「旅の宿家」鳥取境港❝縁❞ ブログ(^^♪

とにかく「旅」が好きな自由人。
「旅そのものと境港・水木しげるロードを楽しむ」に拘った「旅の宿家」(ゲストハウス様式)を、2016年8月26日にオープンしました。
https://guesthouse-en.jimdo.com/
女性客とファミリー主体の”遊び心”いっぱいの寛ぎの空間です!
米子や大山、松江、美保関、隠岐などへの起点としても生かせる「妖怪と魚の町」を楽しんでください!

3日間にぎやかになりました!(^^)!

3日から5日にかけて、延べ15組29人にご宿泊いただきました。


【3日】
女性専用ドミトリーのベッドが一つ空きましたが、子どもも含めて総勢12人! 半数が21時以降の到着で多くが集うことはなく、夕方に戻られた埼玉からのご家族と18時半すぎに来られた横浜からの女子旅さんが、スーパーで買ってきた食材でまったり夕食。子どもたちが寝られてからは、到着が遅めだった女子2人が寛いでいました。

◎ご夫婦と1歳男児(埼玉)=2日から3連泊で、大山や安来をゆっくり堪能、4日の夜は直売センターで買われた魚を捌いて、夕食に振る舞われました。自由奔放な1歳児の「はるくん」は、3日と4日は、ほかの宿泊者のマスコット的存在。常に、ほかの旅人さんに遊んでいただいていました。


◎ご夫婦と3歳男児・1歳男児(広島)=3歳のお兄ちゃんが鬼太郎大好きで、早速ちゃんちゃんこを買ってもらい、ずっと着て歩かれました。下の子はおとなしい感じ。翌日は出雲大社を経て温泉津温泉へと向かわれました。


◎50歳代女子2人旅(富山)=出雲〜境港〜岡山と満喫。夜遅くまで食事に出掛けて海の幸を楽しみ、早朝も散歩に出られるなど、健康的でパワーあふれる旅を楽しまれていました。


◎30歳代前半の女子旅(横浜)=1週間ほどの長旅。隠岐で3日間過ごした帰りで、翌日は大山へ。さらに鳥取砂丘へ向かわれるそうで、翌日の宿を予約していなかったらしく、一生懸命探していました(無事、鳥取駅近くで取れました)。スポーティーな大人の印象でした。


◎20歳代前半の女子旅(愛媛)=新卒社会人1年目でした。松江のエヴァンゲリオン展がメーンで、友人と合流して楽しむと話していました。おとなしいおっとりした印象でしたが、一人旅も好きなようでした。


◎20歳代後半の女子旅(長野)=3日から2連泊で、車での一人旅。出雲などへ行かれ、5日は岐阜まで大移動されました。珍しい「初ゲストハウスでの連泊」でした。


【4日】
完全満室で計11人と大盛況! 20時すぎには全員が到着され、外食に行かれた人は少なく、さすがに全員はそろいませんでしたが、22時過ぎまで常に7〜8人がコミュニティスペースに集い、連泊のご家族が購入された刺し身などを一緒に頂きながら盛り上がりました。ひと段落してからは、外食から戻られた2人組女子のプランニングとなりました。

◎ご夫婦と1歳男児(埼玉)=前日より。


◎母親と小学6年生男児(大阪)=午後に到着し、半日かけて水木しげるロードを堪能。親子ともども、大阪人らしいノリの良さで場を盛り上げてくださり、夜は1歳児「はるくん」の、いい遊び相手でした。親子で結構、ゲストハウスを利用されているそうです。


◎20歳代前半女子2人旅(山梨&福井)=大学の同級生同士。お一人は名前が「みずき」さんで、しかも水木しげる先生と同じ3月8日生まれでした! 食事に出掛けて夜遅く戻られから翌日のプランを計画。出雲大社や仁摩サンドミュージアムへ向かい、最終日は鳥取砂丘も楽しまれるそうで、かなりアクティブです。


◎20歳代前半の女子旅(東京)=栃木出身、早稲田大卒の新卒社会人1年目(うちは相変わらず“早稲女率”が高いです)。14時過ぎから水木しげるロードを楽しみ、朝早く松江城へ向かわれ、そのあとは広島だそうです。「47都道府県を踏破済み」とのことで、一人旅が好きな感じ。陽気な性格で、場の盛り上げ役でした!


