「旅の宿家」鳥取境港❝縁❞ ブログ(^^♪

とにかく「旅」が好きな自由人。
「旅そのものと境港・水木しげるロードを楽しむ」に拘った「旅の宿家」(ゲストハウス様式)を、2016年8月26日にオープンしました。
https://guesthouse-en.jimdo.com/
女性客とファミリー主体の”遊び心”いっぱいの寛ぎの空間です!
米子や大山、松江、美保関、隠岐などへの起点としても生かせる「妖怪と魚の町」を楽しんでください!

「大漁祭」と、連泊の2組!

今日と明日は「おさかなロード大漁祭」。
今年で3回目ですが、毎年、晴天に恵まれます。
境港および周辺の“Sea級グルメ”がそろうほか、ステージイベントもあって、初日から大にぎわい。今回は昼食に「境港産アジフライカレー」と「琴浦あごカツカレーバーガー」を選択。あえて“カレー尽くし”にしてみました!(^^)!
買いに行った時間帯は、ちょうどコスプレライブをやっていました(@^^)/~~~
明日もありますので、ぜひお出掛けください!(祭りの様子は、後日あらためて公開します)


16・17日は、香港から神戸の大学に留学している女性にご利用いただきました。
今年初の連泊!
水木しげるロードを何往復も歩かれただけでなく、夢みなとタワーへ行ったりもして、丸一日かけて境港をゆっくり堪能。妖怪ストラップの手づくりにも挑戦されました。しかもご近所さんから松葉ガニを頂いて、17日は豪華な夕食。「楽しい!」を連発していて、かなり境港を気に入っていただけたようです。

17・18日は、栃木県からの4歳の男の子とお母さんが連泊!
ちょっと“やんちゃな子”でしたが、鬼太郎が大好きで、妖怪の知識もなかなかのもの(文字さえ読めれば、検定も初級なら受かるかも)。人見知りせずすぐに懐いてくれて、交流スペースが和やかになりました。宿内で“数字の勉強”とかも始まって、普段とは違った雰囲気になり、新鮮でした。
親子での手づくり体験だけでなく、スタンプラリーをしたり、妖怪楽園で遊んだり、夢みなとタワーへ行ったりと、1日半じっくり楽しんでいただくことができました!
先の留学生女性とも仲良くなって、先に帰られたのを残念がっていましたし、明日帰るのが名残惜しいみたいです。

うちはめったに連泊がなく、昨年は友人知人以外では一人だけ。それも、バイク旅で隠岐へ渡るのを雨で断念したため。今回珍しく連泊が2組重なり、心ゆくまで楽しんでいただいて「感謝」の一言に尽きます!
ゆっくり滞在していただいたことで情報交換も密になり「満足度」を高める結果にもつながったと思います。こういった層を増やしていくことが理想です!


しかしながら、連泊者がほとんどいないのは、うちの宿だけでなく境港の観光振興の課題。
ゆっくり楽しんでいただく、境港を拠点にしていただく情報発信ができていない状態のため、日中観光型で滞在時間が短い人が多いです。これもリニューアル計画に併せて取り組んでいかなければなりません。


今日18日と明日19日は、1か月以上前に個室希望者が2組入り、男性専用ドミトリーは設定できませんでしたが、両日とも男性からの問い合わせが相次ぎました。特に今日は6組も断っているのに、女性ドミは外国人の前日キャンセルがあって結局ゼロ。かなり非効率的になりました。
「予約・問い合わせは2日前までは予約フォームかメールで、と記しているのに電話をかけてきた人たち」と前日・当日の連絡者はともかく、ちゃんと予約フォームから連絡をくださったバイク旅の男性は、入れたかったです。
うまくいかないものですが、宿のコンセプトとしては、「事前予約をいただいて情報交換をし、プランニングに協力して、来ていただく前から境港を楽しんでいただくこと」に重点を置いているため、仕方ないかな、と。
明日は女性専用ドミトリーにも2人入る予定ですが、ともに外国人。個室も今日と明日は大人のご家族。やはり平日と休日前とで、客層がかなり変化します。既に入っているゴールデンウイークの予約も、そんな感じ。
そして今回に限らず、当日予約や電話での問い合わせは圧倒的に男性のほうが多いですが、できれば2日前までにご予約いただきたいし、事前にホームページを読んでいただきたいものです。


