「旅の宿家」鳥取境港❝縁❞ ブログ(^^♪

とにかく「旅」が好きな自由人。
「旅そのものと境港・水木しげるロードを楽しむ」に拘った「旅の宿家」(ゲストハウス様式)を、2016年8月26日にオープンしました。
https://guesthouse-en.jimdo.com/
女性客とファミリー主体の”遊び心”いっぱいの寛ぎの空間です!
米子や大山、松江、美保関、隠岐などへの起点としても生かせる「妖怪と魚の町」を楽しんでください!

21日は「境港妖怪検定」と「水産まつり」

21日(日)、恒例の「境港妖怪検定」と「水産まつり」が行われます。


「境港妖怪検定」は昨年、台風の影響もあって受験者は過去最低。また、難易度が上がったのか受験者の勉強不足だったのか、初級、中級とも合格率が過去最低でした。
調布会場のほうが受験者が多く、合格者も多かったので、境港で受験するメリットを設けるなどがあっても良いと思います。例えば、水木しげるロードの店を前日か当日に訪ねればヒントがもらえるとか、地域との繋がりを生かせば、より有意義になるのではないでしょうか。
また、当日たまたま来られた人に検定の存在を知っていただくためにも、店舗にサンプル問題を置くなど「来年以降に繋がる」取り組みがあってもいいと思います。


うちに泊まられた人は、初級の大学生は合格しましたが、上級を挑戦し続けている男性は玉砕。転職されたようで今年はリベンジに参加できないようです。初級合格の学生さんも、中級は次回以降に持ち越されるようです。
今回は、3月の「生誕祭」に来られた人が初級に挑戦。もう一人、初級の受験者が泊まられる予定なので、お二人で突破していただけるよう、前夜も勉強に協力できればと思います。


ついでに言えば――、「『妖怪』そのものの知識を問う検定」と「水木しげるロード(水木作品)についての検定」を、別々に実施されれば、もっと面白い気もしますが・・・(「ご当地検定」飲ブームが過ぎ去りつつある今では、あまり意味がないかな・・・)。


「水産まつり」のほうは、7日に行われる予定でしたが、台風により延期。
検定とは関係なく来られるご家族やグループには、併せて楽しんでいただければと思います。
写真は昨年の様子です。

出雲駅伝・松江水灯路

例年どおり、出雲駅伝へ観戦に出掛けたのち、あいさつ回りなどをしつつ観光。松江水灯路へも立ち寄りました。


出雲大社の神門通りへは半年に1回は訪ねますが、数軒は店舗が変わります。土着の強い店ほどなじみではあるのですが、5年くらい前と比べると新しい店の勢力が、かなり強くなりました。


島根和牛のライスバーガーなどを取り扱っていた「絆屋」さんの場所には、新たに「えびのや」が入りました。「絆屋」で扱っていたハンバーガー類は残っているのですが、飲食スペースがなくなってせんべいなどの商品が並べられています。この商品は境港でも販売されていて、目新しいものではありませんでした。
うちの宿で昨年の今ごろに始めた「メッセージリレー」は、この「絆屋」さんが行っていて、40数冊も続いており「宿でやったら面白そう」という話になって、まねさせていただきました。“元祖”の廃止は残念です。


すぐ近くには「すなば珈琲」が1か月ほど前に出店。併せて寿製菓さんの商品が並んでおり“コラボ企画店”という感じです。「すなば珈琲」イコール「鳥取ブランドの一つ」だと思うので、島根県への進出は・・・、少し複雑。ネームバリューで人気店になりそうな気がしますが、ほぼ向かい側に「大社珈琲」さんがあり、雰囲気がいい店なので、うまく競合していってほしいと願います。


少し脇道に入ったところには、昨年末に「出雲チョコレート工房」が誕生(すいません、春に行った際は見落としました)。シンプルでおしゃれな店構えで、看板などがチョークで手書きされているのが好み。工場見学もできます。「本通りから離れた隠れ家的なしゃれた店」なので、流行に乗る感じではなく、地道に顧客をつかんでいくことでしょう。個人的には非常に好みです。


「松江水灯路」は毎年、9月~10月に開催されています。
幻想的な雰囲気に癒されるので、いつも駅伝の後で見に行きます。催しとしても手づくり感やぬくもりが感じられて(ボランティアさんが点灯する様子から見るからでもあります)、時間ギリギリまで堪能しています。


ちなみに今回も「縁結びパーフェクトチケット」を利用。
境港⇔出雲を往復するだけで最低3,500円かかるので、一日で元が取れるのですが、境港―松江間のバスの本数が少ないため、“裏技的”に米子空港連絡バスを利用。今回の交通費は3,770円で、実質的には12,000円分ほど乗りました。
このフリー切符を使う場合は「松江を拠点に2泊」か「境港と出雲(松江)で各1泊」が最も効率的ですが、境港を拠点にできなくもありません(うちに泊まって連泊にし、利用された人もいます)。
女性客は公共交通機関で来られる人が圧倒的に多いのですが、うちに泊まる人は移動型が多いのもあって意外と存在を知らなかったりするので、うちに来られてから利用を決められる人も多いです。
車窓の風景や、乗り継ぎの細かい情報などを仕入れるためにも、観光気分に没頭して、いつも利用しています。