◎30歳代前半の女子旅(京都)=夕方と夜は水木しげるロードを堪能し、始発で大山登山へと出掛けられ「無事に下山しました」と早々にお礼のメールをいただきました。山好きで「長野に住みたい」と話していました。植田正治写真美術館へも行かれるそうです。落ち着いた温和な感じで、気遣いのしっかりした大人女子でした。


◎20歳後半の女子旅(隠岐)=ポーランドから隠岐へ移住して9か月、役場で働いているそうです。ポーランド人は「初」! 翌朝から水木しげるロードと美保関の観光を楽しまれました。日本語は話すのも書くのも堪能で、よく勉強されていると感じました。


◎20歳代後半の女子旅(長野)=前日より。


【5日】
この日は個室2組のみで、かなり落ち着いた雰囲気になりました。ご家族は早めに休まれ、女子旅さんは食事と銭湯に出掛けたので、夜は一緒になりませんでしたが、朝食時はご一緒に寛いでいました。

◎ご夫婦と2歳女児と生後7か月の女児(兵庫)=午前中に到着し、ゆっくり水木しげるロードを堪能。2歳のお姉ちゃんは、最初は緊張していましたが慣れてからはご機嫌になりました。お母さんが海外を“放浪”していたことがあるそうで、子どもとの会話が英語交じり。7か月は今までの「最年少」です!


◎50歳代と40歳代の女性2人旅(石川&神奈川)=ご出身は富山と新潟だそうで、出雲で合流されて夕方に境港へ来られました。お一人はユースホステルを愛用して来ていて、「旅宿」にまつわる面白いお話を、夜遅くまで聞かせていただきました。


3日は6組12人、4日は7組11人、5日は2組6人となりましたので、チェックイン・アウトとも時間がまちまちになり、ハードではありました。が、昨年と違って制約を設けながら予約販売を行ったので、条件が近い人同士になり、気遣いが少なく雰囲気もまとまったとは思います。ドミトリー利用者同士や個室の隣室との“相性”は、昨年より良かったと感じています。
とは言え、早朝出発の人が早めに床についている中で夜遅く洗濯機を使う人が出るなど、もう少し目が配れればと、宿泊者が多いときは緩く自由にさせすぎても良くない面もあると感じる出来事もありました。
「コミュニティスペースの雰囲気」と「寝る環境」には拘っていきたいので、そこは課題を追求していきます。


今日は一転して、静かな夜。4か月連続だった「6日の女性1名の当日予約」も途切れました。
しばらく閑散期に突入です。水木しげるロードのリニューアルが完成する夏休みまでに、宿の設備もリニューアルする予定。外装の写真を貼り替え、シャワーを安定して使えるように直し、雨漏りの跡がある2階個室の天井を張り替えます。いまさら、って感じですが、さすがにもう少し小綺麗にしないと、と思いました。
また、宿のコンセプトが伝えにくく、利用者との相性にムラがあるため、大手の宿泊予約サイトへの登録をやめました。一方で、ほかの社への登録を開始します。どうなるか分かりませんが「数」よりも「質」という考えは変わっていません。新たな方向性を見出していければ、と思っています。

GW後半は3日と4日に集中!

