「旅の宿家」鳥取境港❝縁❞ ブログ(^^♪

とにかく「旅」が好きな自由人。
「旅そのものと境港・水木しげるロードを楽しむ」に拘った「旅の宿家」(ゲストハウス様式)を、2016年8月26日にオープンしました。
https://guesthouse-en.jimdo.com/
女性客とファミリー主体の”遊び心”いっぱいの寛ぎの空間です!
米子や大山、松江、美保関、隠岐などへの起点としても生かせる「妖怪と魚の町」を楽しんでください!

夜の水木しげるロードと美保関

境港は鳥取県の西端に位置する。周りを海に囲まれ、「陸」の感覚で言えば「終着」の場所だ。
境港への観光客自体は、(公式的な数字としては)年間で100万人を超えている。だが、「拠点」としてくださる人は少ない。夜は水木しげるロードの何カ所かをライトアップし、「妖怪の町」らしい雰囲気を醸し出しているので、せっかくの取り組みをもっと多くの人に楽しんでいただきたいのだが・・・。
江島大橋や境水道大橋を渡れば島根県へのアクセスは悪くないので、車で旅している人は松江市内や玉造温泉などへの宿泊が多くなる。家族連れは皆生温泉の利用も多い。一方で公共交通機関を使う人には「境港―松江」を40~50分で結ぶバスがあることが知られていないようで、そのために「宿泊」に結び付かない感じになっている。


また、国譲り神話の舞台ともなった神秘の地・美保関へは、JR境港駅前からコミュニティバスを乗り継げば約25分で行けるので、境港を拠点に2~3時間あれば往復できるのだが、旅人の姿は少ない。
恵比寿様と大黒様で出雲大社との「両参り」を推してはいるが、境港からも松江からもバスが乗り継ぎになる不便さもあってか、いつも閑散としている(境港からは期間限定で直行便あり)。
美保神社と脇にある青石畳み通りは、北前船航路の港だった往時を偲ぶ風情が残り、素朴で癒される場所だけに、非常にもったいない。


そこで、公共交通機関を使った2泊3日の山陰旅で境港に1泊するプランを、3回に分けて提案しよう。
実際、25日に泊まっていただいた東京から一人旅の女性は「夜行バスで米子へ」→「足立美術館など」→「境港観光し宿泊」→「9:30のバスで松江へ移動し、観光・宿泊」→「出雲へ移動し、夜の飛行機で帰宅」というプランだった。
似たようなプランを組んでも「米子」や「松江」に泊まる人が多いのだが、「境港―松江」を結ぶバスは一畑グループの「縁結びパーフェクトチケット」が使えるので、飛行機や夜行バスで来る人なら、「米子泊」よりは概ね値段が安くなる。「移動型」の旅をするなら、「境港泊」と「松江もしくは出雲泊」にすれば行程もスムーズだ。


また、米子を拠点とする大山エリアやとっとり花回廊、名探偵コナンの原作者・青山剛昌氏の出身地で「ふるさと館」がある大栄町、白壁土蔵群などが見どころの倉吉、そして鳥取砂丘のある鳥取市などと併せて旅する人もいる。山陰は見どころがいっぱいで、別々の場所に2泊すれば旅の選択肢は広い。


明日以降、3つのプランを順次紹介していくので、お好みのプランを参考にしていただけたら、と思う。
《写真は夜の水木しげるロードと美保神社周辺》

小学生がブロンズ像を解説

昨日は、米子市内の小学生が観光客にブロンズの解説をしてくれました!(^^)!
2~3人ごとに分かれて観光客に声を掛け、一生懸命憶えてきたことを説明。心温まる光景でした(^^♪
(でも「死神」にインタビューしてどうするんだ(^_^;))



解説を聞いたあと、子どもたちから「境港のいいところは何ですか」という質問がありました。
自分は「遊び心いっぱいの楽しい町をつくったこと」と答えました。それが水木しげるロードの「原点」であり、一番の魅力だからです。だから何度も旅し、移住したのです。


今、その「原点」を知らない人や壊す人が多くなり、町の魅力が薄れています。創世記を支えてきた個人のリピーターが減り、水木先生の漫画を知らない観光客が増えました。団体客や外国人も多いですが、本来の趣旨であるはずの「ブロンズ像を見ながら、ゆっくり散策する」人は少なく、滞在時間も短くなっています。これでは「ただ行っただけ」にしかなりません。
それでも「入込数」だけのために、団体客や外国人の誘致にばかり熱心なため、妖怪の出没状況や各店の姿勢も、5年前、10年前を知っている人からは「悪くなった」としか言われません。
せっかく小学校が素晴らしい取り組みをしてくださっても、ほかが良くなければ意味がないのです。


