきた膨大な観光冊子も、ご自由に閲覧できます。
年末にも大阪の大学院生に活用していただきましたし、先日も見学していただいた人がいます。特に歴史や変遷、まちづくりなどを学ばれるなら、近隣のほかの宿より貢献できる自信はあります。


宿のコンセプトの一つとして「旅を学ぶ」人にご利用いただきたいというのがありますし、また、普段の旅においても「読み解く、調べる、考える」という気持ちを持って楽しんでほしいとも願っています。
まちづくり、観光学、水木先生、商店街活性化、町並み整備、テーマパーク――などをテーマに「学んでいる」人を歓迎していますので、ぜひご利用ください。

年代と構成が揃い、盛況に

昨日3月8日に行われる予定だった「水木しげる生誕祭」は中止、前日の関連イベントもなくなりましたが、水木先生の「生誕日」として、中止になっても水木しげるロード観光に来てくださる人も結構いました。


宿泊は前日と合わせて「13人で、10人が連泊」(延べ23人分)の予定でしたが、3日からご宿泊いただいていた札幌からの“卒論組”と合わせて「6人」、全員が連泊で「12人分」と、約半分になりました。「社会人1人」はすべてキャンセルになり「職場から止められたから」の人もいて、日本の会社体質に少し考えさせられることもありました。


結果的に、6人が2日とも同じメンバーで集い、しかも「2人組×3」で「年齢差が僅か2」。同世代が揃ったうえに構成も同じだったので初日からかなり打ち解け、8日はリピーターさんが用意してくださったケーキで「水木先生の生誕日を祝う会」を行いました。
もともと「生誕祭参加者」に絞って予約を受け付けていたので、全員が予定通り来られていても同じような雰囲気になったと思いますが、年代と構成が揃ったので、より「相性」が良くなりました。7日夜は午前2時半まで全員で盛り上がり、8日夜もケーキを頂いた後、みんなで夜間ライトアップを見に行かれるなど「一体感」が生まれ、「対等性」と「健全さ」も保たれて親密度が濃かったです。

今回、キャンセルで出た空室は「一般」に販売しませんでした。ここに例えば、年代が大きく異なる人、水木先生や作品に詳しくない人、あるいは観光以外の人が混ざると“浮いて”しまいますし、ファミリーを受け入れても就寝時間の違いなどが生じます。
「イベント時などは同じ目的の人で揃える」に徹しつつ、少しの緊張感や距離感、そして対等性や健全さを大切にしたいので「既に出来上がっているグループだけで埋めない」ように販売しています。


また、基本的に「宿泊者がいる時間帯は、地域住民の立ち入りは不可」というルールですが、これは「対等性」が失われることが大きな要因です。地域の人と遠方からの人が混在した場合、地域の人は「自分に近い位置づけ」になり、宿泊者同士の「対等性」が失われてしまいます。まちづくりから発展した観光地ですから、地域交流は「宿の外」で可能です(本来それが水木しげるロードのコンセプト)。
一昨年の夏ごろから、複数回ご宿泊いただいているリピーターさんが増えてきましたが、来られるのはせいぜい年2回以内ですし、最低限の節度が失われることはありません。「リピーターと常連の違い」で、あくまでも「まちの観光が目的で、そのための拠点として生かしていただく」でありたいです。


ちなみに8日、水木しげる記念館の無料開放は行われましたので、多くの人が行かれたようです。
ただ、無料開放を知らずに来た人のほうが多く、全体の傾向として、もともと生誕祭に来る予定だった人よりも「天気が回復したから近隣から観光に来た人」のほうが主になった感じ。実際、グループ旅行タイプが結構いた一方で、大量にグッズを買っている人などは、あまり見掛けませんでした。


特に「コスプレ組」はキャンセルが多かったようで「中止になっても仮装するぞ」という声が事前に上がっていた割には、仮装して観光されていたのは一部の人だけでした(常連組や近隣からの人です)。
これについては、まちをにぎやかに盛り上げるという良い面がある一方で、交通規制を行わない中で仮装することへの否定的な声もありました。中止の経緯を考えると「衣装程度が許容範囲か」とは思いました。


1~2月の集客が昨年の3割しかなく、さらにイベント中止によるキャンセルは大きな痛手でしたが、かえっていろいろなことを考えさせられるきっかけともなりました。
この後の見通しも厳しいですが、今回キャンセルになった人たちも「年内の再訪」への想いを馳せています。本質的な「まちのファン」が集う空間として、何とか乗り切っていければと思っています。

出雲日帰りも可能です

先日から「水木しげる先生を題材に卒業論文に取り組む」という札幌の大学生に、友人と2人でご宿泊いただいています。
8日の「水木しげる生誕祭」にも参加される予定でしたが、残念ながら中止となったため時間に余裕ができたので、昨日は出雲・松江観光に費やしました。


今までにも記してきましたが、一畑電車の「縁結びパーフェクトチケット」(3日間3,000円)を使うと、境港から出雲までの日帰り観光も可能です。
現実的には「境港1泊+松江か出雲に1泊、出雲空港から帰宅されるケース」で使われる人が多いですが、うちに2~3連泊して、この切符を使って松江や玉造温泉、由志園などを敢行された人も複数います。米子空港または米子駅を拠点にされると、そのほうが効率が良い場合もあります。



出雲駅伝の際に、自分はこの利用を何度も実践しているのですが、宿泊者で「出雲日帰り」は2人目(3人目かも?)。


以下の行程なら、6時間ほど松江・出雲を観光できるので、出雲大社と旧大社駅、松江城と宍道湖の夕陽くらいまでなら可能。まさに、そんな感じで堪能されたようです。


参考までに、そのタイムテーブル。


《行き》
境港 07:42 → 米子空港 08:12(はまるーぷバス・別途100円)
米子空港 08:30 → 松江駅 09:15(空港連絡バス)
松江駅 → 松江しんじ湖温泉駅(路線バスで移動)
松江しんじ湖温泉 09:47 → 出雲大社前 10:49(一畑電車)


《帰り》
出雲大社前 → 松江しんじ湖温泉 → 松江観光
松江駅 19:10 → 米子空港 19:55(空港連絡バス)
米子空港 20:06 → 境港 20:22(JR、190円)


「出雲だけ、がっつり楽しむ」なら、出雲大社前17:13発、松江も観光なら、出雲大社前13:58発・14:52発・15:35発あたり。夕陽が期待できなければ、先に松江城を観光して出雲に向かうのもありです。
経費としては、3,000円+バス100円+JR190円の3,290円です。


通常の切符を購入した場合、これだけで約4,000円になるので「縁結びパーフェクトチケット」を1日使うだけで元が取れます。余裕があれば、1日を出雲だけにして、さらに次の日に松江や玉造温泉に行くこともできます(1人実践しました)。


昨年3月より「境港―松江の直通バス」の本数が減ってしまい、少し利用しづらくなってはいますが、空港連絡バスを使えますので、朝早く行って夕方までに戻る、出発を遅らせる――など、いろいろなパターンは可能です。


「荷物を置いたまま観光できる」というメリットもありますので、ぜひご参考にし、ご活用いただければと願います。