「旅の宿家」鳥取境港❝縁❞ ブログ(^^♪

とにかく「旅」が好きな自由人。
「旅そのものと境港・水木しげるロードを楽しむ」に拘った「旅の宿家」(ゲストハウス様式)を、2016年8月26日にオープンしました。
https://guesthouse-en.jimdo.com/
女性客とファミリー主体の”遊び心”いっぱいの寛ぎの空間です!
米子や大山、松江、美保関、隠岐などへの起点としても生かせる「妖怪と魚の町」を楽しんでください!

17日(土)・18日(日)は「大漁祭」

「水木先生の生誕祭」「水木しげる記念館の無料開放」が終わりましたが、春はまだまだイベントが目白押し!
今年も3月17日(土)、18日(日)に「大漁祭」が行われます。


「おさかなロード」の海岸通り沿いに、海の幸を使った「Sea級グルメ」の屋台が並び、ステージイベントなども行われます。この日しか味わえない境港の特産もたくさんあり、観光客はもちろん、地域住民にも楽しいイベントとして定着しています。
この「大漁祭」、過去3回はいずれも晴天に恵まれ、大盛況となりました。春休みに入って境港・水木しげるロードを楽しむご家族連れなどが増えてくる時期でもありますので、ぜひ併せてご堪能いただければ幸いです。

(今年のチラシと、昨年および一昨年の様子)

関西人らしさ全開、楽しい5人組女子

昨夜のご宿泊は、大阪からの大学生5人組と愛知からの一人旅の女性で、にぎやかになりました。
大学生5人組は夕食と展望風呂に出掛け、21時を過ぎて戻られてからコミュニティスペースで談笑。たくさんあった菓子が一気に減りました(#^.^#)


中学校の同級生同士で、現在は違う大学へ通う日々。頂いた予約メールには、次のように記されていました(以下引用です)。


≪今回の旅の目的は「青春18きっぷを使って青春を取り戻し、日常生活に輝きを取り戻す」ことです。(去年まで高校生でしたが笑)みんなバラバラの大学になり、授業やバイトに追われながら毎日を淡々と過ごす日々に嫌気がさしていました。普通じゃつまらない!と思った私たちは、新幹線やホテルは使わずに旅行をしてやろう!と決め、動き出しました。そこで、鳥取でゲストハウスを探している際に見つけたのがここです。近くに水木しげるロードや温泉や海があってとても便利だし、女性が安心できるシステム、雰囲気もとても良いと感じました。個人的にゲストハウスに泊まるのは初めてなので、新しいことにチャレンジするという面でも、ここを選びました。そのため、宿泊させていただけたらと思い予約しました。≫(原文ママ)


うちは予約の際に「境港に宿泊する理由および旅の目的」を記していただいており、女性客は大抵、明確に記載してくれます。特に年齢が若くなるほど具体的ですが、ここまで“想い”がはっきりしているのは、なかなかありません。
実際、一人を除いて「初ゲストハウス」とは思えないほど最初から寛いでいて「関西人らしいノリの良さ」で弾む会話が、非常に楽しかったです。「鬼太郎のちゃんちゃんこ」でも遊んでいただきましたし(じゃんけんで勝った一人が扮装したのですが、負けた面々が悔しがっていました)、「メッセージリレー」を「5人で回した」のも、面白い内容です。

開業以来「予約ルールが守られていれば、宿内での最低限のマナーは問わなくても守られる」、ということを実感しています。そして、“想い”のある文章を記してくださる人ほど、町を、宿を楽しんでくださるのも感じます。
本日は昼過ぎまで水木しげるロードを堪能し、帰途に着かれました。


一人旅の女性は30代前半で、前日から連泊。朝から水木しげる記念館へ行かれるなど16時まで水木しげるロードを堪能し、夕方からは松江まで日帰り温泉に出掛けました。
7日に出雲方面から来られたのですが「縁結びパーフェクトチケット」を使われていたので、有効活用して僅かな追加料金のみで松江へ向かわれました。1週間ほどの長旅で最終的には鳥取方面へ向かうそうで、今日以降の予定も含め、うちの宿が得意とする「公共交通機関を使った旅のプランニング」が生かせました。
自分が幼少期を過ごした愛知県豊橋市から「初」となる旅人さんでした。


3月は予約状況が昨年の半分程度で、特に、昨年は男女合わせて7組あった「卒業旅行」が全く入っていません。リニューアル工事やほかの宿の影響もあって厳しい状況です。
ただ、2月末に予約違反こそ複数件あったものの、「よく読んでいない安易な予約」が入っていないので予約取り消しは1件も発生しておらず、コンセプトに合っている人が昨年以上に多くなってはいます。