「観光客」としての20年

水木しげるロードの大リニューアル完成から2カ月が過ぎました。
そして、自分が「観光客」として初めて水木しげるロードリニューアルを訪れてから、20年がたちました。


当時、勤め始めたばかりの新聞社が島根県の地方紙と繋がりがあったことで水木しげるロードに関心が芽生え、20年前の9月の連休に山陰旅を決行。このとき、鳥取県は学生時代に次いで2回目、島根県は初踏破でした。


その時の印象は――、
「楽しい」と「安らげる」に尽きました。
もともと「まちづくり」や「観光での商店街活性化」に関心があったのですが、「まちづくり」の本質を“衝撃的”に感じ、先例のない取り組みと、故・水木先生の生き様を受け継いだ町の人の“遊び心”に惚れ込みました。


ブロンズ像や店は現在の約半分、まだ水木しげる記念館は存在せず(現在とは別の場所に計画中でしたが、翌年に発生した鳥取県西部地震などで延期)、今ほど徹底していたわけでもありませんでした。当時は“町歩きが好きな旅好きの個人客”が、今よりもはるかに多かったと思います。


「こんなに楽しい! 妖怪の町」(五十嵐佳子:著、実業之日本社:2006年刊)の、特に素晴らしい一文を引用して表現します。


≪もしかしたら、なんでもない町のたたずまいに、あら、と拍子抜けする人もいるかもしれない。昭和30年代を思わせる、いかにもひなびた感じの商店街だ。同じようなお土産をどっさり並べた、どれがどれか区別がつかないほどよく似たお土産屋さんがざわざわと軒を連ねる町を思い描いていたなら、たぶん、ものたりなさを感じてしまうかもしれない。
でも、このなんでもなさが、徐々に効いてくる。
ふだん着の町だからこそ、じわじわとおもしろさがにじんでくる。
町の人々の日常に、妖怪のエッセンスが無理なく自然に溶け込んでいるからこそ、やがて人の世界に、妖怪の世界が淡く二重写しにみえてくる。そして、じんと、心にしみてくるのだ。
それが妖怪の町・境港と、これみよがしなつくり物の観光地との大きなちがいといっていい。≫


2時間くらいの滞在で、こういう感覚に“はまり”、すごく新鮮さを覚えました。
全く時間が足りず、約20日後に急遽、再訪したほどでした。


観光地化が進みかけてお土産品も置いているのに、なぜか「商売っ気」を全く感じなかったこと。それでいて、コミュニケーションが楽しめたこと。「店の中で寛いでいてほかの旅人と親しくなる」といった雰囲気があって個々の店の強烈な“個性”に、嵌り、その中で徐々に、自分に合う店や好みが出てきました。
「旅先で知り合った人」とは親交が続くものですが、「店」という空間を介するのが水木しげるロードの大きな特徴で、その空間が醸し出す居心地の良さに時を忘れがちになりました。だから、ほかの土地よりも親しくなる人が多く(回数を訪ねてきたのもありますが)、特に10年ほど前にロードで知り合った2人の男性とは、旅仲間として今も深い親交があります。
まだ創世期の雰囲気のまま伝え続けている店もありますので、ずっと受け継がれてほしいです。


今、町のイメージは一新されました。
時代の変化もありますし、客層も変化していますし、すべて「昔は良かった」とは思いません。
「今のほうがが良い」と思えることもいっぱいあるわけで、その中で「もっと」を考えたいのと、“想い”の部分で、創世期に感じた“感覚”を大切に抱いていたいと思います(人によって「良い」と感じる部分は違いので、あくまでも「自分が感じる意見」です)。


今、「住居」を構えてはいますが、気持ちの上では今も「観光客」です。実際は「住む」と「旅する」は全く異なるもので、本来は折り合いをつけるべきこともあるのでしょうが、いわゆる“大人の付き合い方”ができないタイプので、結局「外」からの感覚でしか生きられません。
今昔それぞれの良さが融合して、もっともっと魅力的な観光地になってほしいので、“目線”としては「観光客」に拘っていきたいです。

昨年との違い・・・

9月最初の3連休は合計3家族のみでしたが、続く今回の3連休は家族5組+一人旅2名とにぎわい、23日で昨年1年間の延べ人数と並びました(思えば昨年は、9月は台風に祟られてキャンセルが相次ぎましたが・・・)。


昨年1年間と比べると「子ども連れのご家族」が18組多く、未就学児が31人、小学生が5人プラス。保護者と中高生などを含め約70人多いです。
その分、一人旅は男女とも約10人少なく、男女グループもほぼ同様。ご夫婦や混合グループも減っていますので、金額的には30~35人分ほど少ないです。