魅力的な町をつくり、心から旅を楽しんでいる人に満足していただくこと。それが一番大切です。それは「ゲストハウス”縁”in鳥取境港」の願いであり、存在意義でもあります。
水木しげるロードのリニューアル計画が進められている今、併せて考え、変えていかなければなりません。


今回の校外学習については、今後のために少し意見を言えば、9月に比べ観光客が減っているので、もっとにぎわう時期に行ってほしいと思うのと、各店の人たちが観光客に「今日はこんな取り組みがあるので、よろしければ協力してあげてください」と事前に知らせてお願いしておけば、より有意義で効果のあるものになったと思います。
このような取り組みを地域全体で応援し、子どもたちも観光客も満足できるものにしていければと思います。


実は、小学生たちが来る前に「水木しげるロードのコンセプトを冒涜するような『それなら来るな!』と言いたくなる人」に会いました。
自分が一番嫌いなのは「旅人をナンパするためにゲストハウスを訪ねて雰囲気を壊す地域住民」や「旅人を金儲けの道具としか思っていない人」で、そんな人を問題視していますが、それと同等に感じるほど最悪の気分になりました。
だから子どもたちの存在は、嫌な気分を少し吹き飛ばしてくれました。


自分も、お世辞にも人間ができているとは言えない、いいかげんな生き様ですが、「旅人への愛情」に偽りはありません。
心から旅を愛している人たちが、心から楽しんでいただけるよう努めるのが「ゲストハウス”縁”in鳥取境港」です!

「境港 ゲストハウス」で検索してください!(^^)!

19日以降、全く予約が入っていなかったのですが、昨日までの1週間で、当日予約と前日予約が1件ずつありました。
ともに「境港 ゲストハウス」で検索して探していただいたそうです。隠岐へ渡る人以外では初めてのケースが二人続きました。

「境港を旅したい」という想いが感じられて、うれしい限り (#^.^#)
「境港」をキーワードに、うちに行き着いてくださる人が増えてくれればと願っています。

また、先日から追加で導入した「学生・新卒社会人1年目・女性の一人旅および女性専用ドミトリー利用者」への割引に、両者とも該当しました。

前日予約の女性は「国内でのゲストハウス利用は初めて」とのことで、宿のコンセプトに賛同いただき来てくださったことに感謝です。それでも何かと不安だったかと思いますので、今後も「ゲストハウス初心者や女性の一人旅が安心して過ごせる空間づくり」に拘っていきます。

当日予約の男性は「新卒社会人1年目」でした。
大学生の時と違って、社会人になってすぐの時期は時間的な自由度がないものです。そんな中でもしっかり旅を企て、楽しんでくださっている姿を見るとうれしくなります。

「新卒社会人1年目」の旅人さんは、これで2人目。これからも、休日をうまくやりくりして旅を続けてくださるでしょう。

こうして、宿のコンセプトに合う人が来てくださって、地道に広まっていけば幸いです!

一番悪いパターンが・・・。

「10月8日(土)に男性5人・女性2人で男女別の個室」という予約の電話が入りました(ツーリングのグループらしい)。
しかし――、宿泊者は全く入っていないのですが、この予約は断らざるを得ませんでした。


うちは男女別ドミトリーと個室の3部屋すべて「4人部屋」のため、男性5人は「3」と「2」に分けるしかありません。残る女性2人は「女性専用ドミトリー」に入っていただくしかないのですが、この部屋は「相部屋」として提供していますので、「個室希望」となると部屋が足りません。「貸し切り不可」のため、これでは受け入れようがないのです。
「男性4人・女性3人」なら問題なかったのですが、「7人で貸し切り状態」となってしまうという、うちにとっては一番悪いパターンでした。


団体は想定していたとはいえ、できれば個人客を優先したいので、もう少し厳密な規定を設けるつもりです。


ちなみに、今のところ20人に泊まっていただいています(無料で泊まった第1号の女性や、お盆休みに来てくださった友人を含む)。延べ数では「28人」になりますが、ちょっとデータ化したところ、こんな少ないのに「すべての曜日で2人以上の宿泊がある」ことに気づきました。逆に言えば、土曜日や連休時の集客が取れていない、ってことですが・・・(-_-メ)

宿のコンセプトを守るために!

