「旅の宿家」鳥取境港❝縁❞ ブログ(^^♪

とにかく「旅」が好きな自由人。
「旅そのものと境港・水木しげるロードを楽しむ」に拘った「旅の宿家」(ゲストハウス様式)を、2016年8月26日にオープンしました。
https://guesthouse-en.jimdo.com/
女性客とファミリー主体の”遊び心”いっぱいの寛ぎの空間です!
米子や大山、松江、美保関、隠岐などへの起点としても生かせる「妖怪と魚の町」を楽しんでください!

2024年まとめ

Yuhshi(妖怪さん)

2024年も残り僅か。「紆余曲折」、最も浮き沈みがあった年と言ってもいいほど、1年中いろいろな出来事がありました。

 

まずは宿のデータ。

宿泊人数は、前2023年より延べ12人多いだけと、ほとんど変わりませんでした。22年と比べても延べ19人しか増えていません。3年続けて、ほぼ横ばいです。

想定以上入ってくださったと言えるのは1月と11月。一方で大きく苦戦したのは7~9月、ほかも全体的に「もう少し」でした。2年続けて夏場が不振なのは「旅・旅行」ではなく「行楽」が増えてしまったためだと感じます。特に9月は2年続けて大苦戦でしたが、コロナ後はずっと落ち込んでいて、コロナ前と最も客層や動向が変わってしまった感じです。

 

全体的な傾向は23年と似ており、相変わらず「大学生が旅をしていない/子ども連れがマイカー行楽型ばかりになってしまった」のが厳しいです。2年続けて「子ども連れのご家族」が大幅減。特に、うちの強みだった「母子旅」と「中学生連れのご家族」が減っているのが厳しいです。女性の一人旅に関しては、ゲゲゲの謎の映画の効果と記念館のリニューアルオープンでコロナ前の18~19年に近い人数まで戻りましたが、女性グループは半分程度がやっと。2人組も「車」が多くなっている感じです。

その結果、コロナ前と比較すると稼働日数は18~19年比で95%ほどまで戻っているのに、入り込み組数は60%程度、総人数は40%程度。これは「マイカー行楽型を取らない方針」から一人旅以外が入っていないのもありますが、今年は3連休が多く「繁忙期の売り方が難しかった(慎重になった)」ためでもあります。平日はそれなりに入っているので、3連休以上の落ち込みが大きすぎました。

 

また、今年は1~3月・10月・12月にキャンセルが多発。特に10・12月は連泊の早期予約が複数組キャンセルになってしまい、大打撃でした。8月下旬も台風の影響を受けました。例年はキャンセルが少ない1~3月も不成立が多くなりました。ゴールデンウィークや3連休、お盆などは「仮予約的な人」も増えるので仕方ないですが、全体的に発生件数が多め。今の販売方法だと直前予約には弱いので、いかに「キャンセルを減らせるか」も課題になりそうです。

そして繁忙期などの「プラン間違い予約」も、今年は多く発生しました。21年ごろの「県民割」や22年秋以降の「全国旅行支援」などの悪影響で「最低料金しか見ていない人が増えてしまった」のが、まだ影響していると感じます。さらに、6年11か月なかったノーショーも発生(外国人)。外国人は連絡が取れない時点で「来ない」と思ったほうが良いと、あらためて思います。

 

今年は女性の一人旅こそ多かったものの、子ども連れや女性グループが取れる日に入らなかったのが痛手になりました。女性客と子ども連れのご家族の割合や男女比など「客層のバランス」は22年が理想的でしたので、22年秋以降の全国旅行支援と23年春のコロナの5類移行による客層の変化は、うちにはマイナス面が大きいです。

 

今年大きく変化したのは「年齢層」。前年よりも「大学生」と「50代」が大幅減。大学生は昨年の11.6%から9.1%に、50代も昨年の8.3%から2.8%に減りました。特に大学生は、21年は15.5%、22年は19.0%もありますが、このころのほうが子ども連れのご家族の比率も高いのを加味すると、数字以上に落ち込んだと言えます。なお、50代に関しては予約違反が多く発生したので、宿泊予約サイトでの販売を制限した結果でもあり、今後の売り方が難しいところ。ほかでは「中学生」が半減したのが厳しかったです。小学生以下・20代・60代はほぼ前年と同じくらいでした。