予約ルールは厳しめでハードルが高い感じがするかもしれませんが、その分、宿内ではすごく鷹揚に、柔軟な対応をしているつもりです。宿のコンセプトに合っていれば、非常にご満足いただけていると自負しています。「楽しいから」と部屋に引き上げず就寝が遅い人が多くなり、メッセージを書き残してくださる人も増えてきました。
今の水木しげるロードの姿で楽しめるのも、今春まで。その後はリニューアル工事が始まります。20日以降は予約が減ってきていますので、ぜひ境港へ遊びに来てください!

夜中の4時まで旅談議(@^^)/~~~

昨夜のご宿泊は一人旅の女性2名。

群馬からの女子大生は、少し前からメッセージのやり取りをしていて、町づくりや観光に関する知識が豊富で見識も高く、観光地としての本来の魅力と課題を見極めている人だと好印象を抱いていました。
観光振興や町並み保全の在り方、魅力ある観光地について、さまざまな町の問題検証、ゲストハウス関連の話――など、さまざまな話をして、お会いしてあらためて好感が持てました。宿のコンセプトにも共感してくださって、ありがたい限りです。
今春に卒業し、観光関連の仕事に就かれるそう。社会人としての“現実”に直面する覚悟はできているようで、強い心で臨まれるでしょう。


もう一人は佐賀からの青春18きっぷ旅。仕事を辞めて2週間ほど長旅をしていて、境港~出雲が最後の目的地でした。瀬戸内から飛騨や北陸まで、幅広く巡っていました。
今日14日が27歳の誕生日。これで、うちの宿が掲げている《割引特典》のすべての項目に該当者が現れました!(^^)!


夜は2人一緒にオリジナル妖怪ストラップづくりを楽しまれ、日付が変わるころに宿に戻ったのですが、そこから深夜4時まで話し込んでいました。それでも元気に午前7時半に起床し、ご一緒に出雲へと向かわれました!

水木先生の生誕日である8日は、うちには泊まられてないですが、昨年の3月と、水木先生の一周忌の11月30日に親子で来られた大阪の女性が、今度は友達を連れて境港に再訪。関西人らしい軽いノリで楽しまれ、でっかい一反木綿を手づくりされていました(#^.^#)
この女性(写真奥のほう)、めっちゃ面白い人で、めっちゃ水木先生ファン。絵も上手! 来年の「生誕祭」には、「一緒に“ニセ鬼太郎”のコスプレしようぜ!」と盛り上がりました!(^^)!
ちなみに“ニセ鬼太郎”は「墓場鬼太郎」に登場します!(^^)!

今週末は「おさかなロード大漁祭」。栃木から「4歳の子どもと母親」のご予約があり、しかも連泊!(うちは殆ど連泊はいません) 楽しみです!! 今のところ16日から19日まで、オープン以来初となる「4日続けて予約あり」。その後はちょっと寂しい状況なのですが、3連休は晴れそうなので、皆さんで楽しみましょう(@^^)/~~~


最後に、昨日のことですが、夕方に男性からのご予約の電話がありました。
が――、この男性、少々問題あり。
今年になって、女性専用ドミトリーに2人が入った日が5回あるのですが、そのうち3回、当日の夕方に電話で予約を申し込んできているのです。すべて平日ですが、曜日はバラバラ(電話してこなかった2回は、ともに土曜日)。
うちは「男性は車以外の交通手段が必須」なので、1回目はそれを理由に断り、2回目は「初ゲストハウスの女性の予約がある日は男性専用ドミトリーを設定しない」というルールを適用。そして昨日が3回目・・・。
宿泊予約サイトで女性ドミに複数人が泊まることが分かってしまうので、明らかに「確信犯」。「女性客との交流がしたい」のでしょう。声や応対の感じから、年齢的には30~40代くらいでしょうか。比較的、丁寧な物言いではありますが…。
うちは「健全さ」を売りにしていますので、集客に影響が出たとしても、こういった輩は泊まれません!