今は「量」より「質」の時期、と思っていますので、先を見据えて地道に取り組んでいきます。

開館15周年で無料開放

今日3月8日は、故・水木しげる先生の「生誕日」で、「水木しげる記念館」の開業日。


朝からあいにくの雨でしたが“妖怪たち”11体が集合し、開館15周年を記念してセレモニーが行われ、終日「無料開放」されました。


入館者には「限定チケット」と、先着1000人に「特製せんべい」を配布。式典が終わった直後はにぎわっていましたが、昼前ごろは閑散とした時間帯もあり、最終的に1000人入ったかどうかは分かりません。一昨年末の「大感謝祭」での無料開放のほうが、少なくとも地域住民は多かったように思います。


なお、告知にあった「セレモニーで『あるもの』をお披露目」とあったのは「横断幕」。てっきり“妖怪たち”が何かパフォーマンスでもやってくれるのかと期待していたので、正直ちょっと拍子抜けでした。

また、記念館エントランスには「想い出の写真展」として、15年前の写真が展示されています。


いつもながら惜しいのは、やはり告知が遅かったこと。
こうした、ちょっとした“得”は「また来たい!」に繋がりやすいですので、最低でも2か月くらい前に発表されていれば、生誕祭と近い日程とは言え、日を合わせて来られる人もいたと思います(むしろ生誕祭のような「イベント」よりも、誕生日当日に来られる人のほうが“想い”は真摯かもしれません)。
ファン層は年会員になっていたりもするので「当日たまたま来られた旅人さんに恩恵があった」という形としては、単なる式典だけではなかったので良かったでしょう。


今日、結局6時間くらい記念館にいて、トリックアートで「成りきり鬼太郎さん」を楽しんでいただいていました(インスタグラムで公開します)。
昨日ご宿泊いただいた旅人さんも、無料とあって朝から見学されました。大半が「無料開放」はおろか「生誕日」さえ知らない人でしたが、今回は思いのほか地域住民が来ておらず、入場者の多くが観光客でした。
また、時期的なものもあって「学生グループ」が目立ちましたが、この客層は「有料なら入館しない人が多い」ので、若い世代に記念館を見学していただき、僅かでも水木先生や作品に関する“知識”を得ていただけたのは、次に繋がることとして良かったと感じています。


2003年に開業、12年春に大幅なリニューアルが行われた「水木しげる記念館」。
その後は、トリックアートや鬼太郎の家など僅かに手はくわえられているものの、展示自体に大きな変化はなく、はっきり言って入館率は下がっていると思われます(最近、入館率の公表がありません)。
水木しげるロードの入り込み総数はほぼ横ばいながら、外国人は明らかに増加している、ということは「日本人の個人客は減少している」とも言えます。ファン層はイベント時に集う形が主ですし、松江や出雲などを旅する「一般的な旅好きな人」も回って来なくなっていると言えるかもしれません。


記念館の課題として大きいのは、やはり「企画展がない」こと。年に3~4回、企画展を行うか展示替えがあれば、もっとリピーター率が上がるでしょうし、少なくとも「1回行ってるから、もういい」とはなりません。
あとは、受付にいる人数が多いですが、内部の案内は特にないので、各エリアに人を配備して簡単な案内を行うなど、入館者との親密感があれば、もっと楽しめるのではないでしょうか。


リニューアル後に向けて、まだまだ課題がありますが、一歩ずつ良い方向へ進んでいくことを願っています。
そして、あらためて水木先生への「感謝」を込めて、日々過ごしていくことを誓います。

≪再告知≫8日は「水木しげる記念館」が「無料開放」です!

あらためて、8日(木)は故・水木しげる先生の生誕日で、「水木しげる記念館」の開業日です。
今年は開業15周年を迎え、当日は朝からセレモニーを行い、終日、無料開放となります。
セレモニーには11体の”妖怪たち”が集い”何か?”やってくれるらしいです。
また、限定1000枚の「せんべい」の配布や「特別入館券」ももらえます。


ぜひこの機会に、境港観光を楽しみましょう。
関心がありそうな人への情報拡散をお願いします!
ご宿泊者もまだ受け付けておりますので、泊まりでゆっくり遊びにお越しください(^_-)-☆

“流れ”で繋がった“縁”

3日に行われた「水木しげる生誕祭」は、青空で暖かな日となり、大盛況の下で終了。その余韻も完全に消え、今日は雨で静かな町に戻っています。
そんな中、前日の2日から昨日4日にかけては、さまざまな“縁”が“流れ”として繋がりました。


生誕祭の参加者は3日にお一人ご宿泊いただき、3日の朝にご到着されてから今日の夕方まで町を楽しんでいただき「妖怪ショップゲゲゲ」での手作り体験や、地域の海鮮丼の店を堪能していただくこともできました。
ある程度はファン層との繋がりがあるようでしたが、それだけに固執せず「個人」として楽しまれていて、ゲストハウスも初めてで緊張感があったようですが、真面目で純粋に楽しむ“想い”が感じられて好感が持てました。
(頂いたメッセージです。さすがクオリティが高い!)