一方で30代は23年の約3倍、40代も約2倍。ゲゲゲの謎の映画と記念館のリニューアルが、この世代に“はまった”感じです。ただ、週末1泊型がやや多く、今後リピーターになりにくいかもしれません。

 

良かった点は、昨年9.2%も入った高校生が、今年も6.9%とまずまずだったこと。リピーターさんも複数いますし、新規ファンになりそうな人も複数。もともと大学生を意識したコンセプトですが、特に「お酒で交流しない」方針が高校生のご利用につながっている感じです。コロナ前までは概ね1%台だったので、21年以降の転換が良い結果になっています。

ちなみに大学生も、以前は3~4年生が主でしたが、今年は1~2年生が多くなりました。20歳以下が泊まりやすい雰囲気は重視しているので、これも成果は出ています。

 

また、今年初めて東西比が「東50.8%:西48.0%」(ほか外国人1.2%)と、東日本の人が上回り、50%を超えました。11月にいったん西が上回りましたが、12月はほとんどの人が東日本からで、再逆転です。

20年までは「東30%:西70%くらい」でしたが、21年秋ごろの客層の変化から「車での行楽型を取らない方針」を固めたので過去3年続けて「東48%前後:西52%前後」と僅差、年々、東日本の人の支持が高くなっています。実際、中部~南関東エリアは交通の便も良いので、リピーターさんも多め。マイカー行楽型は連泊にもリピーターにもなりにくいので、この点は理想の追求が生きています。

都道府県別では、北海道・埼玉・神奈川・新潟・静岡・愛知あたりの伸び率が高く、順位が上がりました。逆に、ここ2~3年で苦戦しているのは和歌山・山口・高知・長崎など。北関東の栃木と群馬、北陸3県や四国4県も、「車社会」が顕著なうえ公共交通機関では山陰旅しにくいので、伸びません。

ただ、大学生が減っているために西日本の割合が下がっているとも言えます。夜行バスの利用者が増えていて、関西圏の学生が「泊まらない」になっている感じ。これが打破できればとは思うと東45%:西55%くらいが理想かもしれません。

 

連泊率は「18.8%」。9月まではずっと15%前後で推移していましたが、10月以降に連泊が多く、一気に上がりました。12月は入込数が少ないながらも、約半数が連泊でした。昨年の25.7%には及びませんが高めの数値(ちなみに8年4か月の通算では14.7%ほど)。とはいえ、10月と12月に複数の連泊キャンセルがなければ20%を超えた可能性もあるので、少し無念です。

 

総数的には微増程度でしたがリピーター率が高くなっていて、ファンベースの在り方は出来上がってきています。今の在り方だと新規開拓は厳しいですが、客層は概ね良くなりました。

交流・共有を主体とする上で自分が大事にしたいのは、やはり「対等な関係性」。雰囲気が良くない日が大幅に減ったことで、リピーターが増えたと自負しています。そのためには「繁忙期に数を追わない」も大事だと3年ほど前に痛感したのもあって、予約ルールなどを変えた成果は出ています。

 

とは言え、2025年は正念場になりそうです。「旅人・旅行者」が戻らないと上積みはないですし、映画や記念館リニューアルの効果は薄れます。6期アニメ放映があった18~19年はともかく、17年くらいの宿泊数まで戻ってほしいところ(17年比では65%くらい)。そのための最大の鍵は、大学生もですが「子ども連れのご家族が、どれだけ公共交通機関で来られるか」。特にうちの強みだった「母子旅」が戻らないと厳しいです。

年始は予約が少ないうえに、早くもキャンセルが複数発生してしまい、厳しいスタートになりそうです。生誕祭も1泊の人ばかり。明るい見通しはありません。

 

