「旅の宿家」鳥取境港❝縁❞ ブログ(^^♪

とにかく「旅」が好きな自由人。
「旅そのものと境港・水木しげるロードを楽しむ」に拘った「旅の宿家」(ゲストハウス様式)を、2016年8月26日にオープンしました。
https://guesthouse-en.jimdo.com/
女性客とファミリー主体の”遊び心”いっぱいの寛ぎの空間です!
米子や大山、松江、美保関、隠岐などへの起点としても生かせる「妖怪と魚の町」を楽しんでください!

10連休を終えて・・・。

今年のゴールでウィークは、おかげさまで昨年の倍近い人数にご宿泊いただきました。
初日から当日キャンセルに見舞われるなど期間中に4件のキャンセルが発生したものの、4月28日~5月4日はドミトリーのベッドも完全満室。5月3日に至っては個室が前日にキャンセル、ドミトリーも当日15時半を過ぎてからキャンセルが出るという厳しい状態でしたが、幸いにもすぐに埋まりました(こんな状況でも当日に宿を探す人が多くて驚きました)。


例年通り、個室のご利用は「子ども連れのご家族」が大半で、14組入り中学生以下が26人(連泊は1家族だけ)。28日と最終6日以外は、すべて中学生以下が入っています。
昨年はGWもお盆も男児がやや多く、今年も春休みは男児のほうが多かったのですが、GW中は男児9人、女児17人と、圧倒的に女児が主になりました。片親だけのケースはすべて「母親と中学生以上」で計5組(繁忙期は「片親だけの場合、子どもは中学生以上」に限定しています)。


女性ドミは4月28日~5月4日の7日間が満室になりましたが、2人組での利用も多かったです。このあたりは「個室に空室がないため」もあったと思います。昨年もそうでしたが、あまりドミトリーが動く時期ではないので「2名利用」のおかげで無駄なく収まったかもしれません。
一方で5日は一気にゼロになりました(27日も2ベッド空いていましたが、問い合わせはすべて男性ばかりでした)。
もともと少し平均年齢が高めの宿ですが、27日は全員が40歳以上、1日と4日は全員が30歳以上、27日~29日は60代もいました。2人以上のグループこそ半分は20代でしたが、一人旅は30~50代が主となりました。
最初の予約状況では連泊予定が結構あったのですが、1泊に減らした人が複数いましたしキャンセルもあって、結局は2人だけでした。


当日の空室の問い合わせ電話も28日以降、毎日5~10件ほどあり、21時になって電話してきた人もいました。1日は特に多かったです。
当日の電話は皆、ホームページや宿泊予約サイトで調べることなく、片っ端から電話をかけているような感じ。キャンセルで空いたところは、すべてホームページか宿泊予約サイトから埋まったので、今年は電話予約を1件も受けていません。4日以降は問い合わせが一気に減り、かなり差が出ました。


初日は熊本と千葉のご家族。ともに車で夜中に出発されたそうです。この日は男児3人と女児1人。“やんちゃ坊主”たちがにぎやかでした。
28日は個室に早々と女性グループの予約が2組入り、GWで唯一「ファミリーがいなかった日」。「三瓶山で出会った一人旅の女性2人が、偶然にも共にうちの宿泊者で、一人が車だったため同行してきた」という縁があり、その後も行動を共にされていました。この日は20代の2人組の女性と60代の一人旅の女性も仲良くなって、終始、一緒に楽しんでいました。
29日は夕食を宿で取られた人が少なく、宿泊者同士の交流も少なめで、23時には皆、寝静まっていました。夜よりも朝のほうがコミュニティスペースに集まっていた感じです。
30日はファミリー同士の子どもの年代が近かったのと、20代の女性2人が子どもたちの遊び相手になって、夜も朝も「かるた大会」。チェックインが遅かった1人を除く総勢11人で夕食会となったのもあり、宿泊者同士の親密度が高かったです。ファミリーが寝てからは女性ドミの4人で盛り上がっていました。
1日は、2人組の50代女性と一人旅の30代女性が、偶然にも「同じ職場の上司と部下」。全く別々の予約で、しかも2人組はキャンセルで空いたところに入った状態。若干、気まずかったようで、一人旅の女性は18時ごろに来られたのですが、外食&風呂などに出掛け、23時になってから戻られました。この日は韓国の女優さん、宮城からハーレーで来た40代女性、札幌から一人旅の30代女性と、個性豊かで面白い人が多く、各々とゆっくり話せなかったのが残念です。
2日は岐阜と新潟の中学生の女子2人が仲良くなり、長野から来た女性がめっちゃ個性的でした。宿での夕食は、この1人だけ。
3日は15時半過ぎに女性ドミが一人キャンセルになり、さすがに入らないだろうと思っていたところ、18時になって当日予約。その40代女性と20代の女性が仲良くなり、目的地が同じだったため、翌日は「二人旅」に出掛けました。23時近くに到着した20代前半の女子3人組が、見た目のおしゃれなイメージとは違って意外にも濃い旅を重ねており、アラフォー旅人さんと意気投合して、深夜1時ごろまで話し込んでいました。
4日はファミリーの6歳女子と、「鬼太郎大好き」な30代の一人旅、前日から連泊のアラフォー旅人さんを中心に、全体的に「鬼太郎ファン」の度合いが濃く、メッセージカードが一気に6枚も増加。しかも、半端なく上手です。翌朝は久々に「鬼太郎アニメの鑑賞会」でした。