今日から1歳児を連れたご家族が3連泊。人懐っこい男の子は、到着してすぐにコミュニティスペースを“探検”しまくっていました。疲れたのか、早々とお休みです。


今日は“貸し切り状態”ですが、明日3日は女子ドミが1ベッド空きのみ、明後日4日は完全満室になりました。とは言え5日になると半減し、6日以降は閑散期に突入です。昨年は、個室は4人家族ばかりでしたが、今年は2人組も複数。一方で女性ドミは一人旅が主。GW全体では、入り込み組数は昨年より3組増ですが人数的には3人減で、子どもも乳幼児が多いです。


昨日は一人旅の女性1人で、和歌山から宮崎へ帰る途中、水木しげるロードを楽しみに来てくれました(^^♪
あいにくの雨となりましたが、朝からロードを散策し「鬼太郎」「ねずみ男」「死神」とすべてに会えてご満悦で、出雲→広島へと向かわれました。
「初ゲストハウス」で、今夜は広島でホテルに泊まるとのこと。先日の隠岐旅2人組も「初ゲストハウス→ホテル」でしたが、うちは「ゲストハウスっぽくない感じ」がウケるのか、こういった旅人さんが多いです(^_-)-☆


さて、水木しげるロードのGW中の催しですが、水木しげる記念館で子どもたちへの限定プレゼントがあるようです。ロードとしては特にありません。振興会が機能していないためイベントが減少しているのは大きな課題なので、リニューアル完成後の夜間ライトアップに絡めて「土曜夜市」など計画中です。
ということで、明日はちょっとしたイベントを企画しています。


楽しんでいただいて「また来たい!」と感じていただくことが一番!
ご宿泊自体は明日と明後日に集中しますが、合間を縫って、水木しげるロードを楽しんでいただくことに努めていきます(@^^)/~~~

いろんな「個性」がある――

昨日は、聴覚に障碍がある人にご利用いただきました。
すべて筆談での対応でしたが、通常通りの観光案内に努め、夜はライトアップを鑑賞していただき、朝から美保関へ向かわれた後、水木しげるロードを楽しんでいただきました。
「旅を楽しむ想い」は強く持たれていて、海外も楽しんでいられるようでした。名古屋の人でしたので、伊勢や豊橋の話も出ましたし、ゲストハウスも結構、利用されているそうで、「旅」に関する幅広い“会話”ができました。

以前にも「少し聞こえにくく補聴器を付けている」という人のご利用がありましたが、その人は、はっきり、ゆっくり話せば会話ができましたので「言葉」を使わない対応は初めてでした。
とは言え、特別なことはなく、普段は口述なのが筆記になるだけのこと。普段通り丁寧に、「旅を楽しんでいただくサポート」に徹することで“気持ち”は通い合ったと思います。


開業して1年半、これまでに自閉症や発達障害の子どものご利用や、一般的なゲストハウスでは難しい特殊なケースも受理してきました。「うちじゃなければ駄目だった」と自負しているケースもあります。
そのたびに思うのは、「特別なことは必要ない」ということ。それぞれの「旅の目的」と、その人の「個性」に合わせて“気持ち”で応対するだけで、特別な気遣いよりも自然体が一番だと感じています。


ただ、今回も思ったのは、やはり「事前やり取りを密にすることの大切さ」。
ご予約の段階から「文書」で明確なやり取りができていたことで、信頼していただけたと思っています。
この点はすべての利用者に言えることですが、「個性」が強いほど「予約の時点から関係性が始まっている」と意識することは大切、と感じました。


明日からゴールデンウィーク。明日28日と5月3日に予約が偏っており、ともに人数は10人。一方で29日〜2日と5日以降は余裕で空室ありです(4日は女性ドミが1人だけで3ベッド空いているのに、完売の個室ばかり問い合わせがあって、うまくいきません)。
昨年は4人家族ばかりだったのが、今年は2人組が多いこともあって、現時点で連休中の総人数は昨年より10人減。でも、それくらいのほうが雰囲気づくりはできるかな、と。昨年は5月3日が13人(子どもが多かったので)、4日が12人、5日が8人すべて1泊だったので、はっきり言って大変でした。今年は連泊が2組いる分、ちょっと余裕はあります。また、ホームページの仕様を変えたので「安易な電話での問い合わせ」は減っています。
うちの客層から、繁忙期の当日予約は少ないので、前半は“確定”かな、と。あとは天気次第。晴れる日が多くなるといいのですが・・・。
連休中もなるべく、合間を縫って、旅人さんに楽しんでいただけるよう努めてます(@^^)/~~~

昭和の名曲の話(宿とは関係ない話題です)

閑話休題。
宿とは全く関係ないですが、参考までに、昨日のブログのラストで「遠野物語」の歌詞を紹介したので、それに関連した話。私が選ぶ「後世に残したい昭和の名曲ベスト5」です!