今年は、春先に精神的な面で不調に陥り、そのストレスもあってか夏に体調を崩しました。思いのほか重症で、一時は25年3月での閉業を考えました。周辺環境が良くないことや地域の在り方の変化、そして「旅人・旅行者が減っている状況」もあって、モチベーションが保てなくなっているのも正直あります。東北への移住も視野に入れていましたが、これは通院が必要になったことで、いったん白紙に戻します。

 

今、リピーターさんや新規の高校生ら良客に恵まれてはいますが、やはり総合的に「旅人さんが少なくなっている」のが痛手。かといって、もう行楽型に手を広げたいとは思えません。

とりあえず、26年3月までで一区切りと思っていて、その後は“成り行き”で決めます。が、さすがに上積みできないようなら、やめざるを得ません。

いろいろ難しい面がありますが、今願うのは「目的地意識の強い旅人さんが増えてほしい」、それだけです。“想い”を持って旅をされている人には全力で尽くしますので、2026年もよろしくお願いいたします。

2023年まとめ

Yuhshi(妖怪さん)

2023年も厳しい年になりました。
1月はまずまずの出足で、2月と3月はコロナ前よりも上回り「過去最多」を記録。この時点では最も入っていた19年を20人ほど上回っていました。連泊率もリピーター率も高く、順調すぎるくらいでした。
ただ、順調だったのは3月18日まで。春休みに入った途端“ジリ貧”になり、6~10月は22年と比較しても52%ほどしか入らず、特に9月は「過去最少人数」になりました。11月と12月に僅かながら持ち直したので、延べ入り込み数はほんの少し前年を上回りましたが、ほぼ変わらない結果。正直な気持ちとして、2年目の17年くらいまではと思っていましたが、この年との比較でも約64%。ピークの19年比だと約37%で終えました。


厳しくなった要因は、以下のとおり。
※①:全国旅行支援があった期間中(6月末までの繁忙期以外)、参画しなかったことで「40代の女性」と「土曜日の予約」が落ち込んだ。
※②:大学生の一人旅が大幅に減った(9月が過去最低になった大きな理由)。
※③:列車やバスで来られる子ども連れや女性グループが減り、特に「片親+子ども」でのご利用が大幅に減った。
※④:上記③により、春休みや夏休みに「平日型」のご家族が入らなかった。
※⑤:「行楽型」を取らない方針にしたことで「3連休の中日」が殆ど入らなかった。
※⑥:上記⑤により、春休みやGW、夏休み期間中が大幅に落ち込んだ。


一方で、良かったこともいくつかある。
※➊:初めて「中学3年生の女子一人旅」が2件も入った。
※➋:高校生が過去最多になった(子ども連れのご家族も高校生が多く、最多だった19年より9人増)。
※➌:連泊率が過去2位で、リピーター率も高かった。
※➍:2月と3月に過去最多を記録した。


前年比でのデータは、以下のとおり。
◇延べ入り込み組数:-4組
◇延べ宿泊者数:-17人
◇延べ総人数:+7人
◇稼働日数:+2日


◆連泊率:25.7%(前年は14.6%)


☆一人旅の人数(同年内の再訪も含む):+2人(男性-6、女性+8)
☆子ども連れのご家族の入り込み数:-7組
☆大人のみのグループの入り込み数:+1組


★中学生以下の人数:-10人
★高校生の人数:+13人
★大学生の人数:-14人


◎東西比:東49.0:西:51.0(前年は東47.6:西52.4)


