見えてきた全貌
ゴールデンウィークが過ぎ、一気に閑散期になりました。リニューアルの正式公開が7月14日(土)と発表されたせいか、連休以降は明らかに昨年よりも観光客が減っています。日によっては「韓国人しか歩いていない」という状態。リニューアルによる反動はあるでしょうが、厳しい状況が続きます。
昨年春から行われてきた「水木しげるロード」のリニューアル工事は、かなり全貌が見えてきました。
先に歩道工事が進んでいた境港駅前からの県道部分と、大正町、東本町エリアは、車道部分の舗装工事が始まっています。
松が枝町エリアは歩道の工事がまもなく終わる状態で、旧・本町アーケードのエリアは、昨日、北側の歩道部分にブロンズ像が設置されました。
境港駅前の「世界妖怪会議」の会場のブロンズ像は、昨日7体が運び出され、残りは16体。
旧・本町アーケード南側に設置される分と、そのまま残されるものだけになり、かなり寂しくなりました。今は、新しい「鬼太郎の像」が設置されるのを待つ状態です。
先日、紹介したように夜間ライトアップの試験点灯も始まっており、ハード面は整ってきました。
1年以上かけての大工事、ようやく、完成が近づいています。
ただ、本当に大切なのは、これからです。
「道路がきれいになっただけ」では、観光客を呼び込むことはできません。リニューアル完成をアピールすることにより、団体客の誘致を中心としたブームによる集客は見込まれるでしょう。しかし、それは一過性のものにすぎません。
「水木しげるロード」に関心をもって来てくださった人に「思ったより楽しかった」「また来たい」と思っていただける工夫、想い出として「心」の残る取り組みをしていかなければ、せっかくのリニューアルが生かされることはありません。
今回のリニューアルで、「水木しげるロード」が「テーマパーク化」する感があり、20数年かけて築き上げた「まちづくり」の「原点」が、消えてしまうのではないかと懸念しています。
今一度、「故・水木先生の“想い”がこもったブロンズ像を見て楽しんでいただくこと」を見直したうえで、今の時代に即した楽しみ方を付加していくのが理想だと思っています。
完成まで1か月半。正念場です。
課題は山積みですが、まず「自分ができる取り組み」に徹し「観光客の目線」で従事していくことに努めます。
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