実は1970〜80年代のフォーク、ニューミュージック系が好きで、EPレコードを920枚ほど所持しています。レコード盤がこの世から姿を消し始めた1990年ごろから集め出し、20歳代前半のころは誰も知らないようなアーティストを発掘するのに熱を入れていました(中学生のころから流行には目もくれずでしたが)。


全国の中古レコード店などを紹介した「レコードマップ」を2003年ごろまで毎年、購入していて、90年代は「各地の中古レコード店を廻っており、その延長で観光」というスタイルでした。
徐々にレコード蒐集と「旅」のウエートが逆転した感じで、本格的に「旅」を始めたと言えるのは03年以降。近年は中古レコード店が激減しているうえ、発掘し尽くした感もあり、さほど蒐集への熱意はないですが、神戸や大阪に行く機会があった際は、時間を割いて廻ることもありました。
まぁとにかく「マイナー志向」です(^_-)-☆


◎私が選ぶ「後世に残したい昭和の名曲ベスト5」(EP発売された曲)
★「遠野物語」飛行船(1976年)
★「物語―ドラマチック―」阿呆鳥(1981年)
★「哀舞」Voice(1984年)
★「未来」ZIGZAG(1985年)
★「ファイヴ シャドウ」RIKA(1986年)


鈴木一平さんの「雨の糸」(1982年)、稲葉喜美子さんの「川花火」(1984年)も最後まで迷った名曲です。


ちなみに、シングルカットされていない、アルバム収録のみのベスト5は次のとおり。
これもまた「マイナー」です(^_-)-☆


◎私が選ぶ「後世に残したい昭和の名曲ベスト5」(アルバム収録のみの曲)
☆「心はぐれた日から」とんぼちゃん(1975年)
☆「初雪」音つばめ(1978年)
☆「ラストショウ」あんべ光俊(1979年)
☆「愛が通り過ぎて」阿呆鳥(1981年)
☆「ロマンチック」RIKA(1987年)


ほか、沢田聖子さんの「にぎやかな悲しみ」(1983年)が、本当に僅差。城之内ミサさんの「気まぐれ白書」(1988年)、伊藤敏博さんの「夕方族」(1983年)も大好きです。


小林倫博(みちひろ)さんや四禮正明さん、新田一郎さん、下成佐登子さん、吉野千代乃さんなども名曲多数で、その日の気分で聴きたい曲は変化します。今でも宿泊者がいない日は、自分の世界に浸っています!


リアルタイムをとっくに過ぎてから聴くようになったアーティストもいるので、同世代でも知らない人が多いかも(#^.^#)

境港と遠野のつながり

先日、「岩手県遠野市が大好きで、岩手ばかり旅している」という40代女性にご宿泊いただきました。
15時過ぎにご到着してすぐ美保神社へお参りされ、翌日は朝から「かいがん」で朝食を採って水産物直売センターあたりを楽しんだ後、水木しげるロードを観光。その後は鳥取砂丘方面へ向かい、3泊4日で鳥取縦断の旅を楽しまれたそうです。

岩手県遠野市は、柳田國男の『遠野物語』の舞台となった町で、河童や座敷童子などが登場する「遠野民話」の伝承で知られる山間の町。人口は2万8千人強と境港よりも少なく、過疎化・高齢化が進んでいます。
遠野市の観光振興は「“物語”が息づき、心と自然がふれあう故郷遠野」をコンセプトに、日帰り型から宿泊型への転換を目指しており、「『物語』というソフトの充実」「市街地観光の再構築」「語り部等人材活用の見直し」など15項目の対策構想をまとめています。