順位を上げた都道府県は、北海道・宮城・埼玉・千葉・神奈川・長野・香川など。東西比は21年以降「車・行楽型」から「公共交通機関・目的型」に切り替えた結果、ほぼ変わらない数値で推移しています。ちなみに17年は東41:西51(海外その他8)くらい、18~20年は東30:西66(海外その他4)ほどでした。距離がすべてではないですが「遠方から公共交通機関で来られる人ほど、目的地意識が強い」という傾向はあるので、理想は半々。ただ現在、西日本から高速バスや鉄道で来られる人が減っているのも課題なので、この客層も戻るよう願います。
また「4年連続0人」が10県もあります。このすべてが「地方⇔地方」で「公共交通機関で必ず3回以上の乗り換え」が必要となる地域。もともと地方が車依存の上、コロナ禍で「公共交通機関での旅」が敬遠されていた影響は、まだ残っています。鉄道や路線バスの減便・廃止で「レンタカー利用が進んだ」のも、厳しい理由の一つです。


客層や雰囲気はほぼ理想どおりで、旅人さん同士が仲良くなる日も多くなりました。リピートはこれまで「5回」が複数いながらも「6回」が壁になっていましたが、今年は「6回目」が2組ありました。また「ご案内した人のご宿泊」も複数あり、ライトアップなどの観光案内が生きた感じはあります。


特に子ども連れのご家族に対して「マイカーを使わない」方針は、反発もありますし時世に逆行しているとも言えます。それでも、うちは「非日常」を楽しんでいただくために「目的地意識の強い人」を歓迎しています。
方向性を明確にしたうえで、どれだけ「ファン」を増やしていけるかが、来年以降の鍵。来年4月には水木しげる記念館がリニューアルオープンし、映画のブームもあって多少、人は動くでしょう。ただ、6期の鬼太郎アニメが始まった18年は連泊率が大きく下がりましたし、その年に初めて来られた人は、あまりリピーターになっていません。また「水木作品のファン=水木しげるロードのファン/宿のファン」とは、必ずしもなりません。ブームに乗らず、切り離して考えたうえで「水木しげるロードのファン」や「宿のファン」に導ければと思います。
とりあえず来年は、17年の値まで戻していくことを目標に、ファンベースを固めていきます。

18歳未満のみでのご宿泊について(最年少記録を更新して)

Yuhshi(妖怪さん)

今年の5月2日、中学3年生の女子一人旅のご宿泊を承りました。昨年まで、女性客のみでの最年少は高校1年生の夏(2020年)でしたが、今年は1月にも受験による中学3年生を受け入れており、最年少記録を2回も更新しました。


隠岐での催しに参加された子で、宿や交通、催しの申し込みなど、すべての手配を自分で行ったとのこと。ご予約の際も自身の想いを熱く記してくださっていて「学び」の意識の強さを感じました。ご到着が21時を過ぎていたのと、満室でほかの宿泊者の対応もあったことで、宿ではあまり話はできませんでしたが、かなり真摯で、しっかりした印象を受けました。


共有設備の多い交流型の宿として、18歳未満の女性を受け入れるのは、特にセキュリティ面において考えなければならないことが多々あります。受け入れ不可としている宿もあるようです。うちは「お酒で交流しない」「旅を知る、学ぶ」をコンセプトにしているので、むしろ歓迎の方針を示していますが、預かる責任として、以下の独自ルールに基づいて受け入れています。


※①:保護者の承諾はもちろん、予約後の連絡も保護者と交わす
※②:その日は成人男性不可で販売する(幸いにも、既に予約が入っていたケースはなし。母子旅で小学生男児がいた日はある)
※③:ドミトリーで予約されても個室で対応する


シャワールームが1か所しかないことや個室の構造による視点、交流の在り方による課題などから、一昨年あたりから、なるべく「客層が揃う」ように販売する方針ですが、18歳未満からのご予約は繁忙期が多いながらも比較的早く入るため、大きな支障は出ていません。ゆっくり寛いでいただけているとは思います。


今までの18歳未満の女性のみでのご利用は、通算の延べ日数は12日。一人旅が8日、2人組が4日。開業から2019年まではゼロ(18歳の高校生のみも僅か3組)でしたが、コロナ騒動後の20年に3日、21年に2日。昨年はありませんでしたが(18歳の高校生のみは延べ5日あり)、今年は早くも延べ7日あります(人数は4組で5人)。大半がゲストハウス系の宿を利用した経験がない人で、リピーターさんも連泊も複数います。


