「旅の宿家」鳥取境港❝縁❞ ブログ(^^♪

とにかく「旅」が好きな自由人。
「旅そのものと境港・水木しげるロードを楽しむ」に拘った「旅の宿家」(ゲストハウス様式)を、2016年8月26日にオープンしました。
https://guesthouse-en.jimdo.com/
女性客とファミリー主体の”遊び心”いっぱいの寛ぎの空間です!
米子や大山、松江、美保関、隠岐などへの起点としても生かせる「妖怪と魚の町」を楽しんでください!

上半期を終えて

明日から7月1日、下半期に入ります。
ゴールデンウィークが10連休になって、想像以上の大盛況になったものの、反動は大きく、連休明けから7月の3連休までは、昨年より微減です。もっとも全国的に言われていることでもあり、致し方ないでしょう。


総人数は昨年より増えていますが、ほぼゴールデンウィークの恩恵のみ。2月と6月は減少、1月と3月が微増。
ファミリー率は大きく上がっていますが、2人以上の大人のみのグループ利用が減っています。特に「4人以上」は、今年はまだ1組だけ(男女混合)ですし、3人も僅か2組。昨年は上半期に5人が2組、4人が1組ありますし、一昨年も5人が2組あるので「人数の多いグループ」が入らなくなりました。
料金設定を「一人あたり×人数」にしているので、大人のみ3人以上だと「1室あたりの料金」で設定している宿よりも高くなる傾向があるからだと思いますが、うちとしてはファミリーのほうが雰囲気には合うことが多いので、これも“棲み分け”だと捉えています。
一人旅の割合は、男女とも昨年とほぼ変わりません。人数的には微増です。


平均年齢も昨年並みですが、少し40代の支持率が高め。ほかのゲストハウス様式の宿よりは30~50代の女性が多いと思います。一方、学生がだいぶ減っていて、これは「宿の探し方」が合わない感じ。昨年末、宿名を変更するとともに、販売や広報の仕方を変えたので、この影響ははっきり言ってあります。


また「当日予約」(特に電話)が大幅に減りました。
うちは観光案内などの「事前やり取り」で旅のサポートを行ったり、旅程や目的などを聞いて各々に合わせた対応を採ることに尽力しているので「事前予約で特性が生きる」感はあります。基本額を格安にするのではなく《割引特典》を設けたり、各種サービスを無償化していることは、事前予約者に対してプラスですが、当日予約者にはあまり恩恵がありません(細かく調べずに予約される傾向があるので)。
自分自身の性格的にも「当日予約」への臨機応変な対応が苦手なのと、目的地意識などの観点から「相性」が合わないことがあるので、現状を伸ばしていくしかありません。


水木しげるロードの観光動向としては、昨年のリニューアル完成ごろから、土日祝日・繁忙期と平日の差が大きくなっているのが顕著です。
宿泊においても昨年、人数が一昨年より150人ほど増えたのに、稼働日数は微増でしかありませんでした。増加したのはファミリーなので、どうしても土日祝日・繁忙期に偏ります。


今年も傾向は変わらず、平日は女性ドミがパラパラ、土日祝日・繁忙期はファミリー中心です。
幸いにも女性ドミ、特に女性の一人旅は曜日の偏りがなく、むしろ繁忙期だから特別増えることもないので、調整しやすいとは言えます。
ちなみに、個室は当然、土曜日のご利用が最多で、ほかの曜日を倍以上離していますが、女性ドミは月曜日が最多、木曜日が2番目です。


このあと、7~8月のご予約は、概ね昨年並み。
子どもは、ゴールデンウィークは女児が多かったのに対し、6月はすべて男児、7月もかなり男児が多め。結局、男女同数くらいになってきます。また、8月は今までにご宿泊いただいた人が3組入っており、僅かながらリピーターも付いてきました。


正直なところ、かなり特徴的な雰囲気なので、好き嫌いははっきり分かれる傾向はあります。また、流行や時世に合っているとも言えませんので、現状のやり方だと低空飛行は変わらないかもしれません。
今後について、さまざまな面において見直すか現状で行くか悩む部分もありますし、来年以降のことを少し考えてもいます。


厳しい見解を記しますが、現在のアニメ放映が終了したら、水木しげるロードを訪れる観光客は間違いなく下がるでしょう。早ければ来年春に放送終了の可能性もあります。
水木先生が亡くなられてしまった今、10年以上前のように「大人の、水木先生や、まち自体のファンをつくれるか」。この新規開拓は難しく、定期的に旅を楽しんでくださるところまで引き込めない気がします。
実際、横浜で行われた「水木しげる魂の漫画展」を見てきましたが、観覧者の平均年齢は、かなり高め。境港の観光としても、若年層の個人客は減少しています。まして「宿泊」となると、影絵だけでは弱い、という声も、はっきり上がってきます。
周辺観光の拠点にできる場所ではないですし、長期的な視野で考える時期が来そうです。


最近は少し「狙い」や「想い」に拘り過ぎたためか、ゴールデンウィークなど繁忙期は目立った課題が生じませんでしたが、閑散期の“貸し切り状態”の日のほうが、小さな“ずれ”が多数発生してしまった感じです。
とりあえず改善点を見直したうえで、うまく特性を出していけるといいのですが・・・。
まだまだ、苦悩は尽きません。