門限と消灯
うちは一般的なゲストハウス様式の宿とは異なり「門限」は定めていますが「消灯時間」は決めていません。
ホテルや旅館でも門限があるところは少ないので「一般的ではないルール」だと思います。
先日、この件について「宿泊者でない人」からの質問(疑問の追求)があったので、理由を記しておきます。
現在、「門限」は「22:30」に定めています。
理由は次のとおり。
1・水木しげるロードの夜間ライトアップが「22時まで」のため、道路の照明が落ちるうえに人通りが減るので、安全面を考慮。
2・観光客向けに夕食対応している飲食店が少ないうえに、「食事型の店」の大半が「22時ごろで閉店」するため。深夜まで飲み歩く店は少ないし、そんな客層もめったにない。戻るのが深夜零時を過ぎた人は通算でも数人程度しかいないので「縛り」を設けても特に影響はない。
3・戸締りは宿側が責任をもって行うこととして「宿泊者に管理させない」方針。「玄関」に関しては「無制限に自由な出入り」はさせず、暗証番号も教えない。ちなみに「早朝出発の場合」も「ご自由に出てください」にはせず、必ず時間に合わせて自分も起きて見送っている。
例外として「妖怪ショップゲゲゲでの手づくり体験に参加する場合」は「観光目的の理由が明確」なのと、宿の真裏で徒歩1分もかからないので超過可。「22:30以降のチェックイン」は「要連絡」です。
なお、少し前までは「23:30」でしたが、春休み前から1時間早めました。
ユースホステルなどは門限を設けているところもありますから、宿の雰囲気や観光地としての方向性も含めて決めています。
一方で、多くのゲストハウス様式の宿が設けている「消灯時間」は、「宿泊者の裁量」に任せています。
建物の構造的に、個室2室同士は横並びで話し声などの影響はありますが「女性専用ドミトリー」とは階も位置的にも離れており「中間に位置するコミュニティスペースでの話し声は、客室への影響が少ない」です。
個室の客層はファミリーが多く「部屋に入ったらすぐに寝ますし、大半が早寝早起き」。繁忙期は「子ども連れのご家族が入る日は、隣室も同じ条件で揃えている」ので、時間的なすれ違いもなく「お互いさま」の感覚が強まります。
ドミトリーに関しても大抵、部屋の電灯は相談し合っているようですし、部屋への出入りさえ気を付ければ支障はないと感じます。
近隣の民家も隣に1軒あるだけで、宿内の声が大きく漏れるわけでもなく、こちらも影響を及ぼしません(むしろ遅い時間の玄関の出入りのほうが問題ありと考えています)。
そして「予約ルールが守られている人は、宿のマナー違反もない」と、信頼して接していますので「最初の段階」を締めていれば、来られてから細かいことを注意する必要もありません。なので、宿泊人数が多いときでも、さほど非常識な行動は起こりません。
ついでに言えば、シャワーの利用時間も決まりはないですし、チェックアウト時間も「アバウト」です(ただし早期チェックインは体調不良など以外は不可で、荷物の預かりのみ)。
連泊でもないのに「昼間に戻って来て寛いでいる人」「昼過ぎまで寝ていた人」「昼ご飯を宿内で食べている人」が何人もいます。最も遅いチェックアウトは「16時」でした(「荷物だけ預かっていた」とかではなく、出入りしながら部屋も使っていました)。
うちは、こういったことも許しています。
ただし、やはり「予約ルールの順守」が基準なので、今は受け入れることはないですが「一切観光しない人」は認めていません。あくまでも「まちを楽しむ」うえでの“緩さ”が大前提です。
独自のルールですが、地域性、客層、目指す方針――などから決めていることとご理解ください。
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