このあたりは、コロナ禍で客層や動向が変化したことから「公共交通機関で、目的地意識を持って来られる人を歓迎している方針」を強く打ち出した方向性が浸透してきたからだとは言えそうです(県民割・地域割・マイクロツーリズムに反対したのは批判も多々ありましたが、正解だったと思っています)。大学生も含め、学生の旅人さんは決して増えているとは言えませんが、20歳以下の比率が高くなっているのは、うちの在り方としてはありがたいです。


中学生や高校生を単独で宿に預けてくださるのは、コンセプトに共感し信頼していただけているからこそ。そこに誠心誠意、応えなければならない自覚は持っているつもりです。「宿泊者同士の対等で健康的な交流」を標榜し「お酒のトラブルなし」にも徹底しているので、18歳未満でも遠慮・委縮しない、それでいて安心できる空間づくりにも、拘っているつもりです。


18歳未満の女性を受け入れると穿った視点で勝手な憶測を述べられるなどもありますが、自分は、お酒で盛り上がる雰囲気や砕けた感じや、大人の男性同士の交流が大の苦手ですし「大人の遊び」や異性的な感情、あるいは下衆な話なども好みません。純粋に素直に楽しみつつ、真面目に語り合う雰囲気を好むほうです。中学生~大学生くらいの楽しみ方や遊び方、生き方のほうが共感でき、尊重したいことから方向性を定めていることを、ご理解いただければと思います(余談ですが、一人旅の成人女性も「お酒が苦手でも楽しめそう」という理由で選んでくださる人が増えました。こういったコンセプトによる“棲み分け”も大切だと思っています)。


「旅を知る、学ぶ」ための宿として、大学生はもちろん、18歳未満にも気兼ねなくご利用していただければと願うとともに、あらためて、信頼して預けてくださるご家族にも感謝の意を表します。ありがとうございます。

27日間の長期滞在

Yuhshi(妖怪さん)

今年2月下旬から3月中旬まで、20日間の企業インターンに参加される大学生のご宿泊がありました。
20日以上の長期宿泊は、初めての受理。基本的な方針が「旅宿」なので、連泊は大半が2泊、4泊以上は年に数組という程度。人数的にも、通算では7~8人に1人くらいです。


うちの個室は2室並びで、2019年以降は相性を考慮し、原則として「①女性客同士/②子ども連れのご家族同士」で揃える、「③男性のみと①②は同じ日に受け入れない/同一グループの2室利用は学生以外不可」と定めています(一部例外あり)。もう1室が「女性専用ドミトリー(現在は、繁忙日以外は個室で販売)」という構成なので、長期滞在が可能なのは①②の客層のみ。それも繁忙期は難しくなります。今回も予約をいただいた時点で3月4日と7日は調整しづらい状況でしたが、原則を守った状態で対応はできたので、受理に至りました。


ご宿泊いただいた人は、19歳の大学生の女性(滞在中に20歳の誕生日)。ゲストハウス系の宿は未経験でしたが、コンセプトに共感してくださり、事前連絡も丁寧でしたので、予約段階で信頼して迎えることができました。実際のところ、うちが「お酒で交流しない/旅を《学ぶ》コミュニケーション/お金をかけずに観光コンテンツを楽しむ」などを重視する方針なのもあり、高校~大学生(特に20歳以下)が最も相性が合う傾向はあります。


休日も含めて、全27泊。インターン先が徒歩2分の場所だったのと、学生であまりお金を使わない工夫をされていたので、殆どの日で3食とも自炊。朝は5時半に起き、夜は21時くらいに休むという健康的な生活でした。「学ぶ」への意識の強さもあって、真面目で堅実。休日も図書館へ通うなど、精力的に「学び」を楽しまれていました。
それでいて気さくで気取らない性格もあり、ほかの旅人さんともすぐに打ち解けましたし、4回目のご宿泊となるリピーターさん2人が、それぞれ4泊と7泊していただいたのとも重なって、かなり親しくなりました。もともと冬は「目的型」が主で客層が良くなる時期なのもあり、27日間ずっと良い雰囲気が続いて、楽しく過ごしていただけたとは思います。