入り込み組数は3組しか違いませんが、稼働日数は29日も少ないので、特定日に偏ったのが明白。今年は特に月曜と金曜が振るわず、水曜も一人旅は入るもののご家族やグループは少なめ。実際、観光客の動向は土日と平日の格差が大きくなってきている感があり、それが顕著に表れてきました。


男女比は男性が約20人多くなっていますが、未就学児と小学生男子だけでプラス30人。それ以外の男性の年齢比は昨年とあまり変わっていません。
一方で女性は、20代が20人ほど少なくなり、40〜50代が計20人ほど多くなっています。子ども連れのご家族が増え、その保護者の大半が30代後半~50歳くらいというのもありますが、一人旅も40~50代の比率がかなり高くなっています。
昨年は20代後半~30代前半の“長旅系”が多かったですが、そうした客層自体が少し減りつつある感があります。前にも記しましたが、うちは「ユースホステルや民宿を好むタイプの人」に好まれる感があり、それが40~50代中心というのもあると思います。


あと大きな課題は、やはり連泊が少ないこと。昨年は仕事や法事、帰省などの人が入っていて延べ47人分ありましたが、今年は予約サイトの販売方法を変えたこともあって「観光以外」のご利用は減っているので、僅か20人分。それも大半が2泊までで、特に一人旅の連泊が少ないです(昨年は中抜けを含め9人、今年は3人のみ)。水木しげるロードである程度の時間を割きつつ周辺も楽しむ感じになればいいのですが、美保神社や由志園を好む人と水木しげるロードを好む人の客層が異なることや「公共交通機関を利用している人」はアクセス面の不便さから、どうしても移動型になるのは否めません。


この時点で昨年より延べ80人ほど多いとはいえ、課題は多数。この後、冬にかけてはファミリー層が減少しますし、昨年の11~12月は一人旅が多かったのもあって(ポケモンGOで宿が取れなかった旅人が入った恩恵もありました)、上積みは厳しいかもしれません。


自分が初めて水木しげるロードを訪れたのは、20年前の9月の3連休でした。今とは全く違う町でしたが、「まちづくり」や「市街地再生」に関心が深かった自分としては、特に地域住民の手づくり感あふれる“緩~い”イベントに、衝撃を受けたことを今でも忘れられません。
今回のリニューアルで20年ぶり、あるいは10数年ぶりに来たという人とも何人かお会いして、いろいろな話を聞くことができました。賛否両論、いろんな“想い”を感じましたので、その話は後日、記します。

旅モニ当選者が決まりました!

7月中旬「旅のおためしサイト≪旅モニ≫」にプランを掲載した結果、95名からの有効応募(ほか無効5名)があり、この度、9月~10月にご宿泊いただき町を楽しんでレポートしていただく2名が決定しました(先々週にいったん決定したのですが、1名辞退により繰り上げがありました)。


正直なところ「興味本位」というか「なぜ応募したのだろう?」と言いたくなるような人もいましたが、30~40人くらいは「境港・水木しげるロードを楽しみつつ、一人旅やゲストハウスにも関心がある人」で、「当選させたい」と感じる人だけでも約20人いました。「旅モニサイト」による選考で「水木しげるロードへの関心度」を基準に選んでいただいたので、当然ですが納得の結果となりました。


ご宿泊いただく日程を決めた後は、通常の予約者と同じように、事前連絡を密にし「旅そのものと境港・水木しげるロードを楽しむ」ためのサポートに努めながら、当日お迎えいたします。
特別な対応はせず、一般のドミトリー利用者と同じ扱いですが、水木しげるロードと宿の感想などをレポートしていただくため、体験モノや、面白いフォトスポットを多めに紹介していければと思っています。


なお、今回「女性専用ドミトリー」に「一人旅2名」を募集したにもかかわらず、「男性からの応募」が5件ありました。予約においても、こういった応募に関しても「内容をよく読まない人」というのは、どこにでもいるわけですが、やはり「予約ルールが守られていれば、宿内でのマナー違反はない」と言えますので「文章を正しく読み解き、表現できること」は、重視していきたいと考えています。


8月はおかげさまで、昨年より40人以上増加しました。女性ドミは延べ数でマイナス4人だったので、増加は子ども連れのご家族の分だけ。子どもだけで25人ほどプラスでした。未就学児が多くて厳しい現実はありますが、「いい雰囲気の日」が続いたので大満足です。
そんな喧噪も終わりが見え、9月の予約は昨年より少なめ。どうしても宿泊予約サイトを制限しているので、閑散期は弱くなります。それでも、できれば「公式ホームページを見て宿にたどり着き、コンセプトを読んで予約してほしい」と願っているので、これ以上の策を講じるのは難しいです。


今回、ご応募いただいたものの残念ながら外れてしまった人にも《特典》を設けていきますので、ぜひ「町」を幅広く楽しみに来ていただけることを願っています。