この遠野市と境港市は「妖怪文化の普及に貢献した地域」として繋がりがあります。
「世界妖怪協会」(永久会長:水木しげる)が遠野市・境港市・徳島県三好市を「怪遺産」に認定している縁で、地域活性化の推進や観光誘客を図ることを目的として、毎年「怪フォーラム」を3県持ち回りで行っています。今年は遠野市で、来年は境港市で開催予定です。
(なお、濃い繋がりはありますが「友好都市」の関係は結ばれておりません)


自分も岩手県は「好きな都道府県ベスト5」に入る地(北海道・青森・岩手・鳥取・島根がベスト5、秋田・宮城・山口が僅差で次点)。
特にこの遠野市と、宮沢賢治ゆかりの地で童話館や記念館がある「花巻市」、鉄の町として知られる「釜石市」、浄土ヶ浜などの景勝地がある「宮古市」、「あまちゃん」で一躍有名になった「久慈市」は大好きです。
初めて遠野を訪ねたのは1994年か95年で、夏の初めごろでした。あまり天候が良くなく肌寒い中を自転車を借り、まさに「飛行船」の「遠野物語」の歌詞(後述)のごとく「福泉寺」や「カッパ淵」などの名所を駆け巡りました。その後4回、訪問しています。
(写真は2014年に訪ねた時のもの。この時は市街地のみを観光。遠野駅にはホテル「フォルクローロ遠野」が併設されていました)


ご宿泊いただいた女性は「遠野ユースホステル」を愛好しているようで、遠野観光の現状に関する話をいろいろ聞かせていただくことができました。自分は、JR釜石線遠野駅駅舎に併設されていたホテル「フォルクローロ遠野」を愛用していたのですが、駅舎の改築に伴って2015年に廃業したのが残念です。駅前には「河童の衣装で接客するおっちゃんがいる名物飲食店」があったのですが、こちらも今はないと聞き、残念です。
また、遠野市には現在、産業体験と一体化したゲストハウスがつくられていますが、外部からの人が運営しているようで、地域おこしとしては住民との関係性で課題もあるようです。


今年の「怪フォーラム」は、まだ日程が分かりませんが、状況次第では休業して駆け付けることも検討しています。
また、来年3月末には、東日本大震災で甚大な被害を受けたJR山田線「釜石―宮古」間が、実に8年の時を経て開通。JRから「三陸鉄道」に移管され、南北に分断されていた「リアス線」が、「盛」(大船渡市)から「久慈」まで一本で繋がります。この復旧後は、必ず旅に出ようと決意しています(花巻の大沢温泉で行けずじまいとなっている地もありますし、宮沢賢治童話村は何度でも行きたいので)。


最後に、私と親交がある釜石市出身の歌手・あんべ光俊さんが、飛行船というフォークグループを結成していたころの名曲「遠野物語」の歌詞の一部を紹介。この歌は自分の中で「後世に残したい昭和の名曲ベスト5」の一つです!(ちなみにNSPも1982年に「遠野物語」という曲を発表しています)




時刻表の地図を指でなぞってゆくと
心のアルバムにしまってた なつかしい駅につく
最后の夏だから 思い出だけがほしかった
人を傷つけても それを思い出にした


遠野の町に 白い日記を ボストンバッグに つめて来た僕に
昔々のおとぎ話で ページを埋めてくれた君


明日は帰るという 月夜の晩の福泉寺
好きだと口づけた すすきの野辺よ


(――中略――)


遠野の町を 自転車に乗りすずんだ 笛吹峠で
この町が好きと云った 君の眼は仔馬のように 澄んでいた


あの町に帰りたい あの頃をやり直したい
今でも残っているだろか 古い曲り家よ


「遠野物語」/作詞・作曲:安部光俊/歌:飛行船(1976年8月発売)