彼女の滞在中、10日間はほかの宿泊者がなく、逆に満室が4日間ありました(02/22、03/05・07・08日と、すべて土曜日以外なのも、うちの宿らしさです)。1~3月は、入り込み数としては2019年の8割くらいの上に連泊者数も下がりましたが、長期滞在に助けられ、総数では同年を上回って過去最多になりました(彼女の27泊を除くと、19年比で約85%)。


ただ、うちは「行楽型」をターゲットにしていません。週末繁忙期は「車/グループ(大人数)」ではなく「公共交通機関/個人客(小単位)」を優先していますので、行楽型が主体になる4~5月は、全国旅行支援の延長も影響して厳しい状況になりそうです(この制度には不参画を選択しています)。とは言え「相性が合わない」のは互いに不幸。ゴールデンウィークまでは、あえてターゲットを絞る考えでいます。


昨年は日本一周勢の繋がりと延泊で5月中旬~6月上旬は善戦できましたので、このあたりの客層が来てくださるかと、「連泊率は低く平日の稼働は悪いけれど目的型にはなる7月」が、今年の鍵になりそう。とりあえず3月までの好結果を維持できればと思いつつ、今後も方向性は毅然と貫いて、ファン化に努めていきます。


今後も「学び」を目的とする人の長期滞在は、大歓迎。学生さんなどにはぜひ、ご相談いただければと願っています(現実的には、現在、長期滞在が受け入れできるのは「女性1~2名」の場合で、できれば「1名で、繁忙日はドミトリーになっても可」だと受理しやすくなります)。


なお、4月以降も「全国旅行支援」には参画いたしません。割引やサービスは「コンセプトに共感し、ルールを守ってくださる人」への恩恵として行うもの。特に、無機質なクーポン付与よりも、気持ちでサービスすることに徹します。

1月以降も「全国旅行支援」に参画しません。

Yuhshi(妖怪さん)

先日、来年1月10日以降も「全国旅行支援」が継続されると発表され、基準ルールも概ね確定しました。当宿は10月の開始時に不参画を選択しましたが、再検討した結果、1月以降も参画を見送ります。その分、今まで以上に観光案内や情報提供とサービスに努め「目的地意識」を持って来てくださる旅人さんに尽くしますので、ご理解・ご了承よろしくお願いいたします。


参画しない理由は、次のとおりです。
※①:割引したい対象ほどクーポンが付かなくなるため、基本料金を値上げする必要がある
※②:クーポンは本来、宿泊とは関係ないものなので、付与するために宿泊料金を変えたくない
※③:②と関連した見解として、そもそもクーポンの付与に賛同できない
※④:ワクチン3回接種の条件に賛同できない


まず個人客の場合、当宿の平日の料金設定で最も安いプランは、以下のとおりです。
※Ⅰ:学生および新卒社会人1年目の女性=1人あたり2,400円
※Ⅱ:同・連泊=1人あたり2,100円×日数


この場合、クーポンを付与する場合の1人あたりの最低宿泊料金が《平日=3,000円》なので、クーポンが渡せなくなります。今までの《平日=5,000円》よりも差額は小さいですが、割引率も20%に下がったため、「※Ⅱ」の料金を3,000円に値上げすると「宿泊者の支払額は2,400円(3,000円×80%)」となり、もともとの金額(2,100円)より高くなってしまいます。また、公正さを保つために「ほかのプランも“玉突き”で値上げしなければならず「支払額」としては今までより高くなってしまいます。
個人的には「宿泊料金が≪公正≫であるか」に基づいて販売したいと考えています。「クーポンが付くから実質○○円」ではなく「純粋に宿泊代だけで捉えるのが《宿》としての正しい在り方」だと思いますが、本来は”別物”であるべきクーポンを「宿で渡す」ために、宿泊代金に含めて考えざるを得ないことが、足枷になっています。


