「旅の宿家」鳥取境港❝縁❞ ブログ(^^♪

とにかく「旅」が好きな自由人。
「旅そのものと境港・水木しげるロードを楽しむ」に拘った「旅の宿家」(ゲストハウス様式)を、2016年8月26日にオープンしました。
https://guesthouse-en.jimdo.com/
女性客とファミリー主体の”遊び心”いっぱいの寛ぎの空間です!
米子や大山、松江、美保関、隠岐などへの起点としても生かせる「妖怪と魚の町」を楽しんでください!

2023年まとめ

2023年も厳しい年になりました。
1月はまずまずの出足で、2月と3月はコロナ前よりも上回り「過去最多」を記録。この時点では最も入っていた19年を20人ほど上回っていました。連泊率もリピーター率も高く、順調すぎるくらいでした。
ただ、順調だったのは3月18日まで。春休みに入った途端“ジリ貧”になり、6~10月は22年と比較しても52%ほどしか入らず、特に9月は「過去最少人数」になりました。11月と12月に僅かながら持ち直したので、延べ入り込み数はほんの少し前年を上回りましたが、ほぼ変わらない結果。正直な気持ちとして、2年目の17年くらいまではと思っていましたが、この年との比較でも約64%。ピークの19年比だと約37%で終えました。


厳しくなった要因は、以下のとおり。
※①:全国旅行支援があった期間中(6月末までの繁忙期以外)、参画しなかったことで「40代の女性」と「土曜日の予約」が落ち込んだ。
※②:大学生の一人旅が大幅に減った(9月が過去最低になった大きな理由)。
※③:列車やバスで来られる子ども連れや女性グループが減り、特に「片親+子ども」でのご利用が大幅に減った。
※④:上記③により、春休みや夏休みに「平日型」のご家族が入らなかった。
※⑤:「行楽型」を取らない方針にしたことで「3連休の中日」が殆ど入らなかった。
※⑥:上記⑤により、春休みやGW、夏休み期間中が大幅に落ち込んだ。


一方で、良かったこともいくつかある。
※➊:初めて「中学3年生の女子一人旅」が2件も入った。
※➋:高校生が過去最多になった(子ども連れのご家族も高校生が多く、最多だった19年より9人増)。
※➌:連泊率が過去2位で、リピーター率も高かった。
※➍:2月と3月に過去最多を記録した。


前年比でのデータは、以下のとおり。
◇延べ入り込み組数:-4組
◇延べ宿泊者数:-17人
◇延べ総人数:+7人
◇稼働日数:+2日


◆連泊率:25.7%(前年は14.6%)


☆一人旅の人数(同年内の再訪も含む):+2人(男性-6、女性+8)
☆子ども連れのご家族の入り込み数:-7組
☆大人のみのグループの入り込み数:+1組


★中学生以下の人数:-10人
★高校生の人数:+13人
★大学生の人数:-14人


◎東西比:東49.0:西:51.0(前年は東47.6:西52.4)


順位を上げた都道府県は、北海道・宮城・埼玉・千葉・神奈川・長野・香川など。東西比は21年以降「車・行楽型」から「公共交通機関・目的型」に切り替えた結果、ほぼ変わらない数値で推移しています。ちなみに17年は東41:西51(海外その他8)くらい、18~20年は東30:西66(海外その他4)ほどでした。距離がすべてではないですが「遠方から公共交通機関で来られる人ほど、目的地意識が強い」という傾向はあるので、理想は半々。ただ現在、西日本から高速バスや鉄道で来られる人が減っているのも課題なので、この客層も戻るよう願います。
また「4年連続0人」が10県もあります。このすべてが「地方⇔地方」で「公共交通機関で必ず3回以上の乗り換え」が必要となる地域。もともと地方が車依存の上、コロナ禍で「公共交通機関での旅」が敬遠されていた影響は、まだ残っています。鉄道や路線バスの減便・廃止で「レンタカー利用が進んだ」のも、厳しい理由の一つです。


客層や雰囲気はほぼ理想どおりで、旅人さん同士が仲良くなる日も多くなりました。リピートはこれまで「5回」が複数いながらも「6回」が壁になっていましたが、今年は「6回目」が2組ありました。また「ご案内した人のご宿泊」も複数あり、ライトアップなどの観光案内が生きた感じはあります。


特に子ども連れのご家族に対して「マイカーを使わない」方針は、反発もありますし時世に逆行しているとも言えます。それでも、うちは「非日常」を楽しんでいただくために「目的地意識の強い人」を歓迎しています。
方向性を明確にしたうえで、どれだけ「ファン」を増やしていけるかが、来年以降の鍵。来年4月には水木しげる記念館がリニューアルオープンし、映画のブームもあって多少、人は動くでしょう。ただ、6期の鬼太郎アニメが始まった18年は連泊率が大きく下がりましたし、その年に初めて来られた人は、あまりリピーターになっていません。また「水木作品のファン=水木しげるロードのファン/宿のファン」とは、必ずしもなりません。ブームに乗らず、切り離して考えたうえで「水木しげるロードのファン」や「宿のファン」に導ければと思います。
とりあえず来年は、17年の値まで戻していくことを目標に、ファンベースを固めていきます。