当日予約は滅多にないのですが、こういう日に限って入ってきます…。当日の電話予約だと「どんな人で、どんな旅をしているのか」が伝わってこないので、あまり歓迎していません。だから「集客」よりも「危険回避」を選びます。こういった事例を基に、少しずつ厳しくなるルール(#^.^#) でも、どれだけルールを厳しくしたところで、やっぱり「読まずに電話してくる人」はいるでしょうが…。

水木先生の生誕日でしたが・・・(-_-;)

今日は、水木しげる先生の生誕日!
水木しげる記念館が無料開放になったほかはイベントもなく、雪が舞う寒い日になったので、観光客も少なかったです。一周忌の日に会ったファンの人が生誕日に併せて再び来てくださっていましたが、ほかはほとんどの人が生誕日を知らず、ちょっと残念でした。


昼にはNHKの「ひるブラ」の生放送がありました。写真は、ゲタ積みをした後の磯山さやかさんです。

このロケは1か月以上前から打ち合わせをしていて、当初はもっと楽しい番組になるはずだったのですが、残念なことに内容がかなり変更されてしまいました。
その結果、面白みのない放送になりました。もっともNHKも「うちが朝ドラで『ゲゲゲの女房』をやったおかげで人気観光地になった」と言わんばかりの姿勢があり、町が発展した経緯は理解していない、としか感じられませんでしたので、まあ仕方ないでしょう。


一方で、先日うちの宿を取材していただいたのが記事になりました。
たまたまお会いして話していたら、目的の取材内容とマッチし、さらに話すうちに友人のお姉さんだと判明するなど、驚きの“縁”でしたが、非常に本質を突いた、素晴らしい内容となりました!
うちの宿は「水木しげるロードの本当の魅力を伝えて楽しんでいただくこと」を大切にしています。その“想い”を的確に表現していただくことができました!
ぜひ皆さま、お読みいただき、水木しげるロードの本物の魅力を感じていただければ幸いです!(^^)!


また、昨日の夕方、こんなこともありました。
駅前の観光案内所で閉館間際に、「鬼太郎ポスト」にはがきを出そうとされている人と会いました。書き終えるまでに時間がかかり案内所は閉まってしまう状況でしたので、私が「徒歩5分の場所にある店で、今からでも出せます。観光案内所は鬼太郎の消印しかないし、その店なら6種類から選ぶこともできます」とご案内。30分ほどかけて書き上げ、そこまでご案内しました。
案内所が営業時間を延長して待つことはないとしても、対応できる店を案内するべきです。


本日の「水木しげる記念館」の無料開放も観光案内所での告知はなく、記念館も目立つ場所に看板を立てていなかったので、知らずに帰られた人もいたでしょう。これこそ、水木しげるロードで最もリニューアルすべき点です!
生誕日に併せて来てくださるファンの人もいるわけで、こういった“想い”のある人に飽きられないように、町全体で努めていかなければなりません。


最後に、生誕日に併せて「7日と8日の宿泊者はすべて300円割引」にしていたのですが、残念なことに結局、両日ともゼロでした。
記念館の無料開放の告知が遅く、日を併せるのが難しかったのもあるでしょうが、熱心なファン層というのはツイッターなどで仲間同士つながっていて、しかも「水木しげるロードを観光するのが目的ではない」ため、うちの客層にはなりにくいかもしれません。これは先日の「生誕祭」の日も感じました。ロード内での催しを早めに告知し、参加者への特典を高めて、ファン層も取り込んでいければ、と思います。
今週は宿泊者がいないばかりか予約も入って来ず“中休み状態”。3月も目標の半分がやっと、かも…。

初の《割引特典・5項目該当》の旅人さん!(^^)!