それでも、まだ個人客の場合は、最大900円を“玉突き”に値上げしても、実際の支払額は最大300円上がるだけなので、大きな差は出ません。問題は「未就学児が含まれる場合の最低基準」で、こちらは人数や構成によって値段が変わるため、下記のような状態になってしまい、公正さを保つ料金設定が、ほぼ不可能です(親・小中学生・未就学児すべてを1,200円上げるしか解決方法がないが、それでは「高校・大学生よりも小中学生のほうがが高くなる」という矛盾も起こる)。


※:母子旅(母親+未就学児2人)=4,200円+600円+600円=5,400円(クーポン付与には3,600円不足)
※:母子旅(母親+未就学児1人)=4,200円+600円=4,800円(同1,200円不足)
※:母子旅(母親+小中学生1人+未就学児1人)=4,200円+2,400円+600円=7,200円(同1,800円不足)


10~12月の制度だと「どのプランでも平日は基準額に満たない」でしたが、今回の改定で「本来、宿として割引したい《学生および新卒社会人1年目の人》や《未就学児連れの母子旅》などだけクーポンが付与できない」となってしまい「実質〇円の考え方だと、逆転現象が起きてしまう」のです。


これでは「参画するほうが、安くしたい人への恩恵にならない」ので、自分の気持ちとして納得できません。また、ワクチン接種の回数よりも「地域コンテンツに興味があり、予約段階からルールやマナーが守られている人を安くしたい」という気持ちもあります。


そこで今回も、参画を見送りました。10~12月は「女性1~4名でご宿泊の場合」の料金のみ、少し値下げしましたが、こちらは概ね適用しつつ、一部見直します。なお「片親+子ども(特に未就学児が複数人)」だと、女性専用ドミトリーの最低料金以下になることもあるため、今回も変更の必要がないと判断しました。また、ご大人のみ男女2名以上/男性のみについては、車主体になるため「公共交通機関で来てくださる人を安くする方針」を重視し、こちらも変更しません。


以上、ご理解・ご了承をお願いいたします。


なお、制度開始後の状況としては、10月下旬~11月上旬は隠岐へ向かわれる人など「鳥取県のクーポンは要らない」を客観的に判断できる人に、結構ご宿泊いただきました。一方で、電話が鳴る回数が増えましたし(現在はSMSのみで対応で、殆どが返答なく詳細不明)、11月に入ってからはビジネス利用の男性などから「ルールは守らないが安く泊まりたい」といった、悪質な問い合わせが複数発生し、勝手な批判もありました。また「《学生および新卒社会人1年目の人》のプランに、該当しない年代の人が予約/ファミリー専用で最も安い《母子旅》プランに、年配の男性が予約」も、多数ありました。後者は却下ですが、前者も間違いを伝えると料金差を納得されず“逆ギレ”されてのキャンセルばかり起こりました。「安さだけ」に惑わされる人ばかりが動いているのは、残念です。客層の変化もあって、11月と12月は、昨年の半分もご利用がありません。
不参画によるキャンセルは2件だけでしたが、ともに「土曜・車・40代」。逆に宿泊は35歳以下か50歳以上の社会人の一人旅に偏りました。今まで以上に「複数人」が減り、ファミリーも含めて3人以上は、1家族だけです。町の動向を見ても、年配者や高齢者のグループが急増した一方で「学生が旅していない/女性の一人旅の年齢層が高い」が顕著でした。


12月後半以降は、車やバイクで来る人が減り「目的地意識の強い人」が増えます。うちにとっては、客層が良くなる時期。表面的な安さに惑わされない人が、楽しみに来てくださるのを願うばかりです(数は少ないですが、今のところ1月以降の予約は良い人ばかり)。「旅宿」として、コンセプトやルールに「共感」してご宿泊いただける人への「心を込めたサービス」に努めることが大事だと思っていますので、地域を楽しむ“想い”のある人を、心よりお待ちしています。