「旅の宿家」鳥取境港❝縁❞ ブログ(^^♪

とにかく「旅」が好きな自由人。
「旅そのものと境港・水木しげるロードを楽しむ」に拘った「旅の宿家」(ゲストハウス様式)を、2016年8月26日にオープンしました。
https://guesthouse-en.jimdo.com/
女性客とファミリー主体の”遊び心”いっぱいの寛ぎの空間です!
米子や大山、松江、美保関、隠岐などへの起点としても生かせる「妖怪と魚の町」を楽しんでください!

2年たちました(その2)

昨年の同日と比較したデータを検証してみました(8月26日現在)。


「連泊を含む延べ人数」54人増加
「ご利用者数」    71人増加
「入り込み組数」   20組増加
「稼働日数」     1日減少


「女性の一人旅」   14人増加
「女性グループ」   1組増加
「子ども連れのご家族」17組増加
「男性の一人旅」   5人減少
「男性グループ」   2組減少
「男女混合グループ」 1組減少
「ご夫婦・カップル」 4組減少


「子ども(未就学児)」 28人増加
「子ども(小中学生)」 7人増加
「大学生・社会人1年目」5人減少


「連泊・中抜け」   12人減少


「男女比」
2017年=男性29.3%:女性70.7%
2018年=男性31.7%:女性68.3%


大きな変動としては、やはりご家族の増加。特に未就学児が大きく増えました。「女性の一人旅」は、学生が微減で20代が大きく減少しているのですが、一方で40~50代が増えています。
「男女混合グループ」「ご夫婦・カップル」の減少は、宿泊予約サイトからの受け付けを停止したため。「男性の一人旅」「男性グループ」は春先に予約違反が続いたために新規予約は車・バイクを全面的に不可にしたことが要因です。
「延べ54人増加」にもかかわらず「稼働日数がマイナス1日」なのは、5・7月の利用状況の偏りが要因。5月は入り込み数が1組減ですが稼働日数は3日減、7月は10組も増えているのに稼働日数は同じと、特定の日に偏りがちでした(8月も11組増加ながら稼働日数は2日増だけ。繁忙期ながらゼロの日が4日もありました)。連泊の減少もあって“貸し切り状態”の日が昨年より少ないです。
繁忙日の効率は上がったとは言えますが、宿泊予約サイトを多用していないため、閑散期の集客は、ほかの宿に奪われているかもしれません。
とは言え、コンセプトは大切にしていきたいですし、実際、客層は格段に良くなっています。ご家族同士のコミュニティも、いい雰囲気を築ける日が多くなりました。年齢が高めの大人のみのグループやご夫婦は、うちのコミュニティには合わない傾向もあるので、そこは「雰囲気重視」でいくしかありません。


人数的には増加しているものの「連泊・中抜け」が減少しているのは痛手。地域別に見た時に、大阪・兵庫・広島が大きく増加している一方で、東京・神奈川が大幅減。全体的に関西・中国地方が増えていて「近県から1泊」という感じになっています。


男性の一人旅やグループが減っているにもかかわらず男女比では男性が少し多くなっているのは、ご家族の増加によるもの。しかも「小学生男児」が大幅に増えていて、昨年はご家族も男性4:女性6くらいの比率だったのが、今年はほぼ同数というのもあります。


曜日別では、火曜日は7月の時点で昨年1年間の入り込み数を超えており、既に昨年より「18人も増加」。昨年は最少人数でしたが、今年は4番目です。日曜と木曜も、既に昨年より2人増。
一方で金曜は昨年の半数以下、月曜も6割程度です。金曜は、女性の一人旅は3番目に多いのですが、ご家族が最少で、男性がゼロ。ご家族は、昨年は土曜に集中し、火曜が極端に少なかったのですが、今年は3連休の中日(日曜)が好調だったのとお盆の分散化で、土曜と日曜がほぼ同数。意外にも繁忙期以外もご利用があった火曜が3番目と健闘しています。
男性のご利用は金・土・日・月に偏りがちですが(昨年春以降は土曜は基本的に不可)、金曜は昨年9人入ったのが、今年はゼロ。「金曜はバイクの人が多く(男性は全体にバイクか車でしたが)、その多くが『水木しげるロードの観光以外が目的』」でしたので、バイク不可にしたこと、水木しげるロードの観光目的を強調したことがあるでしょう。もともと水木しげるロードの観光客としても男性は非常に少なく、コアなファン層は仲間内で固まるのでうちには来ないですし、「旅人として魅力を感じる人」イコール「ゲストハウスの利用者層」とも言えない感じです。
なお、木曜に関しては昨年2月16日以降、丸1年半も男性のみでのご利用がありません。


曜日別の傾向は男女の違いが大きく、女性は「一人旅」「グループ」ともに土曜日が最多、木曜日が2番目に多いです。女性の一人旅は割と満遍なくご利用があり拮抗していますが、女性グループはなぜか土曜と木曜に集中。昨年もその傾向が強く、同じ「水木の日」でも、水曜は昨年も今年も最少(今年は唯一ゼロで、丸1年ほど入っていません)なのに木曜はともに2番目に多いという、不思議な結果が出ています。
男性も水曜には入っているので、「水曜に女性グループが入らないこと」と「木曜に男性が入らないこと」は、理由がよく分からない現象です。


いろいろ解析してみると面白いものですが、トータル的にはまだ全体目標の8割がやっと。特に閑散期の対策は急務です。
ただ、そこはやはり「境港・水木しげるロードの魅力を発信できるか」が鍵。「観光地型」には拘りたいですし、「ゲストハウス未経験者が安心して寛げる空間づくり」と「子ども連れのご家族同士が交流できる雰囲気」には重点を置いていきたいので、「相性」を考えると販売方法には悩まされます。
宿泊予約サイトは多用せず、窓口を広げずに、コンセプトだけ比較対象になるように宣伝できれば、と思うのですが・・・、結局ば「伝えることの難しさ」は否めません。


この後は新学期も始まってファミリー層は期待できず、豪雨被害を受けた山陽や山間部の鉄道復旧までは女子旅も減少しそうですが、地道に、堅実に「旅そのものと境港・水木しげるロードを楽しみたい人」に満足していただけるよう努めていきます。