うちの宿は「すてきな旅をしている人への愛情の証」として、さまざまな《割引特典》を設けていますが、昨日ご利用いただいた旅人さんは、なんと「学生」「女性の一人旅」「青春18きっぷ」「縁結びパーフェクトチケット」「北海道出身」の5項目に該当!
1,500円の割引で宿泊料金は2,200円。当然、今までで最も安くお泊まりいただきました!(暖房費を徴収していない時期だったら1,900円でした)


これまで「3項目該当」は10人弱いたのですが、「4以上」となると急にハードルが高くなります。それが一気に「4」を飛び越えて「5」の達成者が現れるとは…。しかもまたもや「初ゲストハウス」!! ただただ、ありがたい限りです!
「青春18きっぷ」と「縁結びパーフェクトチケット」の併用というのは「山陰を公共交通機関で旅する」上での工夫の一つ。安く効率よく楽しむ方法を考えているから成せる業です (#^.^#)


5項目も該当すれば当然、「うちの宿が掲げているコンセプトに、ものすごく適っている」ので、いろいろ話も弾み、自分も存分に楽しませていただきました!
昨夜は手づくり体験を楽しんでいただき、今日の午前中、水木しげるロードと記念館へ。この後は松江・出雲を1日半かけて、ゆっくり堪能されるそうです。大学を卒業し、春からは新社会人。さまざまな苦悩に直面するかもしれませんが、日々楽しんで過ごし、時には非日常の旅を楽しんでいただければ、と願っています!(^^)!

土曜日にご利用いただいた男性も「初一人旅・初ゲストハウス」でした。鳥取砂丘を楽しんだあと境港に入り、松江→出雲→萩→秋芳洞と1週間かけて巡り、最後は福岡へと向かわれるそうです。妖怪ストラップの手づくりは「生誕祭」に参加したご家族と一緒に体験。緊張していたのか初めは口数が少なかったですが、徐々に打ち解けて、朝も早くから散策に出掛けました。10代最後の記念の旅、今後の人生に活きることでしょう!

うちの《割引特典》の大きな特徴としては、「新卒社会人1年目」の割引があるのと、「車以外の交通手段」「一人旅」の人への恩恵を厚くしていること。
境港・水木しげるロードをゆっくり旅する「スローツーリズム」の提唱、お金と時間を工面して旅している学生&新卒社会人1年目への応援、そして、初ゲストハウスの女性でも安心してご利用いただきたいという願いから定めているので、「公共交通機関で旅している学生&新卒社会人1年目の女性の一人旅」は該当率が高くなります。
(↓↓↓詳細は公式ホームページ参照↓↓↓)

宿泊料金 - 境港・米子・松江などへの旅の拠点に! ゲストハウス“縁”in鳥取境港


こんな割引の仕方は、ほかの宿泊施設では、まず見られない方式。大抵は学生割引かリピーター・連泊割引まで。一見すると「不平等」かもしれませんが、これはゲストハウスだからこそできること(していいこと)だと思います。
宿のコンセプトに合っている人と、そうでない人とが「同額」では、客層は雑多になり、質が下がってコンセプトに合わない人が増えてしまいます。この方式によって「目指す方向性」が明確に示せますし、その結果、同じ傾向の人が集まって雰囲気がまとまりやすくなります。そんなコンセプトを理解してほしいため、宿泊予約サイトへの依存度は低くしています。
現状は、グループ利用などは「該当なし」のケースもあるので、平日の利用者ほど特典が多く、土曜日は割引率が低い感じ。平均すると1・5項目くらいの該当率ですが、学生が主体になってきた2月以降は、2項目か3項目の人が多くなっています。


うちの《割引特典》は、うまくすれば最大6項目(+指定日の特典)も可能ですので、ぜひとも該当者が現れてくださるのを願っております(@^^)/~~~

スローツーリズムの提唱――車を使わない旅――

明日は水木しげる先生の「生誕祭」が行われる。今夜は、昨年9月の「怪フォーラム」でご利用いただいた男子学生2人が、「生誕祭」参加のために再訪してくださっている。今まで複数回ご利用いただいた人は仕事絡みや友人知人なので、純粋な意味でのリピーターは初。ありがたい。
しかし明日は、「初一人旅の19歳男子大学生」1人。ほかの「生誕祭」への参加者にご利用いただけていないのは残念だ。そして相変わらず、土曜日の入りが悪い。