先日に記した、「学生・社会人1年目・女性の一人旅および女性専用ドミトリー利用者への特典」「“縁”サポーター制度の改定」に関連した話です。


宿のコンセプトは、「旅慣れていない人や初めてゲストハウスを利用する人、女性の一人旅などが安心して過ごせる空間」。それを守るために、私は「宿泊者同士の『対等性』」が大切だと思っています。


私は、「旅人同士が対等に接して話が盛り上がる」、その空気感が好きです。
一方で、ゲストハウスにおいて、地元住民や旅人でない人が場を仕切る雰囲気は嫌いです。
だから、シェアハウス併設の宿はあまり利用しませんし、新しくできた宿を選びがちです(リピーター率が低いため)。それは、自分が「旅人として」しかゲストハウスを利用しないからであり、「旅人の気持ち」しか分からないからです。
また、個人的には「宿は旅の“副産物”で、“一番の存在”ではない」ため、「○○のゲストハウスに泊まってみたい」から旅するのではなく、「○○に旅したい、と決めて、そこに自分に合うゲストハウスがあれば泊まる」という感じです。


そういったことから、立地的に境港なら「旅人の長期連泊はない」と想定しました。さまざまな《割引特典》を設けたのも、「“旅人度合い”の高い人」を求め「初心者が安心できる空間にしたい」という方針を示したつもりでした。
しかし、宿のコンセプトが正しく伝わらず、制度の盲点を突かれたようなケースがあったので改定した次第です。


「“縁”サポーター制度」が「年2回までしか割引しない」「友人知人への貸し出しOK」なのは、「旅人なら1年に1回くらい来てくれればいい」「でも友人知人には口コミで広めてほしい」からです。
「初心者が安心できる空間」のコンセプトの下で、旅人の輪が広がってほしいのです。そこを理解してもらいたいので、あらためて記しました。


信頼できる人であっても、古くからの友人であっても、頻繁に出入りされたり、旅人がいるところへ気軽に遊びに来られたりすると、宿のコンセプトが守れなくなり、「質」を保つことができなくなります。
自分も故郷のゲストハウスに出入りしていた時期がありますが、「旅人に旅を楽しんでいただくプロデュースのため」であり、決して「遊びに行っていた」つもりはありません。「細かい観光情情報やプランニング」に自信があったからです。それでも、それを必要としない人からは、単に地元の人が遊びに来ているとしか思われなかったこともありました(ただ、プランニングは行っても、同行しての案内や送迎などは殆どしていません。その人の「旅」を尊重して接したつもりです)。そういったことも課題とし、宿の代表として「旅人に旅を楽しんでいただくプロデュース」に力を注いでいます。


私が言う「質」とは、「旅が楽しいと思う気持ちを高めること」「安心して過ごせること」です。
うちの宿は特別おしゃれでもないし、建物が古いゆえに清潔感もあるとは言えません。シャワーやwi-fiの整備など設備にも問題点があります。しかし、「楽しく過ごせる雰囲気の良い交流スペース」をつくり、「安心して休める環境」を整えることで、ほかの不備を打ち消すくらいのものを目指しています。


うちに泊まって、境港が好きになっていただくだけでなく「もっといろんな地に旅したい!」と感じて、今まで以上に旅が好きになっていただくのが、一番うれしいです。
今年の2月、昨年秋に故郷で知り合った東京在住の人と、小樽で再会しました。その理由は「自分が撮影した『小樽雪あかりの路』の写真を見て、行きたいと思い立って駆け付けてくれたから」です。また、故郷で会って境港の話をして訪ねてくださった人や、facebookで繋がって旅のプランニングの相談をしてくれる人もたくさんいます。このような「自分の旅の軌跡を信じて、次の旅に繋げていく人」のための空間づくりに拘り続けます。


あらためて、宿のコンセプトをより明確にしていきたいと思い、早々に制度の改定に至ったわけです。
経営的な面からはかなり厳しくなりますが、それでも「質」のほうが大切です。それで生きていけなくなったとしても、「質」を下げるくらいなら辞めるほうを選びます。


実際のところ、9月半ばに入って宿泊利用者も見学者も伸び悩んでいます。
宣伝力不足でまだ知名度が低いのもありますが、次の3連休も、18日の日曜日こそ複数人の予約があるものの、17日の土曜日はゼロ。それまでもずっと、土曜日も平日も変わらないのが現状です。正直なところ、土曜日はもう少し宿泊者が入ると想定していましたので、ちょっと残念です。
「旅人」の利便性から、特に旅慣れていない人には「境港に宿泊する」という選択が少ないのかもしれません。旅の拠点にしていただけるよう、町の魅力をもっともっと築き上げていかなければ、と思います。そして「天候」の影響を思った以上に受けています。キャンセルばかりでなく飛び込みもあるのですが、問い合わせに振り回されることもあります。これも地域の特性が現れています。


ちなみに、正式オープン後、8月の宿泊者は「27日・29日・31日」と、すべて「奇数日」でした。一方で9月は、連泊した旅人さんを除くと、すべて「偶数日」(ようするに「飛び飛び状態」)。こんな現象が起きています。
今年12月までの目標値は「延べ人数150人」ですが、現状では「100人」も怪しい状態です(だからと言って長期連泊の人は要りませんが…)。その後、2017年には「600人」、2018年には「720人」を目標にしています。欲は一切言いません。ぎりぎりで生活出きれば十分です。
地道に宣伝していきますので、宿のコンセプトに賛同いただける皆さま、あらためて応援よろしくお願いします!