5日はファミリー2組で食事会。金沢からのご家族の8歳の長女がすごく人懐っこく「馴染んだ」という点ではGWで一番でした。もう一家族は4歳と1歳の男児で、2家族一緒に銭湯へ出掛けるなど、家族同士の交流という点では、最も仲良くなった感じです。
最終6日は、隠岐から戻った40代女性1人だけ。日曜日や連休末日の夜は飛行機代が高く「うちにとまって朝イチの飛行機で帰った方が値段が安い」という理由でご宿泊いただくケースが時々あります。GW最後の食事を宿で取り、銭湯に出掛けて戻ってから早々に休まれ、始発便でご出発されました。


宿泊者同士の相性や雰囲気は悪くなかったと思いますが、27日~5日は毎日、子どもも含めて最低9人以上いましたので、女性ドミも含めていくつかの輪に分かれた日もありました。
3月末まで宿泊予約サイトから販売しなかったので最初は大半が公式ホームページからの予約で、ある程度はコンセプトが伝わっていたのですが、キャンセルで空いたところは宿泊予約サイトから入ることが多く、個室に関しては後から入った予約の人ほど、ほかの宿泊者と交流がない感じでした。
30日と4日は特に盛り上がって仲良くなった人が多く、雰囲気の良さは逐一。28日と3日は「二手に分かれた感じ」でしたが、それぞれの結束は強くなった感じ。29日と1日は個性的な人が多かったけれど、旅人同士の繋がりはあまりなく、もったいなかった気がします。
ご到着時刻が22時以降になったのが4組あった一方で、7時までにご出発された人も多く、28日をはじめ数組「全く顔を合わさなかった人」もいて、少し残念でした。


夜に「妖怪ショップゲゲゲ」へ手づくり体験に出掛けられたのは、28日の女子2人組とご家族が3組。20代の女性と「母親のみ+子ども」で来られるご家族の関心度が高いです。


昨年のお盆、一人旅の女性の“夕食難民”が続出したので、今回は毎日、夕食会を行いました。
2日と最終日は1人だけでしたが、概ね5~10人が参加、最も多い日は11人での夕食となりました。昨年のお盆は、車で来られた家族は予約されたか外食で、一人旅のほうが宿内で済ませる感じでしたが、今年は予約自体も取りにくかったため、宿内での夕食はファミリーのほうが多くなりました。
繁忙期に毎日、食材の買い出しと調理を行うのは大変でしたが、実際、外食に向かわれた人がいろいろ困ったので、安価で楽しんでいただくことはできたとは思います。


何しろ人出が多すぎて、特に飲食店に関しては、いろいろな話が挙がってきました。
海鮮丼の店へ「開店前に行ったのに1時間並んだ」というのが2組。「食べ歩き系」の「品切れ」も続出。自分も3日と5日、ご宿泊のご家族らと一緒に境港駅前の「大漁丸」へ行きましたが、ともに開店前から行列ができていて、3日は「席の案内を巡っての言い争い」が起きていましたし、正午の時点で「品切れ」のネタもありました。
また、海鮮丼を食べに行ったご家族が、日中のメニューと夜間メニューとの取り違いが原因で店のご主人とけんかになり「まちの印象を悪くして」帰られることになったのは残念です。


宿内では、子どもがおねしょしたくらいで大きなトラブルはありませんでしたが、課題としては、やはり駐車場。近隣にお願いして確保していましたが、車で来られる人が想定以上に多く、3日に限っては一人旅の女性も2人が車で、計5台。しかも多くが「翌日4日に観光」で、4日の宿泊者に影響を及ぼしました。
ご宿泊されるご家族は概ね「半日観光」となりますが、宿泊日当日に早く来られるケースと、夕方か夜に着いて翌日観光されるケースがあり、重なってしまうことは否めません。思えば昨年の8月14日と15日にも同じ現象が起きていますので、利用ルールを見直しています。


あとは、全体的に早くから予約される人が多かったため、キャンセルも例年より多め。また「予定を立てる前に宿を押さえていく」という感じから「2泊→1泊への変更」が個室で2組、ドミトリーで1人。ドミトリーは3泊で予約していた人と2泊で予約していた人が、4月中旬になってから全日程キャンセルされたのもあって、少し振り回されました(そのため逆に「本当は連泊したかった人」が1泊しかできなかったケースが2件あったのは残念です)。


このあと暫く、予約もまばらです。
そもそも7日以降「まちを歩いている観光客」が非常に少なく、GWの振り替えで休業にする店も多く、特に8日は、かなり閉まっていました。観光客はファミリー層が中心となり、普段でも「週末型」が進んでいるので、夏休みまでは、まちとしても厳しい状態が続くでしょう。
また、GWこそ「昨年の倍近く」なりましたが、春休みの宿泊者は1割ほど減、4月の平日や、この先の予約状況も昨年以下。3~6月で総合的に見ると、微増にしかならない感じです(GW明け~7月上旬だけを見ると一昨年が一番ましで、競合などもあり閑散期は年々下がっていますので、厳しい感じです)。


「10連休」については世論もいろいろ述べられておりますが、本質的には「連休型」よりも「休暇型」の社会改革が必要ではないかと思います。サービス業など、10連休中も職務に当たっていた人たちが、閑散期に休めるとしても、せいぜい3連休くらいまでですし、観光振興においては、ただでさえ季節や曜日による差が激しいので、平準化して「細く永く」「ブームをつくらず」、「まちのファンをつくる」ような施策でなければ、本当の潤いはないかもしれません。


ご宿泊いただいた旅人さんには、過去の課題を生かして最大限に楽しんでいただけるよう努めましたが、「境港・水木しげるロードとしての満足度」としてはどうだったのかのほうが重要、それが高まらなければリピートには繋がらないので、今後の課題も明確になった気がします。