とはいえ3月の予約を見ると、丁寧なメッセージと想いが込められているのが感じられる人が多く、期待感は高い。学生が主になる時期ということもあるが《割引特典》の複数該当者も多く、初めて「4項目該当する人」からの予約もある。「宿のコンセプト」に沿った客層が続くのは、うれしい。


うちの宿は「スローツーリズム」を提唱している。
「スローツーリズム」の定義としては、以下の項目が挙げられる。
《1》自己目的がある
《2》ゆっくり、じっくり回遊
《3》健康的
《4》マイカーを使わない
《5》環境にやさしい


「境港・水木しげるロードを、ゆっくり健全に楽しむ」のが「一番の目的」であってほしいからで、その環境づくりは「初ゲストハウスの人や一人旅の女性」などの安心・安全にもつながってくる。自分自身も、じっくり健康的に旅をしてきたつもりだし、何度も記してきたが「旅そのもの」が好きだからだ。
そんなコンセプトからルールをつくり上げているので、当然、ターゲットを絞り込むことになる。是非はあるだろうが「満足度」を重視したいので、徹底してこだわっている。


《1》は、もちろん「境港・水木しげるロードを楽しむという目的」。「ゲストハウスに泊まるのが目的」という人もいるが、「観光地型」の宿としては、それは「2番目以下の理由」でいいと思っている。


《2》は、宿泊すれば滞在時間は確実に増える。1~2泊の旅でいろんな場所に行こうと”詰め込む”人がいるが、移動時間などがもったいないと感じることがある。とりあえずざっと廻るだけであっても、あらためて気に入った土地を「ゆっくり」回遊する感じになってほしい。


《3》は、自分が酒を飲まないのもあるけれど「旅先で羽目を外す」という考えは全くない。むしろ旅先のほうが健全に過ごしている。「旅そのものが好き」なら「健康的」になるはずだ。


《4》は、特に重視しているポイント。「車以外の交通手段で旅している人」のほうが考えて行動していると感じるし、先日のお二人のように「丸一日かけて楽しむ人」もいる(後述追記)。


《5》は、当然、公共交通機関を利用するほうが環境にやさしい。


この中でも特に、私は「車(バイクも含む)を使わない」に着目して、宿のコンセプトを築いている。
「車」を否定すると、学生が入らない時期になれば、かなり集客が落ちるだろう。だが「境港・水木しげるロードを楽しむ」を基調に考えると重要なことだし、「初心者や女性客の安心へのこだわり」などからも重視していきたい。


実際、《1》としては、境港は車やバイクだと松江から米子方面への“通過点”にできるが、JRやバスだと“突端の地”になるので、公共交通機関で来る人のほうが「境港・水木しげるロードを楽しむという目的」が明白。
だからこそ公共交通機関で来られる人のほうが「計画性」が高い。うちが重視している「プランニング」、考えて旅をすることにも合致している。


《2》は、「同じ日数で旅する場合は、車の人のほうが訪問地が多くなる」ため「一日中ゆっくり滞在する」という感じにはならない。山陰は「公共交通機関では不便なので欲張りにくい」のだ。
公共交通機関で来られる人のさか境港での滞在時間は概ね「2~3時間」だが、「半日以上」「丸一日」という人も結構いる。一方で車の人は、半日以上の滞在は皆無に近い。子ども連れのご家族は「2~3時間」くらいで、ほかは「水木しげるロードの観光目的ではない人」が多く「1時間に満たない」。特にバイクで来られる男性に、この傾向が強い。
なお、「青春18きっぷの旅人」は到着が遅かったり滞在時間が短い傾向があるが、《1》の自己目的は強い。


つまり、「車を使わない」ことで、ほかの項目にも波及する。


ご家族やご夫婦の利用が多いうえ、隠岐へ渡る人もいるので、公共交通機関が不便な境港では車のウエートが高いため、全面的に「車不可」にはできない。だが、車以外の交通手段で来てくださる旅人さんが増えてほしいとは願っている。
うちの宿を利用する人に限らず、今後の境港・水木しげるロードの観光振興のためにも「マスツーリズム」に頼っていてはいけない。今のリニューアル計画に併せて、地域として「スローツーリズム」を推奨していきたい――。