前々日のブログで少し書きましたが、2日の夕方、「生誕祭」への参加で京都から一人で来られた女性とお会いして話が盛り上がりました。とても気さくな女性で、うちのご宿泊者と昼前に合流し一緒に昼食を採った時には既に打ち解けていて、お互いに、一人でちょっと不安だった気持ちが解消されたのでは、と感じました。
うちは宿としても、「町を楽しんでいただくこと」としても、こういった感じの、緩く自然に生まれる繋がり方を大切にしていきたいという想いで取り組んでいますので、お二人が引き合う形になったのは良かったと思っています。
(お二人での手づくり体験の様子)


この“縁”、実は前日からの“流れ”があってのこと。
「生誕祭」の前日の2日は、偶然の“縁”が、すごく繋がった一日だったのです。


この日は朝から「世界妖怪会議」の会場への屋台ブースの設営が始まったのですが、ちょうど見に行った時に、3組続けて女子旅などのグループが来られ、立て続けに「成りきり鬼太郎さん」を楽しんでいただきました。「楽しんでいる様子」を目にすることでスムーズに次の人に続くのですが、うまい具合に世代の近い女性2~3人組ばかり来られました。
こういうのも、単発になると盛り上がりにくいのです。


一組は生誕祭への参加者でしたが、あとは一般の旅人さん。皆、朝から松江や米子から回ってこられたのですが、比較的早い時間から「楽しむために動く人」は、大抵が魅力的です(被り物もそうでしたが、人が多い日中よりも、朝と夕方のほうが長い時間楽しむ人が多く、盛り上がります)。その前日の1日は暴風が吹き荒れたのですが、それを笑い話として語れるほどに、皆、いい旅を楽しんでいました。


さらに昼過ぎ、とあるハプニングでうちに泊まっていただいた子が隠岐島前高校を卒業しフェリーで戻ってこられたので、お見送りに行った直後、でっかいリュックを背負った女性と遭遇。「どこかで便箋を買って、ちゃんと手紙を書いて、鬼太郎の消印で投函したい」と話されたので一緒に文房具店に行き、手紙を書く場所として、うちの宿のコミュニティスペースを使っていただきました。
京都の大学生で、隠岐に2週間滞在する予定が、身内のご不幸で2日で帰らなければならなくなったとのことで急遽、帰還。夜行バスの関係で出雲へ行かれると言われたので、ルートや出雲そばの店をプランニング。最初は15時の松江行きのバスで向かうつもりでいたようですが、ゆっくり手紙が書きたかったとのことで、16時のバスにでも出雲滞在が可能だったので変更。おかげでいろいろな話ができました。
お会いして1分で打ち解けて、それから1時間ちょっと、うちの宿で手紙タイム。こたつに入って菓子も食べていました(^_-)-☆ この寛ぎ感こそ、うちの宿の魅力だと自負しています(^^♪
「彼女の身内にご不幸がなかったら」「自分が卒業生を見送りに行かなかったら」、この“縁”はありませんでした。


そして、この女性と一緒に郵便局へ手紙を出しに行き「気を付けて」と見送った直後に、上記の「生誕祭」への参加で京都から来られた女性とお会いしたのです。
なんとも、怒涛の“流れ”でした。
「旅人」と接する時間を少しでも多く持とうと、普段から心掛けていますが、なかなかここまで“縁”は紡がれていきません。非常に廻り合わせの良い日でした。


その“流れ”が生誕祭へと続き、さらには、3日にご宿泊いただいた人が4日の16時に預かっていた荷物を取りに来られたのを見送った後、この日は4代目と5代目のの「鬼太郎列車」が連結していたので、もう一度見に行こうとふらっと出掛けたら、免許合宿で来られた陽気な三人組と会い、ロードを片道ご案内する“流れ”に。しかも少しの間、貸したちゃんちゃんこを着て目玉おやじのヘアクリップを付けて歩いてくださり、写真も撮らせていただきました。

こういった“流れ”でお会いする人とは、せいぜい出身地と、学生か社会人かくらいしか聞かないまま別れるわけで、名前も聞かないしSNSで繋ぐこともめったにないのですが「成りきり鬼太郎さん」や「被り物」だけの人よりも“本質的”に“純粋”に町を楽しんでくださっているので、またいつか、お会いできるような気がします(実際、こういったケースからご宿泊いただいたのも数人います)。


今日5日は、朝から雨。観光客と絡むこともないでしょうし、この“流れ”はいったんストップかな、と。
週半ばには「水木先生の誕生日当日」も控えていますので、また新たな“流れ”が生まれればと思います。


ご宿泊の利用も含めて、これからも本質的な“良縁”が続くことを願い、自らも日々楽しみながら、旅人さんに楽しんでいただくことに努めていきます!